成田からバンクーバーに向かう機内食でグレープフルーツを食べました。正確には「食べようとしたが、相変わらず苦労して十二分には食べられなかった」というべきでしょう。科学の進歩著しいこの地球で、なぜグレープフルーツの食べ難さだけが何十年も変わらないのかと不思議に思いながら、40年以上前のアメリカ留学の頃を思い出していました。
Do you have grapefruits in Japan?
Of course, we do. I love it!
それにしてもアメリカでは「グレープ」にわざわざ「フルーツ」と付け足して言うんだ。何か他に果物とは違う葡萄もあるんだな、きっと。日々新ただなぁ、とまた新たな勉強をした気分でいました。それじゃ珍しくもないだろうけどといって目の前に出されたのは大きなみかん。ん?いつになったらグレープが出てくるのか待っていても一向に葡萄の出てくる気配なしなのです。甘いだけのオレンジとは違ってやや苦味のある、「大人の味」とでも言うべきグレープフルーツと私の最初の出会いでした。グレープフルーツってのはグレープとは別物であることを初めて知ったのでした。前言を撤回して「これは生まれて初めて食べる果物である」ことを告白したのは無論です。
二つに割ってスプーンで果肉を掬う食べ方を習いましたが、折角のジュースは流れ出すわ、果肉の多くが周りの袋にこびりついたまま取りきれず、美味しそうなところがずいぶんと無駄になっていることに「もったいなさ」を強く感じた記憶があります。解決策としてみかんのように皮を剥いて食べようとしたら、果肉を包む袋の繊維が弱く、これまたジュースがダラダラと逃げ出す効率の悪い食べ方となりました。折角の素材なのに、上手な食べ方が見つからないばかりに損な立場だよな、とグレープフルーツに変な同情もしたものです。
こんなこと考えるのは私だけなのか、40年以上経った今でもグレープフルーツの食べ方の基本は変わっていないのです。火星に人工衛星の飛ぶ現代にあってもです。先の尖ったスプーンが考案され、果肉の取り方が若干改善された程度です。日本の居酒屋で見られる生絞り用の「ジュース絞り器」なんてかなり気の利いた方です。
我が家では二つ切りではなく、オレンジのように小分けして切り、口でかぶりついて果肉を全部かじり取る方式で100パーセント消化を心がけています。なりふり構わないこの方式に勝る食べ方は今のところ見当たりません。
「グレーフルーツの無駄のない食べ方」を考案すればフロリダ州知事賞くらいは出そうだなんてくだらないこと考えていたら、退屈な空の旅の時間潰しにはなりました。
そしてケロウナに着いてから早速スーパーに走り、Grapefruits Juiceを買ってきました。私はいかにも本絞りのような食感をもつ「つぶつぶ入り」を好みますが、これを英語では「with pulp」と言うことを知りました。またまた勉強のスタートです。
グレープフルーツは私も大好物。
マイアミのドラルCCのコースにもあり、もぎって食べます。出張先でも2,3個買ってきてホテルの冷蔵庫にいれ、朝食前に食べます。
中は赤みのがいい。オレンジのように小分けして切り、口でかぶりつく方法です。薄い皮も全部食べます。そのかわり両手はびしょびしょ。。。でもうまい。 陸老
グレープフルーツはぶどうみたいに成るから「グレープ」って名前なんだって話をしてたよね。その真偽を確かめるべくネットサーチをしたら、それらしい画像がありました。ようするに、かたまって実が成るってことなのね。
http://www.efresh.co.jp/gf.html
旅の疲れも取れないうちにコメントどうも。グレープフルーツでも食べて今夜はゆっくり寝ておくれ。食べにくいと目が覚めちゃうかも知れないから要注意。