ルカの福音書22:44
『イエスは、苦しみもだえて、いよいよ切に祈られた。汗が血のしずくのように地に落ちた。』
イエス様は十字架の苦しみを受ける前に、ゲッセマネの園で神に祈りました。
この時の主の姿はそれまでに見たこともない姿でした。
苦悩に満ちた姿でした。
父なる神に祈るのが主の日課でしたが、これほどまでに祈りが激しかった時はありませんでした。
それは救いを完成する時が遂に来たからです。
十字架の上で死んで、人類を贖うことですが、主にとっても苦しみを受けることは簡単なことではありませんでした。
苦しみや痛みが怖いので、必死に祈ったのでしょうか?
もちろんイエス様も人間ですから、苦しみや痛みを受けることは大変です。
しかしイエス様の十字架は、全人類の罪を背負って代わりに死ぬことですから、神の怒りを自ら受け、神との断絶も経験しないといけないことが、イエス様にとって一番辛いことだったと思います。
十字架の上での叫びを聞くと分かります。
マタイの福音書27:46
『三時ごろ、イエスは大声で、「エリ、エリ、レマ、サバクタニ」と叫ばれた。これは、「わが神、わが神。どうしてわたしをお見捨てになったのですか」という意味である。』
【関連聖句】
第1ペテロ2:21-23
『あなたがたが召されたのは、実にそのためです。キリストも、あなたがたのために苦しみを受け、その足跡に従うようにと、あなたがたに模範を残されました。
キリストは罪を犯したことがなく、その口に何の偽りも見いだされませんでした。
ののしられても、ののしり返さず、苦しめられても、おどすことをせず、正しくさばかれる方にお任せになりました。』
【聖書通読】
-祈りによって生まれたサムエル-
- 第1サムエル記1-3章
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