北側にある公園 PM5:10頃
写真家の星野道夫さんの言葉です。
心を通した風景
人はいつも無意識のうちに、
自分の心を通して風景を見る。
オーロラの不思議な光が語りかけてくるものは、
それを見つめる者の、
内なる心の風景の中にあるのだろう。
人間の為でも、誰の為でもなく、
それ自身の存在のために自然が息づいている。
そのあたりまえのことを知ることが、
いつも驚きだった。
風景とは言いかえれば、
人の思い出の歴史のような気もする。
風景を眺めているようで、多くの場合、
私たちは自分自身をも含めた誰かを思い出しているのではないか。
誰だって、
他人の人生を分かち合うことなんてできはしないように、
それぞれの人間にとって、同じ風景がどれほど違って映るものなのだろうか。
~「Michio's Northern Dreams」第1巻『オーロラの彼方へ』より~