9月の予定が決まりました。
第230回は
壱7月18日(月)R1800点以上
弐6月18日(土)R1800点以下 ;開催済み
第231回は
壱7月31日(日)R1800点以上 ;壱は7月に2回行います。
弐7月30日(土)R1800点以下
第232回は
壱8月28日(日)R1800点以上
弐8月7日(日)R1800点以下
第233回は
壱9月25日(日)R1800点以上
弐9月3日(土)R1800点以下
9月の予定が決まりました。
第230回は
壱7月18日(月)R1800点以上
弐6月18日(土)R1800点以下 ;開催済み
第231回は
壱7月31日(日)R1800点以上 ;壱は7月に2回行います。
弐7月30日(土)R1800点以下
第232回は
壱8月28日(日)R1800点以上
弐8月7日(日)R1800点以下
第233回は
壱9月25日(日)R1800点以上
弐9月3日(土)R1800点以下
先手の畝先生の手を考えます。
第1問
この手があって、均衡を保てます。
A 86同金 B 77金右 C 54歩
第2問
桂歩と銀の交換です。後手から59角や95桂の筋が見えています。
A 46角 B 51角 C 53銀
第3問
次の一手問題に出てきそうな手が。
A 63桂成 B 34桂 C 45銀
今日の棋譜20220709
1936年12月、畝美与吉先生と週刊朝日です。升田先生が五段になった記念企画だとか。
現代ならば横歩取りなのでしょうが、畝先生は56歩を突きます。88角成は同銀57角68角で馬を作れない、ゴキゲン中飛車と同じです。
85歩55歩86歩同歩同飛78金、先手でも後手でも中央位取りは人気戦法でした。現代感覚では横歩を取られるのは面白くないですが。
升田先生は横歩を取らずにゆっくりした駒組です。
畝先生は6筋の位も取って大模様を張ります。
升田先生は棒銀に。右銀は使いにくかったので自然な流れでしょう。
互いの玉の位置も決まります。
角は73と37でにらみ合って
升田先生の54歩で戦いが始まります。角交換は後手のほうが打ち込みが少ないです。畝先生は64歩
64同角66銀73桂67金右。5筋の歩は互いに取りにくい形です。先手が1歩持てば65歩53角54歩で良くなりそう。
升田先生はもう少し待っているのもあったでしょうが、85銀77桂86歩、強引に8筋を攻めます。
85桂87歩成同金85飛、駒損ですが
86歩同角に同金とは取りにくいはずでした。ところが桂取りで歩切れを解消する54歩が良い返し技です。64桂86金同飛87歩では駒損が大きいか。
64角86歩、いまさら取れないので
37角成同桂82飛。銀と桂歩の二枚替えです。後手玉のほうが堅いけれど、54歩の存在は嫌な形です。
46角64角同角同歩51角、これは桂を打って受けるしかなく
81桂62銀59角。先手は歩切れなので86角成とされるのは困ります。
73銀不成同桂同角成37角成、飛の取り合いは後手良しですから
29飛92飛46桂。92飛では81飛のほうが良かったかもしれません。この46桂では55桂のほうが自然です。
45歩55桂44金、升田先生は一度受けてから46歩を取ろうというのですが、46歩43桂成同金のほうが良かったか。
64馬52歩34桂。この桂跳ねが畝先生会心の手です。取れば43桂成が王手馬取りですね。
38馬42桂成同銀89飛。桂金交換で先手の駒得です。
95桂96歩で駒損は消えることになりますが、
87桂成同玉33銀。銀を打ったので後手玉のほうが堅いのですが、先手玉は広く、後手からの攻め筋がありません。攻め駒の数は4対2なのです。この図は先手有利でして、
35歩同金34歩同金83金。62飛63歩61飛72金31飛62歩成は先手優勢なので、飛を逃げていられません。
44桂65銀右48馬92金
68馬77金92香54歩。先手の駒得、攻め駒は4枚(後手は3枚)、先手玉のほうが広くて安全です。先手勝勢になっています。
52金82飛62歩、升田先生は自分のための企画なので、投げるに投げられず粘っているのですが。
74馬51金53歩成同銀63桂成。先手の攻めは切れません。
42銀引62成桂81歩
92飛成82金51成桂92金、飛を取ったけれど先手玉は安泰なのでだめですね。
41馬22玉15桂。俗に32金よりも15桂が良いのか。受ける駒がないので
32歩52成桂43銀43成桂。成桂を使う以外には、24香が鋭い手でした。
71飛63馬14歩。銀取りは防げないので、自陣飛車を打って、玉を上に逃げだして粘ります。
43成桂15歩35歩同金
62馬41飛52馬71飛44成桂。44同銀には34桂、38香、43馬、43金などどれが一番良いのかわからないくらいです。
64歩33成桂同歩24歩。この辺りで投げても良いでしょうが、
24同歩23歩同玉27桂36金25歩
34桂35金、詰めろがかかるようになり
35同金同桂14玉26銀まで。
手数はかかりましたが、最後は大差で終わりました。中盤は互角なのですが、王手馬取りの筋があり、升田先生の受け間違いというか読み落としというか。受けている方が読みやすいですが、間違えるとひどいことになります。
#KIF version=2.0 encoding=Shift_JIS
# ---- Kifu for Windows V7 V7.50 棋譜ファイル ----
開始日時:1936/12/27(日) 00:00:00
終了日時:1936/12/27(日) 00:00:00
棋戦:週刊朝日
戦型:相掛かり
手合割:平手
先手:畝美与吉
後手:升田幸三
先手省略名:畝
手数----指手--
1 2六歩(27)
2 3四歩(33)
3 7六歩(77)
4 8四歩(83)
5 5六歩(57)
6 8五歩(84)
7 5五歩(56)
8 8六歩(85)
9 同 歩(87)
10 同 飛(82)
11 7八金(69)
12 8二飛(86)
13 8七歩打
14 5二金(61)
15 2五歩(26)
16 3三角(22)
17 4八銀(39)
18 4四歩(43)
19 5七銀(48)
20 4三金(52)
21 5六銀(57)
22 2二銀(31)
23 6六歩(67)
24 4二玉(51)
25 6五歩(66)
26 3二玉(42)
27 6八銀(79)
28 5一角(33)
29 6九玉(59)
30 3三銀(22)
31 6七銀(68)
32 7二銀(71)
33 3六歩(37)
34 8三銀(72)
35 6六角(88)
36 8四銀(83)
37 7九玉(69)
38 7四歩(73)
39 4八角(66)
40 4二金(41)
41 8八玉(79)
42 9四歩(93)
43 5八金(49)
44 7三角(51)
45 3七角(48)
46 5四歩(53)
47 6四歩(65)
48 同 角(73)
49 6六銀(67)
50 7三桂(81)
51 6七金(58)
52 8五銀(84)
53 7七桂(89)
54 8六歩打
55 8五桂(77)
56 8七歩成(86)
57 同 金(78)
58 8五飛(82)
59 8六歩打
60 同 角(64)
61 5四歩(55)
62 6四角(86)
63 8六歩打
64 3七角成(64)
65 同 桂(29)
66 8二飛(85)
67 4六角打
68 6四角打
69 同 角(46)
70 同 歩(63)
71 5一角打
72 8一桂打
73 6二銀打
74 5九角打
75 7三銀(62)
76 同 桂(81)
77 同 角成(51)
78 3七角成(59)
79 2九飛(28)
80 9二飛(82)
81 4六桂打
82 4五歩(44)
83 5五桂打
84 4四金(43)
85 6四馬(73)
86 5二歩打
87 3四桂(46)
88 3八馬(37)
89 4二桂成(34)
90 同 銀(33)
91 8九飛(29)
92 9五桂打
93 9六歩(97)
94 8七桂成(95)
95 同 玉(88)
96 3三銀打
97 3五歩(36)
98 同 金(44)
99 3六歩打
100 3四金(35)
101 8三金打
102 4四桂打
103 6五銀(56)
104 4八馬(38)
105 9二金(83)
106 5八馬(48)
107 7七金(67)
108 9二香(91)
109 5三歩成(54)
110 同 歩(52)
111 5四歩打
112 5二金打
113 8二飛打
114 6二歩打
115 7四馬(64)
116 5一金(52)
117 5三歩成(54)
118 同 銀(42)
119 6三桂成(55)
120 4二銀(53)
121 6二成桂(63)
122 8一歩打
123 9二飛成(82)
124 8二金打
125 5一成桂(62)
126 9二金(82)
127 4一馬(74)
128 2二玉(32)
129 1五桂打
130 3二歩打
131 5二成桂(51)
132 4三銀(42)
133 5三成桂(52)
134 7一飛打
135 6三馬(41)
136 1四歩(13)
137 4三成桂(53)
138 1五歩(14)
139 3五歩(36)
140 同 金(34)
141 6二馬(63)
142 4一飛(71)
143 5二馬(62)
144 7一飛(41)
145 4四成桂(43)
146 6四歩打
147 3三成桂(44)
148 同 歩(32)
149 2四歩(25)
150 同 歩(23)
151 2三歩打
152 同 玉(22)
153 2七桂打
154 3六金(35)
155 2五歩打
156 3四桂打
157 3五金打
158 同 金(36)
159 同 桂(27)
160 1四玉(23)
161 2六銀打
162 投了
まで161手で先手の勝ち