本日は第231回名南将棋大会(壱)を開催しました。結果速報です。
A級優勝
青木一さん
B級優勝
瀧本洋満さん
丹羽拓郎さん
C級優勝
荒島栄一さん
奥村栞吉さん
伊藤裕史さん
D級優勝
伊藤孝治さん
E級優勝
寺本浩二さん
優勝された方々、おめでとうございます。
参加された皆様ありがとうございました。
過去12回分の優勝記録です。
半分にして拡大
本日は第231回名南将棋大会(壱)を開催しました。結果速報です。
A級優勝
青木一さん
B級優勝
瀧本洋満さん
丹羽拓郎さん
C級優勝
荒島栄一さん
奥村栞吉さん
伊藤裕史さん
D級優勝
伊藤孝治さん
E級優勝
寺本浩二さん
優勝された方々、おめでとうございます。
参加された皆様ありがとうございました。
過去12回分の優勝記録です。
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負けましたが、後手番升田先生の手を考えます。
第1問
現代の知識では後手の攻め方は3通りあります。どれが正解、間違いということもないですが、少し読んでみましょう。
A 75歩同歩同角(75歩66銀左74銀) B 65桂66銀左86歩同歩同角 C 65桂66銀左64銀
第2問
攻め続けますが、少しゆっくり。
A 58銀 B 57歩 C 77歩
第3問
ちょっと手が広いですが、これくらいでしょう。
A 47銀成 B 64桂 C 91飛
第4問
升田先生は49金を打って負けたのですが、代わりの手は?いろいろあります。
A 67金打 B 65金 C 46金
今日の棋譜20220731
1943年1月、大山康晴先生と朝日番付戦(棋譜のデータは席上対局ですが)です。大山先生も六段に上がったようです。
大山先生の先手で相掛りです。戦後になると引き飛車は消極的だと言われましたが、常識は時代によって変わります。
64歩66歩で先後同型から離れて
大山先生は雁木に。ここから
金銀の繰り替えが始まります。
大山先生は銀矢倉、升田先生は金矢倉に。互いの飛先の歩を切っているので、普通の相矢倉とは含みが違うのですが。
互いに入城して、大山先生の86銀は端攻めに備えた渋い受けです。でも先手番としてはつまらないでしょう。
71角38飛53角59角というやりとりは理解できないですが、升田先生は85歩を打って
77銀65歩で仕掛けます。正式な相矢倉ではないけれど、角落ちで出てくる63銀73桂型の攻めが登場しました。(相矢倉は総矢倉四手角から千日手模様になることが多かったのです。) 現代的な仕掛けと言えるでしょう。
65同歩95歩同歩75歩同歩同角
66銀左74角。角を引かずに74銀75銀同銀もあったのですが、ここでは63角を打たれるからやりにくかったのでしょう。
48角74銀75歩。大山先生は正面から受け止めます。
65銀に77銀と引いたのが変わっています。76歩を打たせて後手の持ち歩が少ないと。
76同銀右同銀同銀65銀77銀。ここから76銀同銀65銀77銀が繰り返されて
今の規定では同一局面4回で千日手ですが、当時は同一手順3回なので、わずかに逃れています。76銀と取れば千日手のところで55歩。まあ堅い玉で攻めている後手が有利でしょうから、当然の打開です。
55同歩95香97歩
76銀同銀56歩。これは取れないので
67銀打65銀。ちょっとした違いですが、千日手にはならないです。
65銀同桂56銀
58銀66銀。65桂を取られないように攻めていれば後手有利です。
77歩同桂同桂成同銀64桂。銀は逃げられないので
57角47銀成同銀
97香成同香56歩39角57金。俗手でも75角とできれば。
大山先生の56銀同金は仕方ないのか。後手は歩切れなので、なんとか駒得を主張していますが。
65銀67銀
64銀78銀成同玉、までは良いのですが、升田先生の49金は角取りでも逃げられるわけですから、ほとんどの場合悪手で、考えない手のはず。何の錯覚だったのでしょうか。俗手にしても67金打でしょうし、61飛63歩を利かせるか、でもまあ65金を打つのが最善だろうと思います。
17角に53金。こんな手を思いついてしまったということか。53同銀不成に48金同飛75角のような手で勝ちになったという錯覚です。
53同銀不成75角44銀成。急に後手玉が危なくなってしまいました。97角成や48金では勝てません。
44同銀同角33銀同角成。大山先生の寄せが始まります。
33同金25桂83飛
33桂成同飛41銀32桂
45桂43飛52銀打42飛まで進めば、33金から即詰みで投了でした。
これくらいの将棋は升田先生が寄せ切って勝たねばならないのですが、徴兵のブランクでおかしなことになっています。
#KIF version=2.0 encoding=Shift_JIS
# ---- Kifu for Windows V7 V7.60 棋譜ファイル ----
開始日時:1943/01/24(日) 00:00:00
終了日時:1943/02/19(金) 00:00:00
棋戦:席上対局
戦型:相掛かり
手合割:平手
先手:大山康晴
後手:升田幸三
手数----指手--
1 2六歩(27)
2 8四歩(83)
3 2五歩(26)
4 8五歩(84)
5 7八金(69)
6 3二金(41)
7 2四歩(25)
8 同 歩(23)
9 同 飛(28)
10 2三歩打
11 2八飛(24)
12 8六歩(85)
13 同 歩(87)
14 同 飛(82)
15 8七歩打
16 8二飛(86)
17 4八銀(39)
18 6二銀(71)
19 6九玉(59)
20 9四歩(93)
21 9六歩(97)
22 4一玉(51)
23 7六歩(77)
24 5四歩(53)
25 5六歩(57)
26 3四歩(33)
27 5七銀(48)
28 5二金(61)
29 1六歩(17)
30 1四歩(13)
31 5八金(49)
32 6四歩(63)
33 6六歩(67)
34 6三銀(62)
35 6八銀(79)
36 7四歩(73)
37 6七銀(68)
38 4二銀(31)
39 4六歩(47)
40 4四歩(43)
41 3六歩(37)
42 7三桂(81)
43 4七金(58)
44 4三金(52)
45 6八銀(57)
46 3三銀(42)
47 7七銀(68)
48 3一角(22)
49 7九角(88)
50 5三角(31)
51 6八角(79)
52 3一玉(41)
53 7九玉(69)
54 2二玉(31)
55 8八玉(79)
56 8一飛(82)
57 8六銀(77)
58 7一角(53)
59 3八飛(28)
60 5三角(71)
61 5九角(68)
62 8五歩打
63 7七銀(86)
64 6五歩(64)
65 同 歩(66)
66 9五歩(94)
67 同 歩(96)
68 7五歩(74)
69 同 歩(76)
70 同 角(53)
71 6六銀(77)
72 8四角(75)
73 4八角(59)
74 7四銀(63)
75 7五歩打
76 6五銀(74)
77 7七銀(66)
78 7六歩打
79 同 銀(67)
80 同 銀(65)
81 同 銀(77)
82 6五銀打
83 7七銀打
84 7六銀(65)
85 同 銀(77)
86 6五銀打
87 7七銀打
88 7六銀(65)
89 同 銀(77)
90 6五銀打
91 7七銀打
92 5五歩(54)
93 同 歩(56)
94 9五香(91)
95 9七歩打
96 7六銀(65)
97 同 銀(77)
98 5六歩打
99 6七銀打
100 6五銀打
101 同 銀(76)
102 同 桂(73)
103 5六銀(67)
104 5八銀打
105 6六銀打
106 7七歩打
107 同 桂(89)
108 同 桂成(65)
109 同 銀(66)
110 6四桂打
111 5七角(48)
112 4七銀成(58)
113 同 銀(56)
114 9七香成(95)
115 同 香(99)
116 5六歩打
117 3九角(57)
118 5七金打
119 5六銀(47)
120 同 金(57)
121 6五銀打
122 6七銀打
123 6四銀(65)
124 7八銀成(67)
125 同 玉(88)
126 4九金打
127 1七角(39)
128 5三金(43)
129 同 銀(64)
130 7五角(84)
131 4四銀成(53)
132 同 銀(33)
133 同 角(17)
134 3三銀打
135 同 角成(44)
136 同 金(32)
137 2五桂打
138 8三飛(81)
139 3三桂成(25)
140 同 飛(83)
141 4一銀打
142 3二桂打
143 4五桂打
144 4三飛(33)
145 5二銀打
146 4二飛(43)
147 3三金打
148 投了
まで147手で先手の勝ち