名将会ブログ (旧 名南将棋大会ブログ)

名古屋で将棋大会を開いています。
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SS2-5 先手三間飛車に65歩急戦その2(7)

2023-12-11 | 基本定跡の研究

先手の対策としては

57銀ではなくて88飛とする受けもあります。3歩突き捨て急戦には、75歩同歩96歩同歩86歩同歩同香87飛

この図の評価値は0近辺の互角です。99香成同角72飛・・・1局でしょう。

定跡本では棒銀に触れているのですが、これも互角です。その途中で

73銀67銀に65歩

65歩急戦に切り替えることができます。角を交換すると79角の筋があるので、58飛62銀37桂73桂

後手が銀の動きで2手損し、先手は飛の動きで1手損しているので、先手はもう1手指すことができます。青野先生は45歩が厄介だというのですが。

66歩同銀86歩同歩65歩

何度か類似形を調べているので、飛ばして書いても良いでしょうか。57銀には77角成同桂86飛65桂同桂同飛89飛成

この図の評価値は-340の後手有利です。先手は46桂を打てるけれど、24桂47金16桂

端を攻めると寄せが見えています。

ということで

ここではこれまでと同じように65同銀のほうが難しいのですが、77角成同桂65桂

AIの推奨手順は同じです。65同桂77角

評価値は-146の後手ペース。64角には86飛でしたね。67飛88飛成91角成86角成

73桂成同銀同馬76馬

というのが進行例です。先手としては46桂とか46馬の余地があるので評価値が改善していますが、後手ペース (評価値は-188) で進んでいます。

戻って

65同飛のほうは86飛と進んで

評価値は-355の後手有利。66角を打たれたときに、44歩同歩33銀打の受けができないのですが、33角同角成同銀25桂打22銀

64歩の時に72銀と受けても良いようですが、24歩72角25歩

桂を取り切ってしまいます。63歩成同銀同角成同金同飛成52銀72竜24桂47金打15歩

端を攻めれば評価値は-665、後手有利は拡大しています。

ということで、後手としては少し面倒になるのですが、88飛と受けられても、工夫すれば後手良しに持っていけます。

 

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