75歩を先にする急戦の続きです。
67銀76歩同銀72飛に67銀
銀を引くのはおとなしい手のようですが、73銀に95角
何でも角を切って攻めてしまえという強引な指し方をねらっていたのでした。昔の棋譜や定跡書で見かけるのですが、どっちも持ちたくないなあと思っていたものです。後手は73銀を動かすわけにはいかず、とりあえず64歩を突けば73角成同飛同飛成同桂74歩
かなり強引なさばきです。後手は受けるわけですが、79飛73歩成同飛成
銀桂と角歩の交換で竜ができているから、駒の損得は無いと見ます。後で先手の桂香を拾えば駒得になります。先手は攻めるしかないのですが、81飛65歩24桂
ここから攻めるのは、24同歩23銀同玉41竜42金21竜31角打
青野先生の言われるように、21竜を捕獲できるので後手良しです。評価値は-255
戻って
24桂ではなくて55歩は受けの手筋です。55同角91竜79竜 (竜取り) 81竜89竜
定跡本では89竜ではなくて、66歩56銀67歩成とされていますが、67同金99角成77桂がまだ難しいようなので修正しておきます。この図の評価値は-343の後手有利。
先手が角を切って攻めるのは無理なようです。