富沢流の続きです。
せっかく端歩を伸ばしているのですから、桂を跳ねる前に端を絡めたらどうか。96同歩65桂33角成同銀66歩98歩
98同飛に99角というのがねらいです。
でもまだ簡単というわけでもないようで、79銀86歩同歩88角成同銀86飛97角
76飛65歩78飛成35歩
駒損はそのうちに取り返せるのですが、この攻めを受け切らねばなりません。24銀34歩36歩45桂44歩33角
33同銀同歩成同桂同桂成同玉25桂43玉
ここまで来てやっとしのげたか、という図です。評価値は-380の後手有利。
戻って
98同飛の変化を見ると、86歩に64角
82飛が逃げている場合ではないので、87歩成82角成98と91馬
このまま桂香を取り合っても自信なし。68銀を目標にします。88飛59銀67歩81飛
81同飛成同馬68歩成同銀88飛
54馬68飛成65馬89と
このまま進めば後手の駒得になるのですが、先手の攻め駒は5枚あるから寄せ合いになるのでしょう。評価値は+37の互角です。
また戻って
65歩は99歩成77桂98と
後手の飛がさばけます。評価値は-434の後手有利でわかりやすい。
最後は
64角73角同角成同銀55歩
先の64角も、この55歩の利かしも入りそうで、55同歩65歩99歩成57銀89と68飛
後手の駒得ながら先手の攻めを受けねばならない図です。評価値は-61の互角です。
ということで、富沢流では、端を絡めない方が良いようです。初見では先手が間違えそうではありますが、調べれば形勢は互角となる仕掛けでした。