74歩同歩48玉の続きです。「菅井ノート先手編」で、88角成同銀45角が気になると書いてありました。
これを調べてみましょう。74飛には67角成が後手の最善です。先手の駒損なので、代償がなければいけませんが。
55角73歩62歩
74歩61歩成同玉11角成89馬78金打
馬を殺して粘ろうという手ですね。2手掛けて取るのでは面白くないと思いますが。この図の評価値は-557の後手有利なのです。55馬に72玉とされているのですが、これが疑問手のようです。他の手もありますが、75飛が後手の最善で
56馬86歩同歩同飛79金寄
56飛89金54飛
ここまでは必然で、金香と飛桂歩の交換は後手の駒得ですね。攻め駒の数も後手が多いです。後手有利。
先手としては、55角の前に62歩を打つ方が良いようですが、
62同飛55角89馬11角成
22銀21馬88銀
この図の評価値は-282の後手良しです。駒得が大きい。
ということで、74歩同歩48玉は後手良しとなりました。