青野先生の定跡本では触れていないのですが、
86歩に同角とする変化は (四間飛車に45歩急戦の結果から思えば) 悩ましいです。53銀左としていないので、15歩同歩67歩同飛86飛同歩78角の筋は成立しません。AIによると、65歩77銀53銀右
新しい筋が出てきます。98香85桂88銀62飛
左銀を保留していた効果で、右四間飛車にすることができるとは。67歩の受けに66歩同歩同飛
88銀が浮いてしまうので、飛交換は後手有利です。67歩61飛37桂64銀
65銀とされる前に77桂とするでしょう。同桂成同角同角成同銀75歩同歩同銀
この図の評価値は-158の後手もちです。76歩には85桂88銀76銀とします。83角には64飛、など。後手から端攻めもあるのでまあまあの図なのでしょう。
はっきり後手有利とは言えませんが、後手番だということも考えればまずまずの結果でしょうか。