名将会ブログ (旧 名南将棋大会ブログ)

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SS2-4 先手三間飛車に3歩突き捨て急戦(7)

2023-12-04 | 基本定跡の研究

端歩を突き越す形の最後は

75歩に67銀と受ける形です。96歩同歩65歩

75歩66歩76銀86歩同歩67歩成

22角成同玉67銀33角

前に見た形に近いので、ここまでは妥当なところでしょう。ダメなものから見ていくと、97香86飛88歩には、(87歩76飛は先手良しなので) 66歩76銀77歩

というのが後手のうまい攻め方です。すでに後手良しのようで、77同飛67歩成87飛

ここは迷わされるかもしれませんが、76飛81飛成51銀左26桂78飛成

ここまで進めば後手優勢 (評価値-908) がはっきりします。

戻って

定跡本では77角同角成同飛88角

ここは(63歩同金)66角44銀76飛もあるみたいですが、87飛99角成85歩66歩

58銀には93桂、76銀には92飛ですから、84歩が勝負手です。98馬86飛67歩成83歩成

定跡本では93桂82と85香を解説していますが(まだ難しい)、AIによると76馬(思いつかない)同飛83飛

とすれば評価値-274の後手良しです。二枚替え+ と金で駒得、83飛を使いやすいです。

ということで後手良しならば良いのですが、33角に66歩というのも (定跡本に書いていないけれど) 難しいです。

86飛88歩77歩

以前調べた変化で87歩76飛同飛同銀・・・と(形が違うが)進んだのですが、この図からは先手良しになるようです。それを避けての77歩なのです。77同桂87歩同歩同飛成88歩86竜

74歩76歩65桂77歩成59角(あるいは64角)

67と86角78と73歩成

73同桂同桂成同銀71飛32玉73飛成69飛

飛を69から打つのは68とと使いたいから。78竜99飛成・・・と進むのでしょうが、評価値は-33、わずかに後手に振れてはいます。まあ互角ですよね。

ということで、定跡本では先手良しになっているのですが、実際は互角なのでしょう。知っている方が有利になる (仕掛けるのだから居飛車は知っているでしょう) であろうという定跡です。後手にもう少し工夫ができそうな気もしますが、しばらく青野先生の定跡本に沿って、これ以外をもう少し検証してみます。

 

 

 

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