名将会ブログ (旧 名南将棋大会ブログ)

名古屋で将棋大会を開いています。
みなさんの棋力向上のための記事を毎日投稿しています。

大山将棋問題集20190910

2019-09-10 | 大山将棋研究

後手番有吉先生の手を考えます。

第1問

 

形勢は思わしくないので千日手ねらいです。打開された時のことを考えて。

A 68と  B 88角  C 78と

 

第2問

 

あまり見ない筋ですが。

A 67飛打  B 31飛  C 79飛

 

第3問

 

大分まぎれてきました。遊んでいる駒を使います。

A 24馬  B 42銀  C 51飛

 

第4問

 

良い粘りです。

A 24香  B 44歩  C 24銀

 

第5問

 

これが厳しかったのです。

A 26銀  B 56飛  C 57金

 

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大山将棋研究(1351);三間飛車に持久戦(有吉道夫)

2019-09-10 | 大山将棋研究

今日の棋譜20190910

昭和44年5月、有吉道夫先生と第28期名人戦第4局です。

大山先生の三間飛車です。

57銀と上がれば後手の急戦が利くはずですが、42金上や94歩が入っているので対応できるというのでしょう。

仕掛けはないものとみて、4筋の位も取ってしまいました。

有吉先生は4筋の歩を交換します。

でも位は保てず、大山先生が位を保ちました。先手の作戦勝ちになりそうです。

後手から攻めにくいということもありますが、玉を固めるのが好きなので63銀~52銀は有吉先生らしいです。

大山先生から動きました。

角を交換して46角。64角同角同銀にはどうするのでしょうか?

有吉先生は91香を取らせて6筋突破をねらうのですが

と金は作れても44香から金をはがされてしまいます。

大山先生は金得ですが、飛をいじめられて

57飛67と59と68と・・・・で千日手ではつまりません。

飛を取らせて81桂を取れば飛と金銀の二枚換えで駒得。ではあるのですが89桂98香が取り残されているので本当に駒得だとも言えません。有吉先生の31飛は手筋で

金を打たせて馬を取り

後手が有利になりました。この金取りも結構受けにくいです。

大山先生は44歩から47歩と苦心の受けです。(33桂~45歩を避けにくいのですが。)

有吉先生は有利だと思っていないのでしょうか。32金~84角は粘りの手です。

飛をぶつけてさばき

やはり後手が良さそうです。

46桂に64角というのも良い受け方です。

24香を打てば歩切れで33桂成とは指しにくいわけで

後手がうまく指しまわしている感じですが、65飛は良いような悪いような。

54金には桂を取って

二枚換え、トータルではほぼ駒の損得が消えました。63との存在と89桂98香の遊びがどう出るか。

有吉先生の反撃は44桂から。

先手玉も危なくなってきましたが、大山先生は34歩同銀直32角成同銀42と で攻めるチャンスでした。

39香と受けるのは大山先生らしいと言えるのですが、また角が嫌なところに出てきました。

うまく と金を使って角を殺して勝ちが見えたと思うところなのですが、後手玉が少し堅くなっています。

角を取る間に35桂~47桂成で銀をはがされて

26銀は困りました。先手玉が狭いのです。前に打った39香が災いしていて

懸命に受けるのですが

27金から15歩で困っています。先手玉は逃げるところがありません。

角2枚を切ってから15歩を取るのですが、後手の27角は変な手でも

28金の受けに15香で困っています。15同香は17歩でも17角でも受けが無くなります。

ここで投了です。17同金は11香、玉を逃げても27香です。

 

大山先生有利のはずでしたが、千日手回避は失敗で、分の悪い終盤戦になってしまいました。なんとか逆転したのですが、39香と受けるのが悪手になるとは。2回納得のいかない将棋です。

番勝負としては2勝2敗で面白くなってきました。史上最強の師弟対決、でもよく考えたら二上羽生のほうが最強なのか?タイトル戦で戦っているので師弟「対決」では大山有吉ですが。木村花村も忘れてはいけないというのはオールドファンでしょうか。

 

#KIF version=2.0 encoding=Shift_JIS
# ---- Kifu for Windows V7 V7.41 棋譜ファイル ----
開始日時:1969/05/15
手合割:平手  
先手:大山名人
後手:有吉道夫8段
手数----指手--
1 7六歩(77)
2 8四歩(83)
3 7八飛(28)
4 8五歩(84)
5 7七角(88)
6 3四歩(33)
7 6六歩(67)
8 6二銀(71)
9 6八銀(79)
10 4二玉(51)
11 4八玉(59)
12 3二玉(42)
13 3八玉(48)
14 5四歩(53)
15 2八玉(38)
16 1四歩(13)
17 1六歩(17)
18 4二銀(31)
19 3八銀(39)
20 7四歩(73)
21 5六歩(57)
22 5二金(61)
23 5八金(69)
24 5三銀(42)
25 4六歩(47)
26 4二金(41)
27 3六歩(37)
28 9四歩(93)
29 5七銀(68)
30 6四歩(63)
31 4五歩(46)
32 4四歩(43)
33 同 歩(45)
34 同 銀(53)
35 3七桂(29)
36 4三金(52)
37 4七金(58)
38 5三銀(44)
39 4五歩打
40 9五歩(94)
41 9八香(99)
42 6三銀(62)
43 7九飛(78)
44 5二銀(63)
45 2六歩(27)
46 7二飛(82)
47 6五歩(66)
48 同 歩(64)
49 2二角成(77)
50 同 玉(32)
51 4六角打
52 6二飛(72)
53 9一角成(46)
54 6六歩(65)
55 4四香打
56 6七歩成(66)
57 4三香成(44)
58 同 銀(52)
59 4八銀(57)
60 8八角打
61 5九飛(79)
62 6八と(67)
63 5七飛(59)
64 6七と(68)
65 5九飛(57)
66 6八と(67)
67 8一馬(91)
68 5九と(68)
69 同 金(49)
70 3一飛打
71 6三歩打
72 5二飛(62)
73 7二金打
74 8一飛(31)
75 同 金(72)
76 4六歩打
77 同 金(47)
78 7九角成(88)
79 4四歩(45)
80 同 銀(53)
81 4七歩打
82 3二金(42)
83 6一飛打
84 8四角打
85 4五金(46)
86 3三銀(44)
87 2五桂(37)
88 5一飛(52)
89 同 飛成(61)
90 同 角(84)
91 7一飛打
92 4二角(51)
93 4六桂打
94 6四角(42)
95 6二歩成(63)
96 2四香打
97 6三と(62)
98 2五香(24)
99 同 歩(26)
100 3一角(64)
101 7二飛成(71)
102 6五飛打
103 5四金(45)
104 4六馬(79)
105 同 歩(47)
106 5四銀(43)
107 4一角打
108 4三銀(54)
109 6八歩打
110 4四桂打
111 4七銀(48)
112 3五歩(34)
113 7七桂(89)
114 6六飛(65)
115 3五歩(36)
116 5二歩打
117 同 と(63)
118 3六歩打
119 3九香打
120 6四角(31)
121 3四歩(35)
122 同 銀(43)
123 5三と(52)
124 4二歩打
125 5四と(53)
126 3五桂打
127 6四と(54)
128 4七桂成(35)
129 同 銀(38)
130 2六銀打
131 3八歩打
132 6四飛(66)
133 4八角打
134 2七金打
135 2九玉(28)
136 1五歩(14)
137 2六角(48)
138 同 金(27)
139 3二角成(41)
140 同 玉(22)
141 7一龍(72)
142 6一歩打
143 1五歩(16)
144 2七角打
145 2八金打
146 1五香(11)
147 1八歩打
148 同 香成(15)
149 同 香(19)
150 同 角成(27)
151 同 玉(29)
152 1七歩打
153 投了
まで152手で後手の勝ち

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20190910今日の一手(その920);厚みを生かす

2019-09-10 | 今日の一手

20190910今日の一手

3月30日の名南将棋大会から、私とYさんの対局です。形勢判断と次の一手を考えてください。

 

 

一昨日の一手の回答

☆ 形勢判断をします。

後手に馬を作られている分だけ駒損です。

玉の堅さは先手のほうが堅いです。後手の高美濃は1路深いので大きな差ではありませんが。

先手の攻め駒は28飛88角で2枚。

後手の攻め駒は34飛59馬で2枚。

 

総合すれば互角です。

 

☆ 大局観として

序盤のうっかりで馬を作られたのですが、後手の23銀が遊んでいる(質駒にもなっている)ので先手が悪くはありません。(遊び駒があるという評価よりも、後手玉の堅さが薄くなっている+攻め駒に使いにくいと考えます。)でも後手からは38歩から攻める手があるし、そもそも先手の駒損なのですから攻める手を考えるしかなさそうです。攻め駒2枚では足りませんから、中央の厚みを生かして攻めたいです。

 

 

☆ 簡単なまとめ

53歩成同金75歩

ならば63金でしょうから、金を攻めつつ厚みを生かすのが理想です。

もしくは65歩から

端角で攻めるのも考えてみたいです。

 

 

△か× 実戦で私は75歩と突きました。

75同歩は53歩成同金74歩ですね。54歩74歩65桂66銀33桂と進み

65銀直同歩同銀64歩75桂53金

どうにかなるだろうと思っていたのですが、正解は97角で65歩83桂成

駒損ですが後手玉を乱して53角成でまあまあです。

 

後手としては銀を取らずに受けておけば指しやすいのでしょう。

64銀同金83桂成同玉64角では自信なし。でもこれくらいでした。

 

実戦では23飛成として

23同歩73銀同銀同歩成同玉74歩62玉

何とかなりそうで足りません。73銀52玉64銀引不成28飛

これは寄せ合い負けです。後手玉は薄いのですが

逃げ出されて届きません。

 

 

○ 53歩成を決めてしまうほうが自然です。

53同金75歩63金

74歩に65桂とは指しにくくなっていて、74同金54歩52歩

この図も難しいのですが、75歩同金55角63銀75歩同金66銀74金75歩84金65歩

こんな展開が理想です。

 

 

○ 65歩も難しい手ですが

65同歩ならば53歩成同金97角52金上77桂

角銀桂を攻めに使えるのでまあまあです。

 

54歩の場合は

64歩同金97角75歩66銀

95歩75銀96歩86角75金同角

互角ですが後手の美濃囲いがより薄くなっています。

 

65同桂ならば

65同銀同歩53歩成同金54歩

桂のふんどしを見ています。63金64歩同金53歩成

駒損ですが と金を作ればまあまあです。

 

 

△か× 55銀とすれば

銀を攻め駒として使えます。54歩44銀24飛25歩34飛43銀不成

33飛同角成同桂41飛

これならば52歩を見てまあまあ指せそうです。

 

後手としては55歩が手筋。

55同角54金というのが自信なしです。43銀不成55金34銀不成39角

先に攻められて、好きなときに34銀と手を戻されます。

 

よって55歩は同銀くらいしかないのですが

38歩46銀引33桂38飛49馬28飛38歩

出ていった銀を引くのでは面白くないです。

 

 

× 77桂は

桂を攻めに使おうということなのですが、54歩65歩同歩同桂同桂同銀64歩56銀引55桂

素直に応じられても角筋が止まるのでは攻めになりません。

 

 

△か× 46歩は

角筋を生かして攻めるわけですが、54歩45歩33桂44歩42歩

後続の手段がないです。

 

 

× 48銀は

馬を消そうという意味(49馬までで他の手を指すかもしれませんが)で、49馬69金(69金49馬48銀でも同じ)36歩

59金37歩成ではつぶされます。36同歩同飛37歩56飛同金67銀

これもつぶされています。

 

 

× 24歩は32銀

なのでしょう。後手から24飛とぶつけられる筋が消えるものの、持ち歩が減って32銀が少し受けに使えそうというのは(遊び銀を相手にしたとも)マイナスです。

 

☆ まとめ

厚みの将棋は軽くさばく将棋の対極ですが、通常の感覚と異なることが多いです。基本的に盤上の駒のほうが持ち駒よりも価値が高くなります。厚みがあるほうは厚みを構成する駒を相手の守りの駒と交換する、あるいは持ち駒を使って相手の守りの駒と交換する(はがす)ことが有効になります。場合によっては駒損でも構わないこともあります。

さてこの問題では形勢互角ですから、有利になるまでは好手が必要です。感覚でも明らかにわかる場合は良いのですが、普通の将棋とは感覚がずれてきますから、これくらいでいいだろう、では失敗します。少し読み進めて、感触の良い手が指せるからこれで良し、で手を決めるのでしょう。

厚みに関係する手は、53歩成、65歩、75歩、(54歩で面白くないので触れませんでしたが)66銀。もしかすると77桂や97角です。つまりは5~7筋を攻めるわけです。金銀4枚で手厚いところですね。

 

 

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大山将棋問題集20190909

2019-09-09 | 大山将棋研究

先手番大山先生の手を考えます。

第1問

 

66銀と86銀が見えています。なんとかしのぎたいのですが、両方は無理です。

A 76銀  B 77桂  C 72歩

 

第2問

 

じりじりと押されていたのですが、チャンスがやってきました。

A 83歩  B 25飛  C 55飛

 

第3問

 

確実な攻め方です。

A 45桂  B 22香  C 53歩

 

第4問

 

気持ちの良い利かしです。

A 59香  B 54歩  C 72金

 

 

 

 

 

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大山将棋研究(1350);向い飛車に左64銀急戦(中原誠)

2019-09-09 | 大山将棋研究

今日の棋譜20190909

昭和44年5月、中原誠先生と第8期十段戦です。

大山先生の先手向い飛車ですが、中原先生が左銀を53にもっていってから玉を囲ったというのが工夫です。これだと急戦限定ですが64歩を突かないで駒組ができます。

63歩型を生かして75歩の急戦です。

大山先生は素直に受けたので、左64銀急戦になりました。

右銀も繰り出して、準急戦になるのだろうと思ったら

75歩ではなく74歩。

左銀での攻めを継続します。大山先生は72歩を打って

1手稼いで77桂から85歩で8筋を受けました。

中原先生は66で銀交換、大山先生は8筋をねらいます。

中原先生は76銀~87歩で飛車の活用を防ぐのですが、これでは面白くはないでしょう。

67銀に77角成、77同歩は67銀成同金78銀ですね。

77同角同銀成同歩で、桂歩と銀の交換、左桂がさばけたのが大きいです。

1歩手に入れれば駒得です。

中原先生は馬を作るのですが

大山先生は中央で戦います。

71角は72飛ならば馬を作ってよし。飛を縦にかわせば53歩から攻めることができます。中原先生は55桂で中央を受けたのですが

飛を取られて、やはり苦しいです。それでも飛の打ち込みを消しつつの自陣角は最善でしょう。

大山先生は飛と銀を使って揺さぶります。

中原先生は抑え込めれば良いのですが

25飛には困りました。

67角成はちょっと気の利いた受けですが、23飛成を許しました。大山先生は重いですが銀を打って

11香を取ったところで31歩69歩、互いに渋い受けの手が出ました。

中原先生は47桂成から11馬、桂を捨てて銀を取れば形勢が回復したようですが

大山先生は上から後手玉を攻めていけるので手がわかりやすいです。この時に82銀が受けに働いていないというのが後手の苦しい原因です。

32銀にも構わず53歩の利かし

を手抜かれたので竜金を取り合って54飛。攻め駒は十分なので寄せの体制です。

84飛の銀取りに83歩を打てない中原先生は馬を使うのですが

玉頭を攻められて苦しいです。

54歩を取れず55歩で受けますが

大山先生は上から押しつぶしていくだけです。

香も活用できて攻め駒は4枚

83歩も利いて

ここまで。

 

大山先生の快勝でした。中原先生もうまく粘るのですが届きません。

 

#KIF version=2.0 encoding=Shift_JIS
# ---- Kifu for Windows V7 V7.41 棋譜ファイル ----
開始日時:1969/05/12
手合割:平手  
先手:大山名人
後手:中原誠棋聖
手数----指手--
1 7六歩(77)
2 8四歩(83)
3 5六歩(57)
4 8五歩(84)
5 7七角(88)
6 5四歩(53)
7 8八飛(28)
8 4二銀(31)
9 6八銀(79)
10 5三銀(42)
11 6六歩(67)
12 4二玉(51)
13 4八玉(59)
14 3二玉(42)
15 3八玉(48)
16 7四歩(73)
17 6七銀(68)
18 6二銀(71)
19 2八玉(38)
20 3四歩(33)
21 3八銀(39)
22 5二金(61)
23 4六歩(47)
24 4二金(41)
25 3六歩(37)
26 7五歩(74)
27 7八飛(88)
28 6四銀(53)
29 5八金(69)
30 7三銀(62)
31 5九角(77)
32 7六歩(75)
33 同 飛(78)
34 7四歩打
35 7九飛(76)
36 8六歩(85)
37 同 歩(87)
38 7五銀(64)
39 7二歩打
40 同 飛(82)
41 7七桂(89)
42 8二飛(72)
43 8五歩(86)
44 6六銀(75)
45 同 銀(67)
46 同 角(22)
47 8九飛(79)
48 7六銀打
49 7八歩打
50 8七歩打
51 6七銀打
52 7七角成(66)
53 同 角(59)
54 同 銀成(76)
55 同 歩(78)
56 8五飛(82)
57 7六銀(67)
58 8二飛(85)
59 8七飛(89)
60 8六歩打
61 8九飛(87)
62 7八角打
63 5九飛(89)
64 5六角成(78)
65 4七金(58)
66 7八馬(56)
67 6五銀(76)
68 7七馬(78)
69 7一角打
70 5五桂打
71 8二角成(71)
72 同 銀(73)
73 4八金(47)
74 9四角打
75 7九飛(59)
76 6六馬(77)
77 5四銀(65)
78 5三歩打
79 4五銀(54)
80 7五歩(74)
81 5九飛(79)
82 7六歩(75)
83 3四銀(45)
84 7七歩成(76)
85 2五飛打
86 6七角成(94)
87 2三飛成(25)
88 3一玉(32)
89 2二銀打
90 4一玉(31)
91 1一銀(22)
92 3一歩打
93 6九歩打
94 4七桂成(55)
95 同 銀(38)
96 1一馬(66)
97 5四歩打
98 同 歩(53)
99 4五桂打
100 3二銀打
101 5三歩打
102 2三銀(32)
103 5二歩成(53)
104 同 玉(41)
105 5四飛(59)
106 5三歩打
107 8四飛(54)
108 5五馬(11)
109 5九香打
110 7三馬(55)
111 5三桂成(45)
112 同 金(42)
113 5四歩打
114 5五歩打
115 5三歩成(54)
116 同 玉(52)
117 5四歩打
118 6二玉(53)
119 7四金打
120 8四馬(73)
121 同 金(74)
122 3四銀(23)
123 5五香(59)
124 5二歩打
125 5三角打
126 5一玉(62)
127 4二金打
128 6一玉(51)
129 8三歩打
130 7一銀(82)
131 同 角成(53)
132 同 玉(61)
133 5二金(42)
134 投了
まで133手で先手の勝ち

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大山将棋問題集20190908

2019-09-08 | 大山将棋研究

後手番大山先生の手を考えます。

 

第1問

 

少し失敗しましたが、つぶれにくい受け方で対応します。

A 33金  B 32金  C 33角

 

第2問

 

強攻されましたが、強く対応します。

A 43金  B 33金  C 43歩

 

第3問

 

寄せの手筋です。

A 86桂  B 88角  C 95歩

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大山将棋研究(1349);中飛車に45歩急戦(有吉道夫)

2019-09-08 | 大山将棋研究

今日の棋譜20190908

昭和44年5月、有吉道夫先生と第28期名人戦第3局です。

大山先生の中飛車です。

今回は43銀型でした。有吉先生は位取りに見えましたが36歩を突いて急戦です。

46歩に42金が少しおかしいのでしょう。33角か32金ならば何事もなかったのですが、45歩を取れません。

32金44歩同銀。有吉先生は1手得しているので攻めを続けたいです。

25歩33角24歩同歩まではいいとして、37桂が先なのかという感じはします。先に継ぎ歩で

桂を跳ねたら大山先生は22角。

25飛23歩に24歩。先手玉は堅いので攻めが続けば有利になるのですが

横歩を取って43金で飛が死んでいます。44飛同角同角同金では攻めが細いので

24歩34金23歩成。ひねり出したという感じがありますが

29飛22と同飛寄これでは攻めが細いです。右桂が使えていないとだめでしょうね。

金銀を乱して

飛を取りましたが、竜を作られて歩切れでは攻めにくいです。

37桂を取られる間に5筋の歩を伸ばして突き捨てて角を打ち込み

馬を作ってみたのですが

29竜37馬で と金を払って粘ろうというところ、88角を打たれて困りました。88同玉69竜はつぶれ。駒損なので98飛と打つわけにもいかず

47馬は19竜88玉69竜の時に58金を取られないという意味です。大山先生はあっさり竜を切って99角成。飛と金桂香の3枚換えです。

有吉先生は粘りにくく、早めの投了です。

 

居飛車金銀4枚の舟囲いはかなり堅いのですが、1手得してもうまく攻められませんでした。急がないで攻めるほうが良かったのでしょう。

 

#KIF version=2.0 encoding=Shift_JIS
# ---- Kifu for Windows V7 V7.41 棋譜ファイル ----
開始日時:1969/05/07
手合割:平手  
先手:有吉道夫8段
後手:大山名人
手数----指手--
1 7六歩(77)
2 3四歩(33)
3 2六歩(27)
4 4四歩(43)
5 4八銀(39)
6 4二銀(31)
7 5六歩(57)
8 5二飛(82)
9 6八玉(59)
10 6二玉(51)
11 7八玉(68)
12 4三銀(42)
13 9六歩(97)
14 9四歩(93)
15 6八銀(79)
16 7二銀(71)
17 5八金(49)
18 7一玉(62)
19 5七銀(48)
20 6四歩(63)
21 3六歩(37)
22 8二玉(71)
23 4六歩(47)
24 4二金(41)
25 4五歩(46)
26 3二金(42)
27 4四歩(45)
28 同 銀(43)
29 2五歩(26)
30 3三角(22)
31 2四歩(25)
32 同 歩(23)
33 2五歩打
34 同 歩(24)
35 3七桂(29)
36 2二角(33)
37 2五飛(28)
38 2三歩打
39 2四歩打
40 同 歩(23)
41 同 飛(25)
42 2三歩打
43 3四飛(24)
44 4三金(32)
45 2四歩打
46 3四金(43)
47 2三歩成(24)
48 2九飛打
49 2二と(23)
50 同 飛(52)
51 3五歩(36)
52 3三金(34)
53 4五歩打
54 3五銀(44)
55 3四歩打
56 同 金(33)
57 2二角成(88)
58 同 飛成(29)
59 5五歩(56)
60 3六歩打
61 5四歩(55)
62 同 歩(53)
63 4三角打
64 3三金(34)
65 5四角成(43)
66 3七歩成(36)
67 3四歩打
68 3二金(33)
69 5五馬(54)
70 2九龍(22)
71 3七馬(55)
72 8八角打
73 4七馬(37)
74 6九龍(29)
75 同 玉(78)
76 9九角成(88)
77 7七桂(89)
78 5一香打
79 5六歩打
80 8八馬(99)
81 5九玉(69)
82 3六金打
83 投了
まで82手で後手の勝ち

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20190908今日の一手(その919);飛を取りに行く

2019-09-08 | 今日の一手

20190908今日の一手

 

3月30日の名南将棋大会から、私とSさんの対局です。形勢判断と次の一手を考えてください。

 

 

一昨日の一手の回答

☆ 形勢判断をします。

駒の損得はありません。

玉の堅さは後手のほうが堅いです。

先手の攻め駒は56飛と持ち駒角で2枚。

後手の攻め駒は82飛と持ち駒角で2枚。

 

総合すれば後手もちです。

 

☆ 大局観として

問題図の評価としては玉の堅い後手のほうが良いのですが、先手としては75銀37桂77桂あるいは76銀を使いやすいです。56飛も左右に使えるでしょうし、74歩72歩の利かしも大きいので、先手が悪いわけではない、というよりは作戦勝ちなのです。ただし後手に食いつかれると後手有利になります。そのための手段が少ない(飛角以外に使いにくい)というのが後手が作戦負けだという理由です。

先手としては玉が薄いので他に主張が欲しいです。82飛をいじめるか、駒得をねらうか。大模様で抑え込もうというのは破たんするとひどいことになります。筋の悪い手を避けつつ、攻めを考えていきます。

 

 

☆ 簡単なまとめ

46角92飛35歩

これで駒得になると気が付けば簡単です。

 

筋の良い指し方は65銀から

こういう図を目指します。(ただし後手に抵抗されそうですが。)

 

 

○ 実戦は46角と打ちました。

飛車をいじめたいので打ったのですが、92飛に35歩

というぴったりの手がありました。45歩は34歩46歩33歩成で二枚換えですね。45銀同桂同歩28角64桂

64同銀同歩75銀

86飛(や64角や64銀)をみて先手有利です。

 

この筋に全く気が付いていなくて、92飛に84銀(飛の詰めろ)45歩

55角54歩33角成同桂83銀成46歩

飛を取れば角飛交換で飛のほうが使いやすいと思っていたのですが、46歩と突きだされて失敗したと思いました。92成銀に29角

39歩47歩成同金同角成同玉69角

中住まいは薄いので、手が付くとあっという間に寄せられてしまいました。

 

途中46歩を手抜いたのは、(46同歩は29角や③6歩があるので論外として)46同飛は35銀があるから

飛を逃げて46歩を打たれたら無意味だと思ったのですが、ここで43飛成同玉34歩同玉36歩同銀35歩

決めるだけ決めて92成銀と取れば有利でした。2回チャンスを逃せば負けですね。

 

 

× 71角は当初のねらい筋でしたが

53の地点は攻め切れません。飛を目標に攻めていきます。92飛は65銀(86飛ねらい)85歩84銀82角

83銀成71角92成銀同香91飛

これは駒損でも取り返せるので先手有利です。

 

後手としては83飛のほうが良くて

85銀93桂84銀直81飛

93銀成71飛82成銀・・・とすれば手は続きますが、駒損ですから角二枚を持たれて36歩から攻められたら悪いです。

 

 

△ 85銀を先にすると

ねらいは71角です。93桂84銀直81飛83角

攻めるならばこれくらいなのですが、83同飛同銀成36歩同飛54角86飛36歩

3筋を攻められて、82成銀~81飛成が間に合うかどうか。難しい形勢です。

 

 

△ 86歩のほうが筋が良いですが

歩を伸ばしていくのは手数がかかります。35銀36歩26銀85歩37銀成同金64桂

これではかなりまぎれていて、後手よしかもしれません。

 

この筋を避けて46角を打ち

92飛に85歩~84歩~83歩成を間に合わせたいのですが、64桂を避けて65銀としてからでしょうか。つまり92飛65銀~85歩~84歩~83歩成です。手数がかかるので実現するかどうか。

 

 

△か○ 36歩を打っておけば

かなりおとなしいです。35歩と合わされたら無効、ではありません。46角92飛35歩で楽勝です。ならば最初から46角92飛35歩に気が付くだろうと思うのですが。

さて互いにその筋に気が付いたとして、45歩86歩44銀85歩54歩65銀

飛を捕獲されることもなく、84歩86飛~83歩成を実現すれば先手優勢です。

 

 

△ 65銀を先にするのもあります。

これは(35銀36歩26銀)46角92飛86飛というねらいも生じています。

後手としてはこの図を避けるために73歩

盲点になりそうな突き出しですが、飛を追われないためにはこれしかありません。73同歩成同桂76銀74歩同銀72歩

悪い取引ではないはずですが、飛をいじめにくくなりました。

 

 

△か○ 65桂と跳ねると

71角~53桂成がありますから後手は54歩。そこで35歩同銀45桂は取ってもらえば71角ですが、34銀とかわされて

不発です。

 

ならば46角と組み合わせるのですが

ここでは64歩(35歩同銀同角65歩は今一つ)同角92飛

桂を跳ねたために少しまぎれが生じています。

 

☆ まとめ

74歩72歩の利かしは大きくて、後手の飛の移動範囲が狭いですから、82飛を捕獲に行くことができます。相居飛車では飛の価値が高いことも多いです。(玉の囲いの堅さに関係しています。)

46角~84銀、71角~84銀、85銀~84銀左、など角銀を使って追いかけるのは筋が悪いのでよく読んでみないといけません。

手数はかかっても86歩~85歩~84歩と伸ばしていくほうが筋が良いですが、後手も抵抗してくるでしょう。36歩を打っておくのが先かもしれません。

65銀~46角~86飛はスマートです。ただし後手から73歩という好手があり、案外に難しいです。

 

実は46角92飛35歩で銀を取れる(桂銀交換か)のですが、気が付きましたか?飛以外にも目標にできる駒がありました。

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大山将棋問題集20190907

2019-09-07 | 大山将棋研究

後手番大山先生の手を考えます。

第1問

 

部分的な手筋です。

A 72金  B 25歩  C 22歩

 

第2問

 

金取りの受け方は?

A 52金  B 53角  C 68角成

 

第3問

 

まだ大変そうですが。

A 28飛成  B 68飛成  C 67同馬

 

第4問

 

簡単に寄せてしまいました。

A 28飛成  B 35飛成  C 56金

 

第5問

 

これが決め手です。

A 65桂  B 68香成  C 45角

 

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大山将棋研究(1348);向い飛車に棒銀(加藤一二三)

2019-09-07 | 大山将棋研究

今日の棋譜20190907

昭和44年5月、加藤一二三先生と第14期棋聖戦です。

大山先生の向い飛車です。

加藤先生は棒銀に

1筋の位を取って金の動きを保留していた大山先生は32金から2筋の歩を交換します。

加藤先生は3筋の歩を交換して

銀を立て直しました。

64角で攻めをけん制されているので

6筋の位を取ります。

83銀の時に24歩の突き出し、これで戦いが始まります。

25歩同桂24飛、これがあるので後手よしのようですが

27飛と引くと飛にひもが付きます。72金33桂成27飛成同銀33金もあるのでしょうが、大山先生は桂を交換して

銀が出てくるところで35桂。47桂成をねらいます。

加藤先生はまさに棒銀で進んでいくのですが、22銀成とすべきだったか。

22成銀の形ならば、32歩成があるのです。

11銀不成~12竜と使いました。

角も使って41金21竜51飛の時に

42角成のただ捨てです。ですがこれが疑問手でした。銀を使いたいので22銀成~32歩成が正しいです。

角を捨てて飛を取れたのですが

68角成~41金打で竜を取られてしまいました。

駒の損得だけ見れば歩歩と桂香の交換で駒得なのですが、玉の堅さがかなり違います。49香は攻め駒を責めるというか

28角も打って飛車の打ち込みに備えて粘ろうという指し方なのですが、58成桂が見えています。

47香同馬32と を無視されて38飛

21飛~27飛成で粘りますが

56馬67金を同馬と切られて

67同玉に56金

78玉に28竜~66金で寄りです。攻め駒が4枚あって後手玉は手つかず。

銀香を打って

45角のラインが止まりません。

後は難しくなくて、投了図。97玉に95歩で受け無しになります。

 

投了図を見てわかるように、加藤先生の11銀が取り残されています。使い方を間違えました。

 

#KIF version=2.0 encoding=Shift_JIS
# ---- Kifu for Windows V7 V7.41 棋譜ファイル ----
開始日時:1969/05/02
手合割:平手  
先手:加藤一二三8段
後手:大山名人
手数----指手--
1 7六歩(77)
2 3四歩(33)
3 2六歩(27)
4 4四歩(43)
5 2五歩(26)
6 3三角(22)
7 4八銀(39)
8 4二銀(31)
9 5六歩(57)
10 4三銀(42)
11 6八玉(59)
12 2二飛(82)
13 7八玉(68)
14 6二玉(51)
15 3六歩(37)
16 7二玉(62)
17 5八金(49)
18 8二玉(72)
19 6八銀(79)
20 7二銀(71)
21 9六歩(97)
22 9四歩(93)
23 5七銀(68)
24 5四歩(53)
25 6八金(69)
26 1四歩(13)
27 4六歩(47)
28 1五歩(14)
29 3七銀(48)
30 3二金(41)
31 2六銀(37)
32 2四歩(23)
33 同 歩(25)
34 同 飛(22)
35 2五歩打
36 2二飛(24)
37 3五歩(36)
38 同 歩(34)
39 同 銀(26)
40 3四歩打
41 2六銀(35)
42 4二角(33)
43 3七銀(26)
44 3三桂(21)
45 3六銀(37)
46 6四角(42)
47 2六飛(28)
48 2一飛(22)
49 3七桂(29)
50 7四歩(73)
51 6六歩(67)
52 8四歩(83)
53 6五歩(66)
54 7三角(64)
55 6七金(58)
56 8三銀(72)
57 2四歩(25)
58 2五歩打
59 同 桂(37)
60 2四飛(21)
61 2七飛(26)
62 2五桂(33)
63 同 銀(36)
64 2一飛(24)
65 3三歩打
66 4二金(32)
67 2四銀(25)
68 3五桂打
69 2二歩打
70 同 飛(21)
71 2三銀(24)
72 2一飛(22)
73 2二銀(23)
74 5一飛(21)
75 2三飛成(27)
76 4七桂成(35)
77 1一銀(22)
78 7二金(61)
79 1二龍(23)
80 5二飛(51)
81 6六銀(57)
82 4六角(73)
83 9七角(88)
84 4一金(42)
85 2一龍(12)
86 5一飛(52)
87 4二角成(97)
88 同 金(41)
89 5一龍(21)
90 6八角成(46)
91 同 金(67)
92 4一金打
93 6一龍(51)
94 5二銀(43)
95 7二龍(61)
96 同 玉(82)
97 4九香打
98 3六角打
99 2八角打
100 7三桂(81)
101 4七香(49)
102 同 角成(36)
103 3二歩成(33)
104 3八飛打
105 2一飛打
106 3二金(42)
107 2七飛成(21)
108 5六馬(47)
109 6七金打
110 同 馬(56)
111 同 玉(78)
112 5六金打
113 7八玉(67)
114 2八飛成(38)
115 同 龍(27)
116 6六金(56)
117 2六龍(28)
118 5七銀打
119 6九金(68)
120 6七香打
121 5九金(69)
122 4五角打
123 8八玉(78)
124 6八香成(67)
125 同 金(59)
126 同 銀成(57)
127 6六龍(26)
128 7八角成(45)
129 投了
まで128手で後手の勝ち

 

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