4/12に16歳になった鈴木愛理ちゃん。多くのハロプロヲタにとっての愛理のイメージは「歌が上手い」、「不思議な動きをする子」というものでしょう。自分もそう思っています。
では具体的に鈴木愛理のどんなところが不思議ちゃんで、どの歌に上手さが感じられるのか?これは即答出来るヲタは案外多くないのではないでしょうか。
私はある時ふと思いました。愛理の歌が上手い事を人に紹介できる具体例はどれだろう?一つに絞るのは難しい。
今から一年前のコンサートツアー「AB℃」。℃-uteのツアーでは毎回、愛理のソロコーナーがあります。私は愛理の歌だけでなくトークも好きで、きちんと起承転結を作って、それを身振り手振りを交えて懸命に話す姿に癒されます。アイドルヲタは、アイドルが一所懸命になっている姿に弱いのです。
トークではそんな調子の愛理が、歌になった途端、自信に満ち溢れた表情に変わり堂々とした歌いっぷりを見せる。
AB℃ツアーでは愛理は「Yes! all my family」を歌いました。アップテンポなリズムに乗せて、メッセージ色の強い歌詞を低めの歌声で奏でる。私はその姿を見ながら、この曲に込めたつんくPの狙い、それを愛理がどう解釈しているか?それを気にしながら見ていました。
結局ツアーが終わったあとも、私は答えは見つけられませんでした。ただ自分なりに解釈したのは、この歌はつんくPによる鈴木愛理へのエールと人生の先輩としてのメッセージなのではないか?そう受け取っています。
Yes! all my family 鈴木愛理 AB℃
~アイドルとしてデビューしたからには、常にファンの期待に応えなくてはいけない~
~誉め言葉だけではなく、時には耳の痛い小言も聞こえてくるかもしれないが、それは大事な肥やしになる~
~声援があるという事は当然の事ではない。その事に感謝。支えてくれる周りの人達にも感謝の気持ちを持つ~
~周りのアドバイスには色んなヒントが隠されている。心をオープンにして謙虚に耳を傾ける事が大切~
~人気が下がったりする事もあるかもしれないが、見ている人は見ている~
~夢は常に持ち続けなくてはいけない。結果に満足せず、常に新鮮な気持ちで更に上を目指す~
~今の自分をごまかして無理に背伸びをしても仕方がない。現在の自分から目を逸らさない~
私の意訳です。つんくPの書く歌詞には色々言いたくなる事も少なくないですが(苦笑)、この歌のように一見イミフに思えても、言葉にメッセージが隠されている事があります。だから歌詞の表面的な部分だけを見て、「何が言いたいんだ?」と突き放してはいけない。まあ、その辺りが大衆受けする歌詞が書けなくなった人という評価に繋がるのでしょうが、私はコピーライターの如く耳障りの良い言葉を並べる歌詞よりは好きです(特定の作詞家への批判ではないですよ)。
受け取り方によっては二番のサビは、今は恋愛よりも仕事を極めろと言ってるようにも思えます。これは愛理がどうこうではなく、℃-ute、或いはハロプロ全体へのつんくPからのメッセージとも受け取れます。
今から一年ほど前の話ですが、愛理が「美女放談」に出た時、「人は人、自分は自分だと思っている」と語っていた事があります。つまり、周りには流されないという事。この決意は現在のハロプロで活動していく上では、非常に意味ある言葉、
その言葉から一年が経ちました。この一年で℃-uteを取り巻く環境はだいぶ変化しました。今も愛理が同じ想いを抱いているなら、私はニュートラルな気持ちで、これからも愛理の歌を聴いていけそうな気がします。