~℃-uteコンサートレポート後編です~
持ち歌が増えてからはコンサートツアーでカバーをする機会が減っていた℃-uteが久しぶりにカバーに挑戦。こういう企画はアルバム発売直後のツアーではやりにくいだけに、秋ツアーならではの好企画。歌った歌は以下の通り。
黄色いお空でBOOM BOOM BOOM - 宇宙でLa Ta Ta - 青春のカスタード - SHALL WE LOVE? - CRAZY ABOUT YOU - GET UP!ラッパー
数人ずつで組んで歌う曲もあり、ダンスだけでなくボーカル面での成長を強く感じました。聴いていてヒヤヒヤするメンバーがいないアイドルグループって他にはなかなかないですよね。選曲も、おそらくダンス映えを重視して選ばれたのだろうけれど、意外性の高い曲ばかりでGoodです。
続いて「SHOCK!」を歌ったあとメンバーは衣装チェンジで下がります。そういえば衣装に関する記述がないなあと思われた方、実は一階後ろの席だったので細部がわからず、しかも衣装に関しての記憶が飛んでしまいました。お詫び申し上げます。このあと、イメージカラーの衣装があった事は憶えていますが。
衣装チェンジの間、スクリーンには静止画ムービーが流れます。℃-uteがコンサート用にオリジナルムービーを作るのは珍しい。「特命部隊ナイト」というムービー。各キャラクターは春ツアーで一瞬だけやっていたキャラクター。今後も続くのかな?ちなみに、ムービーは四種類あるそうです。DVDは全部収録されますよねゼティマさん。
メンバー現れて、「まっさらブルージーンズ 」、「立ち上がれ 乙女達」、「FOREVER LOVE」と三連続で披露。まっさらを中盤で使うのは新しい使い方で、中だるみ防止にもなると思いますが、個人的には「FOREVER LOVE」が目も覚める一撃でした。相変わらずカッコイイ。もう少し気の利いた言葉を書きたいですが、カッコイイとしか良いようがない。直線的なカッコ良さがある。メンバー全員が手足を置くラインを意識しているからではないかと思うのです。
ここで一旦トークタイム。「」という、このツアーと連動して行なっているセレンドとの連動企画。担当は、おみくじコーナーに出演しなかった三人なので、この回は舞美千聖マイマイ。
進行を舞美が行い、カメラはマイマイ。セレンドへのつぶやきは岡井ちゃんが行なう事になりました。
岡井ちゃんの予言がつぶやかれました。「お客さんが、ふーで倒れる」
岡井ちゃん「皆さんを座間まで飛ばしますよ」
会場から笑いが起きる。座間ではモーニング娘。がコンサートを行なっているのです。岡井ちゃんがポーズを決めて「ふー」と客席に向かい吹くと、自分も含めて観客のほとんどは「やられた~」という感じで倒れました(笑)。ヲタのアドリブ力凄い。続いて今度は池袋に飛ばすと宣言して、また皆さん倒れていきます(笑)。池袋ではBerryz工房が舞台をやっております。
続いてはおみくじコーナーメンバー二人が歌う「One's LIFE」。元々は梅さん千聖マイマイが歌う曲で、ラップ担当はうめちさでしたが、この回のラップ担当はなっきぃ。そこに歌担当の愛理が絡みます。このラッパーなっきぃがとても良いカンジ。以前のなっきぃは歌に不安がありました。声の伸び、発声などに安定感がなかった。
しかし、この日なっきぃが聴かせてくれたラップには不安定さはなく、正直「これ、なっきぃ?すごい成長したなあ」と驚いたわけです。実際なっきぃのボーカルから不安定な感じは消え、声も伸びるようになった。ちゃんと陰で努力を重ねてきたに違いありません。
続いて三人も合流して「めぐる恋の季節」、「大きな愛でもてなして」とシングル曲を連続。大もてのサビでのフリコピ率は相変わらず高い。覚えやすい振り付けなのが理由だと思うけれど、難しいダンスをこなす℃-uteも良いですが、こういう風にシンプルな振り付けを可愛く踊る℃-uteも良いですね。
いい感じに会場が一つになってきた。そうなると次はもっと一つになる曲。「青春ソング」。
今ツアーから「」はサビでタオルを回す趣向になりました。持参の中島早貴マフラータオルを回す回す。ああ涼しい(笑)。そしてサビは客席合唱。この曲、最近のハロプロソングでは、高まる度はトップクラスではないでしょうか。
ラストスパートに向けてトークがあり、「キャンパスライフ~生まれて来てよかった~」、「夏DOKI リップスティック 」。「夏DOKI リップスティック 」は本来は舞美ソロ曲だけれど、今ツアーでは全員で歌う。激しく踊る舞美に負けじとみんな激しい。五人で歌う「夏DOKI リップスティック 」の激しさは今ツアーの見所の一つと言えそうです。
℃-uteコールに包まれてアンコールへ。一曲目は「JUMP」。少し明るくなった客電の下、観客もメンバーに負けじと跳ぶ。
アンコールありがとうの挨拶では、オープニング挨拶と同様にコマネチ大会になって、明るく締め。ラスト二曲へ突入。
「忘れたくない夏」の大サビでの岡井ちゃんの勇ましい歌声は健在。この曲を聴いていると、当時の℃-uteを思い出してちょっぴりセンチメンタルになる。脳裏には梅さんや栞菜の姿も浮かんでくるし、二年前の夏に周りを恐怖に陥れた雨女舞美との雨の思い出、いや台風やゲリラ豪雨の思い出が思い出されるのです。
ラストは「通学ベクトル」を全員。客電が更に明るくなり、愛理のハンドクラップに合わせてメンバー四人も観客もみんなでハンドクラップ。この盛り上がり曲を全員で歌うというのも、これもまた今ツアーの見所のひとつと言えそうです。ラストを敢えてダンスナンバーにしなかった事もセンスを感じます。
こうして、「ダンススペシャル」なコンサートは終わりました。いつもと同じように最後に一人、客席に向かって深々と頭を下げていく矢島舞美リーダーの姿を見ながら、「また観たい」という思いを強くするのでした。金欠でチケットはもう取っていないけれど、このカッコよさにもっと触れたい。そう思える今回の℃-uteコンサートなのです。