フリージア工房 国道723号店

ハロプロメンバーを応援してアイドル音楽を愛するエッセイブログ

シビアな現実と優しい真実に触れながら個別握手会は何を分別していくのだろうか

2010-10-06 22:21:32 | アイドル etc
 スマイレージの新曲が個別握手会をやる割には売れなかった(※)と、昨夜から一部で騒ぎになっています。
 (※) オリコン初登場5位。週間売上17,998枚。

 結果を見て正直ホッとしています。なんか負け惜しみ的に受け取る事が出来そうな物言いですが、本気でそう思います。
 何故か? 個別握手会を開催して売上大幅アップとかなったら、個別握手会が定例化しそうではないですか(苦笑)。それが嫌だったのです。下手したら、いや確実にベリキューまで開催する流れになっていた事でしょう。それが大多数のヲタが望むハロプロの道か?そう言いたい訳です。

 個別握手会だと、興味のないメンバーとは握手しなくて済む。そういう意見もあるみたいですが、そういうのは10人以上いるようなグループに有効なのであって、一桁人数のグループならば全員に興味を持ってもらえるようでなくてはいけない。そのくらい、一人一人に魅力がなければグループとしてのパワーも今一つになる。魅力あるグループというものは、メンバー全員が個性的で魅力あるものです。

 スマイレージはランダム個別握手会という、ちょっと変な形態の個別握手会でしたので、あまり売上効果はないのではないかと思っていました。個別握手会に参加したいというようなヲタは、お目当てのメンバーとゆっくり握手をしたいという人。ランダムでどの回に誰が出るのか事前告知がない個別握手会なんて、「イベント参加出来るのは抽選で当たった人だけです」という今までのハロプロ系握手会と同じで運まかせで、そのために大量買い推奨なイベントです。それではダメなんだという事に事務所はいい加減に気づいてほしい。
 今ハロプロを観ている人達は他のアイドルの情報にまったく疎い訳ではありません。AKBやアイドリング!!!やももいろクローバーがどんな握手会をやっているか知っている人、他のアイドルの握手会にも参加している人は、事務所が想像しているよりも多い。ランダム個別握手会なんて嘲笑される事はあっても、絶賛はされないやり方であると理解してほしい。

スマイレージ 『同じ時給で働く友達の美人ママ』 ビデオクリップ


 先ほども書いたように、ハロプロで個別握手会をやる事自体は反対です。以前、モーニング娘。との握手について、事務所はそんなに握手会を面倒に思っているのなら個別握手にしたらどうだろうか?と書いた事がありましたが、ハロプロとして本来望ましいのはグループはグループ単位で楽しんでもらえるようなイベント。グループのチームワークや集合体としての魅力をアピールする傍ら、握手は個別ででは何か変です。だから今後も基本は「握手会=グループ握手会」で良いと思います。
 AKBやアイドリング!!!はグループとして活動すると同時に、ソロ活動も充実させていかなくてはいけないという仕組み。メンバーの所属事務所がバラバラだから当然とも言えますが、ハロプロの場合は同じ事務所所属。それが馴れ合いになってしまうのでは?という疑問は今回は置いておくとして、ソロ活動も充実させていきながらのグループ活動はシビアな競争にもつながります。そのシステムで個別握手会を行えばよりシビアな現実を見るイベントになる。プロなのだから当然と言う意見もありましょうが、アイドルと言えども一人の女の子。内面に与える影響は計り知れません。アイドリング!!!の個別握手会では実際、それで心に傷を負ったメンバーが何人かいました。

 メンタルを強くしなければ芸能界では生き残れない。人気がないなら努力をするべき。そういう意見もありましょう。実際、メンバーのブログにそのようなコメントを書いていた人もいました。
 結果、そのようなメンバーは人気アップのために心を入れ替えると宣言したり、一人一人のファンを大切にして頑張っていくと宣言したりで、シビアな現実を見せられた事はプラスにもなったようです。しかし、一度は刻まれた痛みと挫折は残る。個別握手会には参加していない自分も、そういう話を聞いて複雑な想いにかられました。

 そもそも、握手会での人気は今後アイドルタレントとしてやっていく上でどれだけ重要なのでしょうか。タレントとしての実績にはあまり関係がないとも思えるし、かと言って人気が出なければソロ仕事も増えないのも確か。でも、そのメンバーが持っている良さが周りに届いていれば、それを見ている側から仕事の依頼はやってくるかもしれない。実際、アイドリング!!!では握手会人気とソロでの仕事量は比例していません。

 スマイレージが個別握手会という扉を開いてしまった。やり方はちょっと変だけれど、個別握手会というゾーンに足を踏み入れた。メンバーは覚悟は出来ているのか?スタッフはそれを理解しているのか?フォローはあるか?次に繋がるのか?
 たくさんのハテナを想像しながら、改めてハロプロには個別握手会という制度はいらない。というか、握手会自体も安売りしないでほしいと改めて願うのでした。現実は握手会無しはあり得ない状況だという事は理解しているつもりですが。

 今回のBGM (歌詞がなんかハマっているような感じに思えたので選びました)
アイドリング!!!「♪Don't be afraid♪」 
コメント (7)
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