AKB48の新曲「Beginner」が自己最高ペースで売れているそうで、その内情にはいくつかの特典や申込権利やら色々な付属物が売上を後押ししているのは確かなのだけれど、もはや売上枚数から言えば、ファンの数が多いから売れるという当然の理由で売れている事は確かです。このまま行くと、オリコン年間シングルチャートの1位と2位はAKBになりそうです。
今の世の中、音楽を楽しむためのツールが変化の時期に当たっていて、CDというものが主役の存在から少しずつ下り始めています。音楽というものに執着する人が減り、音楽好き=若者みたいな今までも存在していた図式が、より顕著になって来ている事を感じます。
先日、その年間シングルチャートの現時点のランキングを見たところ、上位はAKBと嵐。ベスト10で見てもAKBとジャニーズばかり。改めてCDシングルという商品が過渡期にある事を思い知らされました。日頃のチャートを見てもアイドルとアニソンばかりなのは確かです。
AKB48 Beginner
(個人的には今ひとつな印象です。特に歌詞がちょっとなあ。)
今、「アイドル戦国時代」とマスコミが呼んで、女性アイドルというジャンルが群雄割拠でさぞ盛り上がっているかのような表現をしていますが、実際のところはAKBの一人勝ち状態になっていて、しかもそのAKBがテレビから雑誌まで登場しまくる結果、グラビアアイドルが場を奪われ今やグラビアアイドルというジャンルが一足早く冬の時代に突入した感があります。
AKBを入口として女性アイドルというジャンルに飛び込んできたファン達はどうなのでしょうか?他のアイドルにも興味が沸いてきているのでしょうか? その気配は、ライト寄りであればあるほど感じられない。つまり、AKBにしか興味ありません(身内であるSKEにも興味がないように思える)という感じに見えます。しかし、一歩マニアック寄りに踏み出している中高大学生も当然いて、まあそういう方々は幼少期にモーニング娘。の影響を受けているのかもしれませんが、とにかくAKBだけに留まらずハロプロやアイドリング!!!やももいろクローバーなど他のアイドル達にも注目をし始めています。各現場に学生年代のファンが今年増えました。
モーニング娘。OPV 女と男のララバイゲーム
(個人的には亀ちゃんが最後の部分でソロとってるのは嬉しい。作りは面白いけれど、売れる曲調かと言うと違いますねえ。)
アイドル戦国時代は人気という面で見れば実態を持たない言葉ですが、アイドルのバラエティさという部分に於いては、なかなか面白い人材が充実している現在を上手く表した言葉だと思っています。この10年くらいで見ても、今は面白いアイドルの多い時代だと思うのですが、そこに気がついている人はAKB以外のアイドルもそれなりに楽しんでいる。もっとも、AKBファンの総数から見ればそういう人達は多数派ではないのも事実です。
ブームというのはいつか急激に失速していきます。モーニング娘。も松浦亜弥もそうでした。AKBがいつかそうなった時、そこに何が残るのか?女性アイドルというジャンルに何を残すのか? AKBファンからは、今からそんな心配をするなと言われそうだし、確かにそう思いますが、アイドルに於ける売り方を変え、ファン気質も変えてきたAKBが作ったブームが去ったあとの女性アイドル界には果たして何が残されるのでしょうか?
アイドリング!!! 14th single 「eve」
(今日オンエアされたCSでの四周年SPで披露されましたが、今回はソロの比重が増え、外岡横山遠藤の曲という作りにしたのは大正解だと思います。既にかなり気にいっています。)
先日、某掲示板におニャン子クラブが女性アイドル冬の時代を作ってしまった事と同じような事を秋元康は繰り返すのか?という内容を語るスレッドがありました。おニャン子クラブは可愛い子だけを集めるのではなく、学校のクラスをイメージしたような構成にするために色んなタイプの子を加入させた。それまでのアイドルはオーディションから選ばれたあと、レッスンなどを積んでデビューに至るという、まさに「選ばれた人」でした。そのスタイルとは違うやり方で成功を収めたおニャン子クラブ。
しかし、(それほどの芸を持たない)普通の子でもアイドルになれるという前例を作ってしまった事が、アイドルという存在から特別性を奪い、人々の熱を冷まさせてしまった。スレッドで語られていたアイドルの歴史は現在にも当てはまりそうな、まさに予言書を読んでいるような(苦笑)、そんな赴きがありました。
おニャン子クラブは24年前の1986年。一年52週のうち36週も1位に輝いたというデータもスレッドに貼られていました。音楽を楽しむツールがレコードからCDへと変化していった過渡期、邦楽全体の売上が下がっていた時代のあだ花のように、パッと咲きパッと散り、その後の女性アイドル界を枯れ葉の森にしていった存在。
ももいろクローバー ピンキージョーンズ
(ちょっとフツーなテイストになった印象。売り出し勝負をかける曲としては弱いかなあ。)
AKBが売れ、ファン層が広がっていく事は女性アイドル界にとっては良い事。ハロプロもその勢いに便乗すべきと今まで思ってきましたが、具体的な策略が無ければそれは難しい。そして、AKBが売れれば売れるほど更に難しくなっていく。それでも、何割かの「他のアイドルにも興味が出てきた」という少数派を掴むため、AKB以外のアイドル達はしのぎを削る。アイドルファンビギナーがビギナーのままこの世界からいつか去っていく可能性が高いならば、ビギナーを育てる努力はAKBに任せっきりではなく、他のアイドルも行なっていくのが良いと思うのです。
今の世の中、音楽を楽しむためのツールが変化の時期に当たっていて、CDというものが主役の存在から少しずつ下り始めています。音楽というものに執着する人が減り、音楽好き=若者みたいな今までも存在していた図式が、より顕著になって来ている事を感じます。
先日、その年間シングルチャートの現時点のランキングを見たところ、上位はAKBと嵐。ベスト10で見てもAKBとジャニーズばかり。改めてCDシングルという商品が過渡期にある事を思い知らされました。日頃のチャートを見てもアイドルとアニソンばかりなのは確かです。
AKB48 Beginner
(個人的には今ひとつな印象です。特に歌詞がちょっとなあ。)
今、「アイドル戦国時代」とマスコミが呼んで、女性アイドルというジャンルが群雄割拠でさぞ盛り上がっているかのような表現をしていますが、実際のところはAKBの一人勝ち状態になっていて、しかもそのAKBがテレビから雑誌まで登場しまくる結果、グラビアアイドルが場を奪われ今やグラビアアイドルというジャンルが一足早く冬の時代に突入した感があります。
AKBを入口として女性アイドルというジャンルに飛び込んできたファン達はどうなのでしょうか?他のアイドルにも興味が沸いてきているのでしょうか? その気配は、ライト寄りであればあるほど感じられない。つまり、AKBにしか興味ありません(身内であるSKEにも興味がないように思える)という感じに見えます。しかし、一歩マニアック寄りに踏み出している中高大学生も当然いて、まあそういう方々は幼少期にモーニング娘。の影響を受けているのかもしれませんが、とにかくAKBだけに留まらずハロプロやアイドリング!!!やももいろクローバーなど他のアイドル達にも注目をし始めています。各現場に学生年代のファンが今年増えました。
モーニング娘。OPV 女と男のララバイゲーム
(個人的には亀ちゃんが最後の部分でソロとってるのは嬉しい。作りは面白いけれど、売れる曲調かと言うと違いますねえ。)
アイドル戦国時代は人気という面で見れば実態を持たない言葉ですが、アイドルのバラエティさという部分に於いては、なかなか面白い人材が充実している現在を上手く表した言葉だと思っています。この10年くらいで見ても、今は面白いアイドルの多い時代だと思うのですが、そこに気がついている人はAKB以外のアイドルもそれなりに楽しんでいる。もっとも、AKBファンの総数から見ればそういう人達は多数派ではないのも事実です。
ブームというのはいつか急激に失速していきます。モーニング娘。も松浦亜弥もそうでした。AKBがいつかそうなった時、そこに何が残るのか?女性アイドルというジャンルに何を残すのか? AKBファンからは、今からそんな心配をするなと言われそうだし、確かにそう思いますが、アイドルに於ける売り方を変え、ファン気質も変えてきたAKBが作ったブームが去ったあとの女性アイドル界には果たして何が残されるのでしょうか?
アイドリング!!! 14th single 「eve」
(今日オンエアされたCSでの四周年SPで披露されましたが、今回はソロの比重が増え、外岡横山遠藤の曲という作りにしたのは大正解だと思います。既にかなり気にいっています。)
先日、某掲示板におニャン子クラブが女性アイドル冬の時代を作ってしまった事と同じような事を秋元康は繰り返すのか?という内容を語るスレッドがありました。おニャン子クラブは可愛い子だけを集めるのではなく、学校のクラスをイメージしたような構成にするために色んなタイプの子を加入させた。それまでのアイドルはオーディションから選ばれたあと、レッスンなどを積んでデビューに至るという、まさに「選ばれた人」でした。そのスタイルとは違うやり方で成功を収めたおニャン子クラブ。
しかし、(それほどの芸を持たない)普通の子でもアイドルになれるという前例を作ってしまった事が、アイドルという存在から特別性を奪い、人々の熱を冷まさせてしまった。スレッドで語られていたアイドルの歴史は現在にも当てはまりそうな、まさに予言書を読んでいるような(苦笑)、そんな赴きがありました。
おニャン子クラブは24年前の1986年。一年52週のうち36週も1位に輝いたというデータもスレッドに貼られていました。音楽を楽しむツールがレコードからCDへと変化していった過渡期、邦楽全体の売上が下がっていた時代のあだ花のように、パッと咲きパッと散り、その後の女性アイドル界を枯れ葉の森にしていった存在。
ももいろクローバー ピンキージョーンズ
(ちょっとフツーなテイストになった印象。売り出し勝負をかける曲としては弱いかなあ。)
AKBが売れ、ファン層が広がっていく事は女性アイドル界にとっては良い事。ハロプロもその勢いに便乗すべきと今まで思ってきましたが、具体的な策略が無ければそれは難しい。そして、AKBが売れれば売れるほど更に難しくなっていく。それでも、何割かの「他のアイドルにも興味が出てきた」という少数派を掴むため、AKB以外のアイドル達はしのぎを削る。アイドルファンビギナーがビギナーのままこの世界からいつか去っていく可能性が高いならば、ビギナーを育てる努力はAKBに任せっきりではなく、他のアイドルも行なっていくのが良いと思うのです。