モーニング娘。のコンサートのレポートを三回に分けて書いてみました。いかがだったでしょうか?現在のモーニング娘。のコンサートには、ハロプロの今が詰まっていたように感じます。トークである程度の笑いはとっていましたが、基本的に楽しむ箇所は歌であり、ダンスである。そして、その歌とダンスにかなりの手間を掛けてステージを作っていたように思います。
先日、某掲示板にAKBヲタだけどこの動画を見てハロプロにゾクゾク来たとかいうスレッド(正確なスレタイは忘れました)があり、開いてみたらその動画とは「グルグルJUMP」の事であり、しかもその動画を見ながらAKB好きな者達が「何これ(笑)」と貶す流れになっていたので見るのをやめました。
何が「何これ(笑)」なんだコノヤロと言いたいところですが(苦笑)、まあ今の普通過ぎるほど普通の大衆音楽に変化したAKBを評価しているタイプの人から見れば、確かに「何これ(笑)」なんだろうなと諦めます。何故ならば「グルグルJUMP」は大衆の方を向いて作られた音楽ではないもの(苦笑)。現場にて観た事のある人ならば理解してもらえると思いますが、この曲はコンサート会場でメンバーと一緒になって「踊る阿呆に見る阿呆」になるやめの曲ですから。
[HD LIVE] Hello!チャンプル - 「グルグルJUMP」「ピリリと行こう!」
ハロプロの音楽ってパッと見のわかりやすさはないですよ。これはかつてモーニング娘。が大ヒットしていた時代から変わらない。歌詞や音に色々仕掛けがあって、何度か聴いているうちに「ナルホド」と理解できてハマっていく。そんなタイプの楽曲が割と多い。これって大衆音楽として売っていくためにはマイナス要素ではあります。わかりやすさが足りないというやつです。
その「わかりやすさ」というものを最大限に押し出して、むしろわかりやすさを前提に作っているのが最近のAKBソングです。そりゃ売れますよ。大量に買われるために、大量に買われるような曲を作っている。コンセプト作りに長けた構成作家が作詞している訳だし。
それをやってきていないハロプロは同じ土俵に上がるのは基本的に諦めている。というか、AKB出現以前からそういう土俵に上がるつもりはない訳です。例えば、エイベックスサウンドと一線を画してきた歴史もあります。
ハロプロは、そういう大衆音楽をあまり聴かない人のための音楽なんだと自分は昔から思っています。
'90年代くらいからでしょうか、邦楽はカラオケで歌われる事を重視して作られてきた流れがありました。歌いやすさ、歌詞も含めてサビで盛り上がる作り。妙なヒネリは要らないという作りです。
自分はそういうワンパターンな押しつけのわかりやすさが嫌で、一時期邦楽への興味を失くしかけていた時期がありました。そういう自分には、モーニング娘。の楽曲を知った時はその作りを新鮮に感じたものです。音楽評論家兼ミュージシャンの近田春夫氏も雑誌の連載で、「つんく♂がモーニング娘。や松浦亜弥で、小室サウンドなどの既存の邦楽の売れるフォーマットに風穴を開けたのは意義があった」と以前書いていたと記憶しています。自分もそう感じています。
アイドルポップスというものは、ある程度自由で多彩で良いと私は思っています。勿論、普通の事を普通に歌ったアイドルポップスもあって良い。ポップスとは大衆音楽である訳ですから、その道も正しい。今のAKBもアリだと思います。
でも、その普通こそが正道であって、他は邪道というのはアイドルポップスに於いては違うと断言します。「グルグルJUMP」みたいな曲を楽しめない人はアイドルポップスを楽しみきれていないとも思う。
勿論、出来映えに対する疑問、曲調に対する好みからイマイチに感じるという意見ならわかります。ただ、こういう音楽をやっているハロプロはダメだなどという訳では決してない。それを言いたいです。
自分は夏にスマイレージや真野ちゃんや℃-uteのシングルを批判しましたが、発売するタイミングや、しっかりしたコンセプトが感じられるならアリとも思っています。いずれも曲自体は酷いという訳ではなかった。
ただ、タイミング的に悪かった。ハロプロ以外のアイドルを見渡せば、AKB以外のアイドルはなかなか楽しいコミカルソングをシングルでリリースしている。AKBだって渡り廊下走り隊はなかなかユニークなシングルを発売していたりした。
そういう流れでハロプロもコミカル路線をリリースするなら、よく練って出してほしい。それに尽きます。
では肝心の出来映えはどうなんだろう? 最近のハロプロに関してはそこに疑問を感じている人も多いかもしれません。
でも、この一年くらいに色んなアイドルポップスを聴く機会に恵まれましたが、ハロプロが特に劣っているという訳ではないという事にも気づきました。むしろ、最近のモーニング娘。のアルバムやC/W曲みたく、或いはBuono!のアルバムみたく粒揃いな感さえあります。
つまり、音楽的に見た場合は実は女性アイドル自体が既に頭打ちなジャンルなのではないか?などと最近疑い始めています。
そうなって来ると、人気の安定のために浮動票より熱狂的ファンの数が大事になってくるのではないか?そういう層を取り込むには普通に分かりやすい音楽よりも、聴いていくうちにツボにくるタイプの音楽をやっている者が強いのではないか? これはアイドルに限らない、音楽業界全般に言える話です。ハロプロ擁護するにしても強引過ぎる?そう思われてしまいそうですが、そう思うのです。
しかし、チャートを見てみれば売れているのは、普通の歌を普通に歌っているAKBや嵐なんですが、嵐だって昔は今より幅広いジャンルを歌っていたし、AKBもデフスター時代はそうだった。敢えてB級路線で行く潔さもあった。でも、それでは売れないから路線を変えてどちらも成功したのだ。問題はまったくない。売上を得るためには、普通を普通にするのが一番。そうなるのでしょうか?
結論は出さないでおきます。ちなみに、私はSMAPのベストCDを持っていますが、SMAPソングでは「世界で一つだけの花」や「夜空ノムコウ」より、「ダイナマイト」や「$10」が好きな人間なのではあるんですが(苦笑)。
先日、某掲示板にAKBヲタだけどこの動画を見てハロプロにゾクゾク来たとかいうスレッド(正確なスレタイは忘れました)があり、開いてみたらその動画とは「グルグルJUMP」の事であり、しかもその動画を見ながらAKB好きな者達が「何これ(笑)」と貶す流れになっていたので見るのをやめました。
何が「何これ(笑)」なんだコノヤロと言いたいところですが(苦笑)、まあ今の普通過ぎるほど普通の大衆音楽に変化したAKBを評価しているタイプの人から見れば、確かに「何これ(笑)」なんだろうなと諦めます。何故ならば「グルグルJUMP」は大衆の方を向いて作られた音楽ではないもの(苦笑)。現場にて観た事のある人ならば理解してもらえると思いますが、この曲はコンサート会場でメンバーと一緒になって「踊る阿呆に見る阿呆」になるやめの曲ですから。
[HD LIVE] Hello!チャンプル - 「グルグルJUMP」「ピリリと行こう!」
ハロプロの音楽ってパッと見のわかりやすさはないですよ。これはかつてモーニング娘。が大ヒットしていた時代から変わらない。歌詞や音に色々仕掛けがあって、何度か聴いているうちに「ナルホド」と理解できてハマっていく。そんなタイプの楽曲が割と多い。これって大衆音楽として売っていくためにはマイナス要素ではあります。わかりやすさが足りないというやつです。
その「わかりやすさ」というものを最大限に押し出して、むしろわかりやすさを前提に作っているのが最近のAKBソングです。そりゃ売れますよ。大量に買われるために、大量に買われるような曲を作っている。コンセプト作りに長けた構成作家が作詞している訳だし。
それをやってきていないハロプロは同じ土俵に上がるのは基本的に諦めている。というか、AKB出現以前からそういう土俵に上がるつもりはない訳です。例えば、エイベックスサウンドと一線を画してきた歴史もあります。
ハロプロは、そういう大衆音楽をあまり聴かない人のための音楽なんだと自分は昔から思っています。
'90年代くらいからでしょうか、邦楽はカラオケで歌われる事を重視して作られてきた流れがありました。歌いやすさ、歌詞も含めてサビで盛り上がる作り。妙なヒネリは要らないという作りです。
自分はそういうワンパターンな押しつけのわかりやすさが嫌で、一時期邦楽への興味を失くしかけていた時期がありました。そういう自分には、モーニング娘。の楽曲を知った時はその作りを新鮮に感じたものです。音楽評論家兼ミュージシャンの近田春夫氏も雑誌の連載で、「つんく♂がモーニング娘。や松浦亜弥で、小室サウンドなどの既存の邦楽の売れるフォーマットに風穴を開けたのは意義があった」と以前書いていたと記憶しています。自分もそう感じています。
アイドルポップスというものは、ある程度自由で多彩で良いと私は思っています。勿論、普通の事を普通に歌ったアイドルポップスもあって良い。ポップスとは大衆音楽である訳ですから、その道も正しい。今のAKBもアリだと思います。
でも、その普通こそが正道であって、他は邪道というのはアイドルポップスに於いては違うと断言します。「グルグルJUMP」みたいな曲を楽しめない人はアイドルポップスを楽しみきれていないとも思う。
勿論、出来映えに対する疑問、曲調に対する好みからイマイチに感じるという意見ならわかります。ただ、こういう音楽をやっているハロプロはダメだなどという訳では決してない。それを言いたいです。
自分は夏にスマイレージや真野ちゃんや℃-uteのシングルを批判しましたが、発売するタイミングや、しっかりしたコンセプトが感じられるならアリとも思っています。いずれも曲自体は酷いという訳ではなかった。
ただ、タイミング的に悪かった。ハロプロ以外のアイドルを見渡せば、AKB以外のアイドルはなかなか楽しいコミカルソングをシングルでリリースしている。AKBだって渡り廊下走り隊はなかなかユニークなシングルを発売していたりした。
そういう流れでハロプロもコミカル路線をリリースするなら、よく練って出してほしい。それに尽きます。
では肝心の出来映えはどうなんだろう? 最近のハロプロに関してはそこに疑問を感じている人も多いかもしれません。
でも、この一年くらいに色んなアイドルポップスを聴く機会に恵まれましたが、ハロプロが特に劣っているという訳ではないという事にも気づきました。むしろ、最近のモーニング娘。のアルバムやC/W曲みたく、或いはBuono!のアルバムみたく粒揃いな感さえあります。
つまり、音楽的に見た場合は実は女性アイドル自体が既に頭打ちなジャンルなのではないか?などと最近疑い始めています。
そうなって来ると、人気の安定のために浮動票より熱狂的ファンの数が大事になってくるのではないか?そういう層を取り込むには普通に分かりやすい音楽よりも、聴いていくうちにツボにくるタイプの音楽をやっている者が強いのではないか? これはアイドルに限らない、音楽業界全般に言える話です。ハロプロ擁護するにしても強引過ぎる?そう思われてしまいそうですが、そう思うのです。
しかし、チャートを見てみれば売れているのは、普通の歌を普通に歌っているAKBや嵐なんですが、嵐だって昔は今より幅広いジャンルを歌っていたし、AKBもデフスター時代はそうだった。敢えてB級路線で行く潔さもあった。でも、それでは売れないから路線を変えてどちらも成功したのだ。問題はまったくない。売上を得るためには、普通を普通にするのが一番。そうなるのでしょうか?
結論は出さないでおきます。ちなみに、私はSMAPのベストCDを持っていますが、SMAPソングでは「世界で一つだけの花」や「夜空ノムコウ」より、「ダイナマイト」や「$10」が好きな人間なのではあるんですが(苦笑)。