今週はモーニング娘。とSKE48の新曲が一騎打ちですね。アイドルヲタ界隈ではSKEの方が評判が良い印象ですが、売上でもちょっと勝ち目がないのが予想出来てしまうのは残念です。SKEは握手会を東京や名古屋だけでなく色んな都市で行なうそうです。今やアイドルと握手会は切り離せない関係になってしまった事を痛感します。
SKE48 4th.Sg「1!2!3!4! ヨロシク!」2010年11月17日発売MV
AKBが握手会で評判を上げて売上も上げてきた事で、他も握手会を軽視出来なくなりました。一番人気があるアイドルが握手会をたくさん行い、時間をかけた握手をしてくるのですから二番手以下も無視は出来ません。ハロプロも何らかの方策を講じなくてはいけないのですが、結局握手会戦略には乗り遅れた感があり、更に理解に苦しむ握手会(ランダム個別握手会とか)を実行している今日この頃です。
でも、こういう握手会に力を入れる流れは、自分は良い流れだとは思えないのも確かです。握手会というのはあくまでアイドルによるファンサービスの一つに過ぎない。決して必須項目ではありません。
ところが今は握手会の有無や握手会の内容でアイドルの評価がされたりもする。ハロプロの高速握手会は論外ですが、それは速さではなく係員の対応が酷いのであって、握手時間の長さはまた違う問題。ところがヲタは一秒でも長い握手を求める。アイドルに自分を覚えてもらうための時間を欲しがる人もいる。
アイドルに自分を覚えてほしいという感情は自分には無いと言えば嘘になりますが、そうなる事が応援するためのスタンダードだとは思っていません。別に矢島舞美さんや道重さゆみさんが自分を覚えていなくても応援するモチベーションは変わらない。ももクロと握手した事がないからメンバーは自分の事は覚えていないだろうけれど、それでも六人を応援しています。
「通いつめて」「名前や顔を覚えてもらう」という行動と、それを推奨するシステムはまさに「キャバクラ」などのそれであり、私はヲタ認識サービス有りの握手会商法は「キャバクラ商法」と思っています。勿論、キャバクラを悪く言うつもりはないので、そのキャバクラ商法握手会も悪くは言いませんが、それがアイドルのファンサービスの主流になってしまったのはAKBが売れた事による弊害の一つではないかもしれないと思っています。
ネットではそういう握手会商法を、キャバクラに行けない学生をターゲットにしたえげつない商法と批判していた人も見かけました。
そういう握手会商法が好きになれないのは、売る側は「CDを一枚でも多く売りたい欲望」を露にし、買う側は「アイドルと仲良くなりたい欲望」を露にし、そういう欲望のせめぎあいみたいのが第三者的視線で見ていると非常に見苦しいからです。アイドルヲタであり、握手会にも参加している自分が言うのは矛盾しているのですが、距離を置いて見てみるとホントそう思います。
カッコつけている訳ではありません。キャバクラ握手肯定派の方も一旦気持ちを落ち着けて参加者の行動を冷静に見てみると良いでしょう。握手にがっつくとか、会話に夢中とか、そういう事は無問題です。せっかくの握手、楽しまないといけないですからそれはOKです。見苦しいと言うのは、「大人買い」による「ループ」(何度も並び直して握手をする行為)、しつこすぎる「自己アピール」、興味のないメンバーへの「非礼な言動」など。
そういう必死さを生んだのは、必死にならざるを得ない環境がそこにあるからだと思います。
ここまで読んで、ハロプロヲタがSKEの売上にイチャモンをつけるために、AKB商法の根幹とも言える握手会そのものの否定をしているんだろうと思われそうですが、この記事を書いた理由はそんなハロプロを持ち上げるために書いた訳ではありません。SKEは良曲多いし、PVも良いなと思っております。売上にイチャモンをつける意図はありません。
SKE48 4th.Sg「コスモスの記憶」2010年11月17日発売MV
(今回の曲はどれもAKBの亜流という感じで、個人的には今ひとつでした)
私が今回このような記事を書くに至ったのは、アイドリング!!!が理由です。アイドリング!!!の新曲が来週発売されます。23日にはミニライブイベントがあり、週末には個別握手会があります。
人数が多いグループが個別握手会を行えば売上は上がるというカタチはAKBがフォーマットを作り上げたように思いますが、個別握手会が近づいてくると毎度、あまり人気がないメンバーがおかしくなってくる。その変化がなんとなくブログなどに感じられ、読む方は辛い。
人気がないのだから仕方がない。そうかもしれません。先日AKBの番組でも個別握手会で不人気なメンバーを取り上げたドキュメントを放送していたようですが、AKBの場合は人気と活躍度が割と比例していて、つまりが人気は知名度でもあるから不人気メンバーもまだ少しは納得出来る余地がある。しかし、アイドリング!!!の場合は、冠番組やライブで活躍している貢献度の高いメンバーだからといって個別握手会で人気があるとは限らない。ハッキリ言って、握手の応対で人気が決まっているフシもある。握手会の人気が握手の対応で決まる事は不自然ではないけれど、メンバーはこの状況が自分の置かれた人気度と感じてしまい、握手会終了後も落ち込んだり、変なテンションになったりする。
これはアイドリング!!!だけに言えるのではなくアイドル界全体に言えるのだけれど、握手で左右される人気なんてやっぱり変だ。アイドルというジャンルは、もっと色んな魅力の種類があるから面白いのではないのか?
熱くなってきましたが(苦笑)、今回はこの辺で終わりにします。
PS 大勢に伝わっていなくても、わかる人はわかっているよ。
バイバイ。