tyakoの茶の湯往来

日常生活の中から茶道の事を中心に、花の事、旅の事、そして、本や写真の事など、気ままに書いて見ようと思ってます。

利休にたずねよ 山本兼一著

2013-02-05 18:26:49 | 本棚の中から
2月5日

日中は冷たい北風が強く吹いておりましたが、雲の広がりと共に静かになって来ましたが、これから雪になるという予報が出ております。

明日窓を開けたら真っ白な銀世界だったりして・・・・

今日大学は試験のためお稽古はお休みでした。
みんなお茶が大好き、お稽古が大好きらしいですが、さすがに試験ではどうしようもありません。

午前中に用事をすべて済ませ、午後は大好きな読書と決めて行動開始・・・



「利休にたずねよ」山本兼一著 PHP文芸文庫

市川海老蔵によって映画化されて現在撮影中だそうで、12月ごろ公開予定。

物語は利休の切腹の2月28日から始まっている。
著者は「利休の風景」の著書の中で、自分の生い立ちを書いております。

両親が大徳寺聚光院の一室で生活しており、事あるごとに、「利休切腹の間」といわれている部屋を見ながら成長しておりましたので、「利休にたずねよ」の執筆に当たり、切腹の場面の書き出ししか考えられなかったと書いております。

物語は遡りながら展開してゆきますが、茶室のこと、点前のことなどあらゆるところで茶の湯の専門的な表現が出てきます。

お茶を勉強している人には、その場面場面が想像できますが、お茶にご縁のない方は少し理解できないかも知れません。

物語の所々に登場する、香合と遥かに思いを馳せる女性の影を取り入れながら遡ってゆきます。

さすがに一日では読みきらず、明日以降の楽しみになりました。


コメント
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