tyakoの茶の湯往来

日常生活の中から茶道の事を中心に、花の事、旅の事、そして、本や写真の事など、気ままに書いて見ようと思ってます。

広口釜は湯気を楽しむもの

2013-02-09 18:31:01 | 茶の湯
2月9日(土) 初午

午前中は静かでしたが、午後からは約束されたように風が吹き始め寒さが強くなりました。

今日は初午です。
2月最初の午(うま)の日をいい、711年のこの日に、稲荷社の総本社である京都の伏見稲荷大社に稲荷大神が鎮座されたといわれています。
全国各地の稲荷神社では祭礼が執り行われている事だと思います。

今日もお稽古です。

大炉も今日が最後ですが、先週休んだ人は、逆のお点前に四苦八苦しておりましたが仕方のないことです。よほど慣れた人でも中々スムースには行かないものです。



大炉と釜

釜は野講釜といわれている広口釜です。
かつて野講家が所持していたのでその名で呼ばれるようになったといわれております。

広口窯は、極寒の今の時期だけ使用する釜で、蓋の大きさは、普通の釜の三倍くらいありまして、その蓋を取った時に立ち昇る湯気で暖かさを感じていただこうと考えてものです。

写真でも湯気の多さがお分かりの事と思います。

大炉のお稽古も今日が最後で、来週からはいつもの通りの8畳でのお稽古になります。

2週続けて行いました逆勝手のお点前を忘れて来てくれればよいのですが、なまじ覚えていると、出たり入ったり、出したり引っ込めたりと賑やかなお稽古になります。

稽古事は、こうした繰り返しが大切で、今の時代の流れに反しているようですが、即製では長続きしませんから、しっかり身につけるのには遠回りのようですが、この方法が一番確実なことだと思っております。

卒業して行く学生さんたちに、いつもいつも言う言葉があります。「若い時に、自分に投資しなさい」と、毎年の事です。
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