tyakoの茶の湯往来

日常生活の中から茶道の事を中心に、花の事、旅の事、そして、本や写真の事など、気ままに書いて見ようと思ってます。

趣向を決めるのも・・

2013-02-27 18:17:42 | 茶の湯
2月27日(水)

昨日に続き静かな冬日が暖かく感じられる一日でした。
こんな日が続くと春の訪れを感じずにはおられません。

朝食を済ませてから、来月の末に開催されるお茶会の準備を始めました。準備といっても道具を出すわけでもなく、ひたすら考えるのみでして、本棚からめぼしい本を取り出しては読んでおります。



淡交3月号

そんなところに届いた淡交3月号です。
早速開いてみましたが、今月の特集は「形物香合番付の成立」で、お茶会に参考になるような記事はありませんでした。巻末の会記も数ヶ月前のものだし、春らしいエッセイも無かった。

やはり自力で考えよう。



草団子

三時のお菓子は草団子で、モチモチした食感とつぶ餡の絶妙なからみがなんとも美味しく、その後のお抹茶の美味しさを充分引き出してくれました。



淡交テキスト

同封の淡交テキストは「季節の点心をつくる」でありまして、道具組には参考になりません。

私達がまだまだ若かった頃のお茶会は、その季節の道具を唯々並べてお点前をし、席主となった人が道具をひと通り説明などして終わっておりましたが、最近のお茶会は、何らかのテーマ趣向に沿った道具組みをして、お客様との会話の中から、道具組の意味を理解して頂き、お客様に楽しんでいただこうとする傾向になって来ております。

テーマにそっての道具組はその人の力量を試される時でもあります。

いかに少ない道具で趣向を表現しお客様にその茶席の雰囲気を理解していただくかで、その茶会の楽しさが決まります。

最近では、謡曲や歌舞伎そして身近な童謡や物語などをテーマにすることがありますが、あまりそれらしい道具を並べると「これでもか」という押し付けがましい組み合わせになってしまいます。

多くても三点くらいの道具に、その日の趣向をお客様に語りかけてもらうのがよろしいそうですが、これが中々難しい・・・。。

昔から茶会の楽しみは、亭主七分で客三分と言われておりまして、お茶会で席を持つのは亭主となる側が楽しんでいるのかも知れません。

まだまだ時間は充分ありますので、ゆっくり楽しみながら決めて行きたいと思っております。
コメント
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