Sengoku1985

何故、私は鉄道を撮り続けるのか?

Trunk Line#20

2012-06-03 | 鉄道写真


 高速鉄道シリーズも佳境に入り、アジア地区をさらうと、後は「欧米」ということになりますが、「欧」の自力取材はないため、今回は「米」、すなわちアメリカ合衆国となります。タイトルは、「自由の女神」です(写真)。



 平成19年冬、早朝地元空港から成田へ飛び、成田からJFKへ。ターミナルを結ぶ「エア・トレイン」、通勤電車を乗り継ぎ、ペンシルバニア駅(通称「ペン・ステーション」)へ。昔は駅舎もあったであろうものも、現在は地上部には「マジソン・スクエア・ガーデン」が建っています。


 地下の専用切符売り場で切符を購入し、乗車した”ACELA EXPRESS”(写真、ワシントンDCでの撮影)。アムトラック専用線であるアメリカ東回廊線(ボストン~ニューヨーク~ワシントンDC)を走る高速鉄道です。



 切符(写真)。記名式の切符ですが、列車と車両のクラスの指定はあるものの、席の指定はなく、事実上自由席です。


 そしてその日はワシントンDCにて宿泊。ワシントンDCには、レストランどころかマックさえなく、夕飯には難儀しました。



 次の日、ワシントン発ボストン行きを予約しようとすると、駅員が”Sold Out!”と言います。取り敢えずNYまで行き、その先は車内精算する覚悟で乗りました。しかし、結局精算も無く、車掌に申し出ても1セントも受け取りませんでした。


 そしてボストン到着の図(写真)。2031です。列車は両先頭が機関車のプッシュプル式、フランスの技術ですが、TGVとは異なり全部ボギー車です。フラットステンレスのボディが眩しい!



 ”First Class”車(写真)。車内は2+1列の大型バケット式リクライニングシート、アメリカ人は体格が大きいものだと納得しました。



 ”Business Class”車(写真)。普通車に相当しますが、一般長距離座席列車は「ビジネス」と「コーチ」クラスなので、一つ上といった感じか。



 「ビジネス」の車内(写真)。普通の2+2のシートに見えますが、実はこれは新幹線相当車体での2+2であり、シートサイズは日本のグリーン車並みです。増して「ファースト」は2+1シートであり、正直アメリカ人は本当に体が大きいと思います。



 中には1両、簡単な軽食を出す車両、”Cafe ACELA”があります(写真)。



 エントランスは写真のとおり(写真)、中はカウンター式の売店と、食事席になっています。当時はまだ景気が良く、お釣りはいらないと5ドルでも受け取らない人がおり、多数のコインに混じり残っていました。しかし、アメリカの味付けは塩、胡椒、酢だけで、せいぜいケチャップ程度、正直食べる方は単純な味付けに参っていました。



 機関車に描かれる”ACELA”のロゴ(写真)。モチーフは鳥か、飛行機か。



 そして先頭部の、ボストンイースト駅での姿(写真)。2031の相方は、2030でした。


 元はフランスTGVをベースに造られた”ACELA EXPRESS”。しかしアメリカ東回廊という事情を考慮し、設計が変更されています。車内は大柄なアメリカ人向けに改められ、他諸事情も考慮、かなり違うものとなっています。機会があったら、是非乗車されては如何でしょうか。


 自分自身での撮影はこれだけですが、貰い物の写真があり、468にしたいと思います。次回にご期待ください。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする