KAGEROU

イケメン俳優の水嶋ヒロが本名齋藤智裕で執筆した「ＫＡＧＥＲＯＵ」を読みました。テレビでも紹介されたり話題になっていたので早くから図書館に予約しておきました。私の好きな歌手「絢香さん」とご結婚されて何でも成功され、いうことのない人生を送られていると思いました。そんな方がどんな小説を書かれたのかなと本の順番が回ってくるのを楽しみに待っていました。この本は臓器移植に関する小説でした。漫才師が何秒に１回、いや何分に１回笑いをとるように、この本は何語に１回、何行に１回「はっ？」と思うドラマの展開がありました。ともすれば暗いお話になるところを、マンネリ化せず、退屈せず、飽きないように、えっ？と思う細かい計算をしたようなお話の展開でした。そういう点ではすごく面白かったです。臓器移植はよほど注意を払わないといろんな弊害が出てくると思いました。臓器移植で命が助かる方と亡くす方、双方がいるということ。感慨深い本でした。作者齋藤智裕さんがこれからどんな作品を創作されるのか、執筆活動に専念されるのかどうか、第２作目を読まないとわからないと思いました。最近、テレビＣＭでまた水嶋ヒロさんを見かけるようになりました。たくさん才能がある方です。イケメンの水嶋ヒロさんからは想像できないような小説でした。

お気に入り度：★★★★★　　図書館資料　請求番号：９１３/サイ