ブログにコメントをくださる雷鳥さんが「道元の冒険」が面白かったと仰ったので、私も読もうと思いました。戯曲で道元の半生が喜劇のように書かれています。道元は曹洞宗の開祖で宇治に興聖宝林寺を建立、わが国最初の禅寺だそうです。夢の中の道元2人、1人は禁欲の仏教者道元、1人は現代の色情狂患者。夢かと思えば現実で、現実かと思えば夢の中。内容も面白ければ表現も面白かったです。
第1幕では鐘の音を人声によって表現されています。
「グワン モン モン モン モン モン モン」
その音色も余韻が残るときには
「ヨィーン ヨィン ヨィン イン」
のように人の声によって表現されています。舞台を観ればもっと面白かったと思います。
また、劇中劇の主題歌
「そのとき
道元 道元 道元禅師は
どげんしたとな?
そのとき
道元 道元 道元禅師は
どげんして
あげんして
そげんしたとや
道元禅師の 御誕生を
いざや告げん」
ふざけていますよね。すべてこんな調子で禅問答も面白いです。道元は、宋へ渡って、天童如浄(てんどうにょじょう)という禅師と出会います。彼の弟子になったそうです。とにかくふざけていると思うことばかりで面白かったです。
2023-7-7(金) 図書館資料 請求番号:B/912.6/イ