部屋の内装やインテリアにこだわりを持つ人が
多いフランスでは、絵画、版画、ポスター、写
真、布など、気に入って手に入れたものを既製
の額縁に無造作に入れて飾るなどということは
あまりなく、プロに額装をオーダーしたり、セ
ルフで材料を用意して自分のセンスで額装した
り、ということの方が多いように思います。
額装屋さんもあちこちにありました。
私も、パリ15区にあるお店で、10点以上額装し
てもらいました。
言葉に問題がなく、自分のセンスに自信がある
フランス人であれば、額装したいものを手に、
こんな風に仕上げたいと要望をしっかり伝える
ことができるのでしょうが、フランス語が喋れ
ず、額装初心者の私の場合は、これにはどんな
額装が合うかしら?とほとんどお任せにしてい
ました。
そうすると、手早く、3種類ほどサンプルの額縁
用の枠を選んでくれます。
その枠を、持って来た作品の角に合わせ、見せ
てくれます。
自信たっぷりに、どう?と聞いて来る時もあれ
ば、自分が予想したマッチングでなければ聞く
こともせず、早々に外して、また別の枠を選ん
で持って来たり。
私がそれいいね!と言っても、自分が気に入ら
なければ、「いや、あまり良くないね🤔」と
はっきり言って来ます。
自分が納得する組み合わせにならないとなかな
か良しとしてくれないので、いつも時間がかか
りました。
フランス人のマダムなど、よく熱い討論のよう
になっていましたが、そういうのを楽しむのが
フランス人なんですよね。
昨日お見せしたガウディ建築の絵も、その結果
出来上がった額装なのです。
隣に飾っている絵の額縁も、同様に額装しても
らったものです。
当時いつも娘たちの楽譜を買いに行っていた楽
譜屋さんで、「この楽譜のこの表紙はこれ1冊し
かないレア物だ。」と言われ、実際とても素敵
な表紙だったので、楽譜自体は必要なかったの
ですが購入しました。
光って見難いですが、こちらです。
そして、私の急な思い付きで移動を余儀なくさ
れた絵はこちらです。
こちらももちろん額装してもらったものです。