クラシックな音楽的生活

日々、家の中にヴァイオリンとピアノの音が流れています。

モーツァルトの世界

2023-08-26 | 日記



オーディションが近いので、ここ最近上の

モーツァルトのコンチェルトをよく練

ています。

ヴァイオリンを弾く人にとって、モーツァル

トのコンチェルトほど何度も何度も繰り返し

練習する曲はないのでは?と思います。

重要極まりない曲のようです。

弾ける子は小学生の時にまず一回は習います

が、それで終わることは絶対になく、音高や

大受験、音高や音大での定期試験、コンク

ル、オーディション等、あらゆる場面で必

と言って良いほど課題曲となっています。

それほどヴァイオリン奏者に対して重要かつ

必要な全てが詰まった曲なのでしょう。

実際、娘もやればやるほど新しい課題を発見

すると言っています。

必然的に私も耳タコ的に聴き続けているわけ

ですが、実のところ私はこれまでそれほどモ

ーツァルトに魅力を感じていませんでした。

娘が勉強のため、昔の巨匠から現在の巨匠、

中堅、若手、話題の奏者まで、音源のある相

当数の方々のモーツァルトを聴くのを一緒に

聴いたりもして来ましたが、ただただ奏者の

素晴らしさに感嘆するだけ。

が、そんな私にも、ついにモーツァルトの真

髄に多少触れたように感じられる出来事が起

こりました!

その日、娘が矢部達也さん演奏のモーツァル

のコンチェルト第5番を聴くというので、

しぶりに私も一緒に聴くことにしました。

矢部達也さんの繊細で美しい音色がモーツァ

ルトの世界に誘います。

一音一音が心に沁みていきます。

目を瞑って聴いているのですが、涙がとめど

なく流れて来ます。

瞼の裏に映像が見えます。

淡いピンク色の世界です。

もわ〜んと白い霞のようなものが薄く漂って

います。

奥の方にうっすら、彫刻が施されたとても大

きな扉のようなものが見えます。

他に物はなく、人もいません。

西洋画で見るような小さな羽を持ったベイビ

天使が飛んでいます。

床はなく、私も浮いている感じです。

とにかく軽いです。

波動がとても高い世界なのだと思います。

曲の最初の方で特別に美しい箇所があるので

すが、そこが奏でられた途端、「融合」 とい

う言葉がすとーんと降りて来ました。

「ここ!ここがこの曲の肝だよ!ここはね、

融合なの!融合!」

と、声に出していました。

その後も、

「ここはね、天使たちのお喋り」

「軽い!すごく軽い!」

「羽が舞ってる!」

「愛と調和しかない世界」

「なんて幸せなんだろう」

などと涙を流しながら、独り言のように声に

出していました。

第1楽章の終わりの方に、カデンツァという

奏者のテクニックを聴かせる箇所があるので

すが、その部分は後付けでモーツァルトの作

曲ではないので、突然波動ががくーんと低く

なり、そこで私は我に返りました。


「なんか私、モーツァルトの世界なのか、天

界なのか、すごいところに行ってた😱」

そんな私に、娘はちょっと引きつつも、

「うん、そんな感じだったね😳」

と。

「でも、私がアナリーゼして勉強したことを

一瞬にして感じ取ってるのなんかずるい!」

と言い、ちょっとご機嫌斜めにさせてしまい

ました🥲




夕方4時頃の雲。







星乃珈琲店にて、オムライスとスフレパンケ

ーキ。