「自分を出せていなかった」
E先生は、これがすべてだとおっしゃいました。
バッハにしろ、「革命」にしろ、いつもよりずっとテンポが速くなってしまったのも、
つまりはそういうことだと。
この半年、E先生の熱意溢れるご指導の下、これらの曲を練習し続け、
現時点でE先生の合格点を頂ける段階にまで仕上げてきました。
感性だけで弾いてきた娘でしたが、
それより2段か3段上の演奏ができるようになっていました。
しかし、残念ながら、本番ではそれを発揮することはできませんでした。
そんな中でも、E先生が評価してくださったこと。
「技術が格段に上がったから、あれだけ速くなっても指が転ばなかったのよ。」
確かにそうでした。
特に「革命」は、速いテンポで弾き始めたので、
左手の怒涛の16分音符連続箇所がどうなってしまうのかヒヤヒヤしたのですが、
ミスもなく、指が転ぶことなく、弾ききりました。
中間部の左手の指がもつれそうになる箇所もなんとか凌ぎました。
予選で大きく弾き間違えてしまった最後の下降音型も無事でした。
それと、もう一つ。
「もともと持っている音楽性のおかげで、それなりに音楽的だったわ。」
自分を出せていなかったけれど、持っている音楽性に助けられたようです。
でも、それだと結局、感性だけで弾いているということ。
それではダメなのです。
結果的に本選は失敗に終わりましたが、成長した部分も多々見受けられました。
1時間以上に渡ったE先生の叱咤激励で、娘は目が覚めたようですし、
今後に期待したいなと思います。
この翌々日には推薦実技試験が行われました。
自信を持って臨み、自分を出すことができたでしょうか・・・
本選結果発表が午後9時半だったので、
フレッシュネスバーガーで、夜ごはん。
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