眠りたい

疲れやすい僕にとって、清潔な眠りは必要不可欠なのです。

ココロ

2009-04-10 | 音楽
空を飛びたい
 空を飛びたい
  空を飛びたい

   少年と少女の夢が砕けた
    破片が路上に散乱して光を斜辺させた

     空を飛びたい
      ねえ
     空を飛びたい

    玩具を取り上げられた幼子のように
   僕らは叫び哀しみ泣き喚く
  ただ虚空に呼吸を吐き出した
 ねえお願いだから

君に会いたい
 君に会いたい
  君に会いたい

   柔らかな日差しの下で
    ねえ
     空を飛びたい
      空を飛びたい
       空を飛びたい

        懺悔は成層圏を潜り抜けて
         あの青い月の裏側まで届くだろうか?
          
          記憶が甘いお菓子の城の様に
           君達の行く末を密やかに惑わせる
            緑の森の中で
             僕らは十戒を覗き見る
              ガラス細工の万華鏡
               光が木霊する呼吸の拍動
         
               どくん
              どくん
             どくん

           君の生きている鼓動
          僕の苦しみ 希望
         空を飛びたい
        君に会いたい
       空を飛びたい
      君に会いたい

    壊れそうなくらい


   こころ


  ココロ


 空を飛びたいココロ


君に会いたいココロ









    
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残留思念

2009-01-11 | 音楽
電線が青い思念を届けてくれた
うっすらとした夜明け僕は何度も手紙を書いた
届くはずのない手紙の存在は
まるでブーゲンビリアの紫の色の様に悲しく美しくて
途方に暮れた深夜
ただ君に会いたい
電線から青い連絡網が派生する
今夜は三日月だから
君を愛している
なけなしの小銭をかき集めて切手を貼った
どうせ永遠に投函されることの無い残留思念
ねえ

こんな世界でも
なんだか美しく感じるのはウィスキーの酔いのまどろむ窓際の冬の景色だからだろうか?こんな世界と奇妙な君に問い掛けてみる

僕は可笑しいね

化粧を落としたピエロ 道化師の口紅の赤のまま
ホットドックをほおばった

夢と現実が観賞用にかき混ぜられる朝

投函されなかった手紙は残留思念

遠い記憶

ヴァイオリンの音色において

君の不在に
ピエロはおどけて見せるだろう

夢を見ている

忘れ物の

残留思念




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着信音

2008-12-23 | 音楽
僕は機械が苦手だ。
説明書なんて見たことがない。この間、仕事場でブレーカーが落ちたので、「治しておいて」と言われた。事務所に入ると、配電盤が二つもある。大きい奴と小さい奴。しばらくなやんで、大きいほうの配電盤を開くことにした。まるで昔話だ。
「大きい玉手箱と、小さな玉手箱。どちらにしますか・・・?」
それで、よくわからないまま、暗闇のなかでいちばんおおきなスイッチに手を伸ばした。スイッチを下ろした瞬間、事務所のパソコンの画面が全部落ちた。
これはただ事ではないことは、いくら機械音痴でもわかる。いそいで管理課の職員を呼びにいった。「スイッチ入れたら、パソコンの画面が真っ黒になって・・・。」職員は血相をかえた。「お前、なにしでかした!?」
僕が触った大きな配電盤はパソコン用の配電盤だったのだ。まあ、何事も無くすんだからよかったものの、いろんな方に「お前、スイッチさわるな。」と指導を受けた・・・。
友達の家に遊びに行った時。携帯の着信音の話になった。
友人はへヴィロックの信奉者だ。僕の着信音を聴いて、「ぬるい。」と一言。
それで、あたらしい着信音を設定することになった。
いろいろ悩んだ挙句、デヴィン・タウンゼントの叫び声を着信音にした。すぐに気ずくし、街中でもだいじょうぶ!イカスゼ!というのが友達の意見だったのだが・・・。
夜中に部屋で、酒でも飲みながらまったりしていると、突然、とんでもない叫び声が部屋中にこだました。死ぬほどびっくりした僕は、それが着信音だと理解するのに10分くらいかかったのだった・・・。デヴィンのシャウト、半端じゃないですよ。不意打ちで電話なるたびに、叫び声で心臓止まるかとおもった・・・。

それで妥協して、ラウウドスの「ブラックウィドー」に変えたのだが・・・。
電話鳴るたんびに、Taijiのベースと高崎の激しく歪んだ音がユニゾンでせまってくるのだ・・。へヴィだ。
気に入っているけどね。
メールの着信音は、今は懐かしき、ガーゴイルだ。友達がネットオークションで落札した。ここのヴォーカルさんの詩はなんか趣きがある。「ギ」と言う曲があるのだが、とりあえずドラムのイントロが終わると、「ギー!!!」と叫ぶ。これは懐かしいので取っておいた。おかげで、メールが届くたび、「ギー!!!」という叫び声がこだまする。いつまで耐えられるか・・・?



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さよなら

2008-03-30 | 音楽
あまり口にしたくない言葉ってある。人を傷つけるたぐいの言葉や、安っぽいブライドが作り上げた安っぽい言葉、もちろん自分自身を痛めつける言葉も。ある言葉があるときには優しくつつみこんでくれて、あるときにはひどいくらい冷たく感じられることがある。「さよなら」
この言葉が僕は苦手だ。なんだかずうっーと会えないような気がして、なんとなくやりきれない。だから、いつも、またね、なんて言葉を自然と使うようになった。
言葉は不思議だ。
同じように、「がんばれ」というのにも気を使うようになった。
どちらも昔の苦い経験からくるのだろう。
そんな言葉を、ポロッともらしちゃうと、あとでとても嫌なキモチだ。
さよならは、なにかの終わりのようで、がんばっているのはなんとか生きている、君や僕やあなたのようでこれ以上、がんばれと云うのも酷な気がしないでもない。
さよならって、ぷいっと言われて立ち去られたら、残された者にとってはたぶん辛いんじゃないかな~、思うんだ、僕はね、だめだねたぶん。
だから、またね、がちょうど良かったりする。
いつからそんな風に感じるようになったのだろう。
明日がいい日でありますように。

またね。




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盲目のギタリスト

2008-03-17 | 音楽
 盲目のブルース・ギタリスト、ジェフ・ヒーリーが2日、がんのためカナダ・トロント市内の病院で死去した。享年41歳。
 
 ジェフ・ヒーリーは、1歳の時に視力を失うものの、独学でギターを修得し、17歳でバンドを結成。1988年に発表したデビュー・アルバム『See The Light』が米国でプラチナムを記録する大ヒットに。椅子に腰掛け、膝の上にギターを乗せてプレイするスタイルも注目を集め、独自の地位を確立した。また、ギタリスト役として出演した、パトリック・スウェイジ主演映画「ロードハウス」での名演奏も多くのファンの心に残っている。(記事抜粋)。

はじめて彼の演奏を観たのは映画「ロードハウス」だった。
僕はまだ10代で、盲目というハンディキャップについてまだ何も知らなかった。
ただ、膝の上にギターを乗せてプレイするジェフを羨望の眼差しで観ていた。そうして彼のはじき出すトーンに心底陶酔した。最高のギターだった。
当時、僕が強烈に意識したギタリストは3人。
スティーヴィー・レイ・ボーン。
エリック・ジョンソン。
そうしてジェフ・ヒーリーだった。全部、親しかった先輩の影響だ。
レイ・ヴォーンがヘリコプターで山に激突した時、僕はまだ高校生だった。哀しくて寮のベランダで、意味もなく煙草をひたすら吹かした。グランドで、友人たちがサッカーをしていた。歓声と「パス!」という言葉が鳴り響いていた。
僕らは死というものに関して、あまりにも無頓着な少年だった。
誰かがいなくなる。
そんなこと考えもしなかったのだ。

誰かがいなくなる。
この現実が大人と呼ばれるようになっても、僕は上手く咀嚼できない。理解できないのだ。あるいはこころで感じることができない。
いつも一緒にいてくれた友達。音楽。彼等が僕に「さようなら」という事がとても苦しかった。何度も嗚咽しながら泣いた。ただ、痛みの記憶だけが残った。その傷跡がうずきだす頃には、酒を飲んで切なさを紛らわそうとする。でも、どんなに飲んでもまったく酔えない。神経は過敏になる。僕は僕を永遠に許せない。どうしてそういう風に想うのだろうか?

僕はまだこの世界に存在している。あなたが居なくなったこの世界に。
ジェフ・ヒーリーを教えてくれた先輩ももういない。
癌だったのだ。
僕はもはや彼等に追いつけない。誰かがいなくなる。お願い。いなくならないで。僕はいつもそう叫ぶ。子供すぎるのだろうか?魂の一部が削りとられる。傷跡が増える。哀しみの引力に引かれ続ける。
でもいつか、僕がこの世界を去る時には、あなた方に会えるのだろうね。積もり積もった話もあるからさ、楽しみにしておいてね。大好きな酒をの飲みながら・・・。

ジェフのご冥福を祈ります・・・。


 
 
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フール・オン・ザ・ヒル

2007-12-20 | 音楽
雨の匂いがする。
僕にとってビートルズの音楽は雨の匂いを想い出させる。
夕暮れが近ずきやがて風景が深い闇に閉ざされるまで、僕は窓から空の色を眺めた。暗くなると、小さな蝋燭の明かりを灯して彼らの音楽を聴いた。

  もう10年前になるんだね。

イェラン・セルシェルがビートルズの楽曲をレコーディングして話題となったアルバム「フール・オン・ザ・ヒル」を発表したのは1995年のことだ。
セルシェルののこのアルバムを僕は何度も繰り返し聴いた・・・。

78年、第20回パリ国際ギターコンクールの優勝者。アルトギターと呼ばれる11弦ギターで弾くバッハの作品の第一人者と呼ばれているらしい。当時、ロック少年を気取っていた僕には、セルシェルがクラッシックギターの巨匠と呼ばれていることなど知る由もなかった。
ただ、彼が弾くレノン・マッカートニーの音楽は確かに、僕のこころの中の何かをとても優しく刺激した。
  
  雨の匂いがするんだ。

セルシェルの演奏するフルートとの二重奏のピアソラも聴いた。でもそれは、ひどく僕をがっかりさせた。時間の流れと共に、僕の音楽の好みも変化した。
けれども、このアルバム「フール・オン・ザ・ヒル」だけは今だって大好きな一枚だ。

  素敵なアルバムだ。
   何かを思い出させる。
    たぶん、雨の匂い、とかね・・。



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夜に

2007-11-04 | 音楽
終わらない電話に
皆 飽き飽きしているよ 
早く切りたがっている
電話をかけるには 少しばかり遅すぎる
寂しい夜

いつかの夜には 屋根に上って 煙草を吹かし
高い遠くのどこかを夢見ていた
現実では
古い映画のワンシーンの様に
雨が止まない
白黒映画の雨の風景のリフレイン
無声映画だから 音も無い
一人、二人、ぽつりといる暗がりで
振り向くと
映写機の眩しいレンズに吸い込まれる

あるいは遠い国の人が描いた
展覧会の絵のよう
まるで夢の世界にいるようで その日もずっと雨でした

   本当の孤独を知らなかったんだね

残るものは想い出だけ、なんて訳知り顔で云った人もいたけれど
大切な想いも
両手から こぼれる砂の様に流れ落ち
やがて消えて無くなりました
残るのは
やるせなさと激しい孤独

  「優しさと哀しみは同じ成分なんだね」
    と 大好きなギタリストが歌っていた
  寂しさは静かな安らぎだ と云う人もおりました

僕は今まで あえて 僕ら という言葉を使っていましたが
僕らなんてイナイコトが
この頃 うすうすと感じられるのです
僕らは 何処かでつながっていたいという
気持ちの悪あがきで 子供っぽい悪知恵

僕は 一人称で言葉をつずってゆかなくてはならないようです
どうやら

寂しいですね
無声映画と真夜中の電話は とてもよく似ています
絶対に音を出さない
完全な孤独


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黒猫

2007-10-29 | 音楽
ボンネットに雪が降りしきる頃
 黒猫が車に寄り添う
  近ずいても逃げないそぶりは
   たぶん人馴れている証拠だろうか?
    彼の方が僕より世渡り上手だ
     黒猫が皮肉な目つきで僕を一瞥した

    小僧 お前においらの背負っているものが
     何か解るか?

   僕は黒猫に一礼して
  フィッシュフライを半分献上した
 匂いを嗅ぎ一口舐め
彼はそっぽを向く
 僕の昼ご飯は気に入らなかったらしい  


  猫は高貴な存在なのだ

   美術館の冬の景色には
    何故か
   ロストロボーヴィッチのチェロが聴きたくなる
    「無伴奏チェロ組曲」
   バッハなんて良く知らないのにね
  すごく美しい音楽だ
ナイジェル・ノースのリュートも
 こころの何処かを優しく揺らす
  此処ではない何処かに近ずける
   そんな気がする

    コントラバスを指弾きした
     わずか5分で血豆が出来る
      絆創膏をはって弾き続けた夕暮れ
       
       スラップしろよ
        
     ロカビリー好きの先輩が声を出す
    無茶云うなよな
   そんな気持ちで黙々と開放弦を悪戯した
  そんな
 リー・ロッカーじゃあるまいし
絆創膏がはがれた

  屋上でブルースハープを吹く
   そんな音に包まれて
    ウィスキーのボトルを回しのみした
     いつも酔っぱらっていた気がする


  ブライアン・セッツアーがオーケストラを従えた
   初めての日本公演では
    バンドメンバーに支払うギャラが無くて
     急遽グレッチをオークションしたそうだ
      ブライアンは全てのパートの譜面を起こすらしい
       珍しいロックンローラーだね

      ロストロボーヴィッチ
      ナイジェルノース
      ブライアンセッツアー

     みんな高貴な黒猫のようだ

     誰にも媚びずに

     ただ音楽を愛している

     高層ビルの隙間で

     呼吸する




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眠りたい

2007-08-12 | 音楽
雨が降りそそぎ
ただ
滴と柔らかな風の音が沈黙を
包み込む

ゴルゴダの丘はその日雨だったらしい

涅槃を願う菩提樹の根っこは
雨の滴を
優しく吸い込んでくれるのだろうか?

誰かが
誰かを祝福し
何かが哀しみを
与えてくれた

苦しみぬくことは
今 そこに 「在る」と 伝えてくれる

パルスは正常で
血圧が少し低めの朝

僕は夢想し
自分が蝶の夢を観ているのか
蝶が自分の夢を観ているのか
不思議におそわれた話を ふと思い出す

まだ すこし夢をみたいから
今日が
思い出させる雨の日だから


眠りたい




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約束された地平

2007-08-07 | 音楽
約束された地平は
 ついに見つからなかった
  それでも表層の記憶をなぞり
   幻惑する様相を呈した精神構造を
    少しだけ研磨し論理立て手説明しようと
     試みるスコールのお昼時
      お日さまの中
       雨が降り注ぎアスファルトを冷却する
        ビールを飲みながら
         怪しげな夢想に浸る酔いどれの呟き

          ピアノが泣いている
           黒猫がしきりに窓際であくびする
            ステンドグラスの光線が
             柔らかく赤子を包んだ

           「虹だ。」

         誰かが呟き
        僕らはすぐに連絡網を回した
       この夏初めての虹だ
      何かいいことがあるのだろうか?
     何故か嬉しくって車を止めたのだ
    アスファルトの蒸発した水分は
   湿気となって暑い空気を天上に上昇させる

  三日後、スカイダイビングをするのさ

弟が十二本目のバドワイザーを空ける
 僕が十三本目のバドワイザーの空き缶をひねり潰した
  世界は奇妙な人間関係で構築された
   奇妙で怪しげな建築基準法を無視したまるでビルの様
    疲れているのだろうか?
     普段甘い物なんて食べやしないのに
      チェリーパイの一切れが美味しかった
       
       十四本目のビールを開けた

        世界の扉が開く瞬間
         住職が三回忌の終了を告げた
          念仏は天上に昇華された気もする
           あの夏も

            あの夏もひどく暑い日だった

             繰り返される日常
            麻痺してゆくのは
           いいことなのか悪いことなのか
          分からないけれど
         僕らはこの世界に残された
        生きている
       存在の証は空いた缶ビールの空き缶の数
      十五本目を弟が空ける
     それにしても暑い
    どんなに飲んでも酔わない
   僕は仏壇にビールを捧げて
  酔っ払いの馬鹿弟が煙草に灯をつけ
 仏壇に捧げた

そんな日
 お天気だよ お父さん
  一緒に酔いつぶれ
   キューバ産の葉巻でも嗜もうじゃないか
    それよりも
     大好きだったマイルドセブンがいいかい?
      フィリップモーリスに灯をつける
       時は流れる
        記憶は美化されあるいは磨耗され行く
         少女は大人になり   
          世界は安穏としたあくびを許さない

           ニュースキャスターが今日の事件を
            矢継ぎ早に繰り返す
             懲りもせず犯罪が世界を覆いつくす

             僕は子供のままだ
              その方法を知っている

              少女が尋ねた

            どうすれば大人にならなくてすむの?

           簡単なことさ

         虹をごらん

       混沌とした世界を

      緩やかな魂の輪廻が見つめているのさ

     甥っ子が誰も居るはずの無い
庭の木の根元を見つめている
   お父さん

  ボクニモミエタ様な気ガシタ真夏の出来事

 君に伝えたい

それでも世界は美しいんだよ

  ありきたりの懺悔なんて明日にしてしまえばいい

   アルコールが前頭葉を麻痺させ

    僕らは生きている

     それが考察の回答だ

      約束された地平


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