壊れた僕らの
想いは砕け散った
割れた鏡に映る虚像
あの街の風景
寒い冬に
ダッフルコートを着て
街角に立ち尽くす
幾人かの幸せそうな笑みを眺め
暖かい暖炉の窓辺を想った
静寂に身を潜め
雪だ
白い呼吸で君の名前を探した
けれども僕には
君の名前も僕の名前も想い出せなかった
記憶が真っ白な雪で覆われる頃
煙草を吸い
白く灰になる現象を考察した
記憶
膨大に蓄積された筈の思い出たちは
いつのまにか全て消えて無くなってしまった
壊れたブリキの玩具の様に
それらには何の意味も見当たらなかった
想いや記憶や色彩や音色は
いつしか壊れ物のラベルを貼られ
何処かの工場のベルトコンベアーに流された
壊れた僕らの想い
手紙を書くよ
そう云って
君はこの世界から永遠に消え去った
そうして
君からの手紙は決して届かない
幾億光年待とうとも
君の正義で僕の罪を罰して
お願いだ
全ての事象はその色合いを失った
僕にはもう現実感が分からなくなったのだ
手に取る想いは全てよそよそしい態度で
僕の魂から零れ落ちる
境界線の傍らで
密やかに咲く一輪の花の様に
消え去る感情
感情そのものが
其処から零れ落ちるのだ
ただ静寂を祈った
静かな眠りを
手紙を書くよ
君の輪郭がもう想いだせない
君の名前が見当らない
正当な理由で
虚構の世界は打ち砕かれる
明日も雪なのだろうか
あの記憶の街は
現実とは何者だろう
僕はその者を掴みきれない
虚空の果てに
虚脱し
乖離し
分解される
壊れた玩具の博物館
入り口で黒猫が微笑む
本に描かれた手法で魔法を唱えた
もはや現実は現実ではなく
散りばめられた詩の数だけ
世界が表出した
緑の植物のため息
お願いだ
乱反射する呼吸
この世界の真実
界隈の森で
鳥が飛び立つ
静けさの虚構
壊れた想い
壊れた玩具の博物館
陳列された
僕らの記憶
何処かの街の
記憶の博物館にて
想いは砕け散った
割れた鏡に映る虚像
あの街の風景
寒い冬に
ダッフルコートを着て
街角に立ち尽くす
幾人かの幸せそうな笑みを眺め
暖かい暖炉の窓辺を想った
静寂に身を潜め
雪だ
白い呼吸で君の名前を探した
けれども僕には
君の名前も僕の名前も想い出せなかった
記憶が真っ白な雪で覆われる頃
煙草を吸い
白く灰になる現象を考察した
記憶
膨大に蓄積された筈の思い出たちは
いつのまにか全て消えて無くなってしまった
壊れたブリキの玩具の様に
それらには何の意味も見当たらなかった
想いや記憶や色彩や音色は
いつしか壊れ物のラベルを貼られ
何処かの工場のベルトコンベアーに流された
壊れた僕らの想い
手紙を書くよ
そう云って
君はこの世界から永遠に消え去った
そうして
君からの手紙は決して届かない
幾億光年待とうとも
君の正義で僕の罪を罰して
お願いだ
全ての事象はその色合いを失った
僕にはもう現実感が分からなくなったのだ
手に取る想いは全てよそよそしい態度で
僕の魂から零れ落ちる
境界線の傍らで
密やかに咲く一輪の花の様に
消え去る感情
感情そのものが
其処から零れ落ちるのだ
ただ静寂を祈った
静かな眠りを
手紙を書くよ
君の輪郭がもう想いだせない
君の名前が見当らない
正当な理由で
虚構の世界は打ち砕かれる
明日も雪なのだろうか
あの記憶の街は
現実とは何者だろう
僕はその者を掴みきれない
虚空の果てに
虚脱し
乖離し
分解される
壊れた玩具の博物館
入り口で黒猫が微笑む
本に描かれた手法で魔法を唱えた
もはや現実は現実ではなく
散りばめられた詩の数だけ
世界が表出した
緑の植物のため息
お願いだ
乱反射する呼吸
この世界の真実
界隈の森で
鳥が飛び立つ
静けさの虚構
壊れた想い
壊れた玩具の博物館
陳列された
僕らの記憶
何処かの街の
記憶の博物館にて
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