眠りたい

疲れやすい僕にとって、清潔な眠りは必要不可欠なのです。

行方

2008-01-13 | 
そう長くはないだろう
 群集にまみれたあの頃
  僕は目的意識も持たず
   あてどなく場所を浮浪した
    まるで青い空の雲のように風に流された

   流されることを恐れた暮らしは
    僕の
     精一杯の抵抗だった
      古臭い音楽を買いあさり
       安っぽいベースを悪戯していた

    根拠の無い自信は
     青臭い少年の特記事項
      黄昏時のデジャヴィウ
       此処はいつか見た風景だ
        記憶の列車の窓から眺めた
         あるいは深夜の高速バス

      ある種の事柄は薄れた光のさんざめく陽光

      世界はたったひとつなのかい?
       つまんないよ、そんなんじゃ。
     君の声が不意に頭の中を駆け巡る
    綱渡りの様な人間関係には飽き飽きさ
   唇をかみ締めた君
  手のひらを握り締めて拳を作った僕


 いつからか僕らは嫌いな大人にも愛想笑いを浮かべる

 いつからだろう流されることに嫌悪することが無くなったのは

   ベースをいじっていると
    先輩がやって来て
     ぬるい、全部ダウンピッキングで弾けと怒鳴られた
      トレブルを全開まで上げて
       バキバキした音にした

   たまにはさ
    酔っぱらって忘れろよ
     嫌なこと

    酔いの淵で想うこと

    流されてゆく日常が余りにも混沌とし

    ギターを手にして自分自身を取り戻す

    僕は抵抗を
 
    闘うことを放棄した

    

コメント
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