眠りたい

疲れやすい僕にとって、清潔な眠りは必要不可欠なのです。

スコッチウィスキー

2008-01-14 | 
石畳の回廊
 螺旋の階段を上る
  最上階の部屋には白い机があった

   安ホテルのレストランには
    老夫婦と僕だけしかいない
     ピアニストがこざっぱりした演奏を終えた

      バーのカウンターでウイスキーを舐めていた
       スコッチを頼む

      飲みすぎですよ

     バーテンが呟く
    まだ昼ですよ

    何処かの国では真夜中さ

   バーテンは呆れてグラスを拭いている

  シーバスリーガルをグラスに注いでくれた

    ブルースかけてよ

     無言で彼はスティヴィー・レイ・ボーンをかけてくれた
      最高の音楽だ

     僕はバド・パウエルの方が断然好きですけどね
      バーテンが呟く

    急にフリーの「ウィシング・ウェル」が聴きたくなった
   しかしこれ以上我侭がすぎると
  店から追い出されるのは目に見えていた
 洒落たこじんまりとした店なのだ

   部屋にかえったら
    マイク・オールドフィールドを聞こう

     そんな夜

コメント
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