眠りたい

疲れやすい僕にとって、清潔な眠りは必要不可欠なのです。

出会った

2005-07-09 | 日記
もう何年も前
まだ学生だった頃。
実習で重度身体障害児施設に行った。

子供たちが
 あんまりにも可愛くって
僕はそこで働きたいと想っていた。

だけれども
 子供たちがあんまりにも可愛くって
感情のコントロールが出来なくなってしまった。

   バスに乗る。

施設で一日を過ごし
 帰るべき家のある僕は
  家路につきながら奇妙な感覚におそわれた

バスの窓から
  いろんな風景が見えた
子供をあやすお母さんや
  バスを待つ学生たち
サラリーマンや買い物袋を両手にいっぱい持った人

  子供たちは可愛かった

感情の逆転移をおこした僕には
  そこでは働けない
履歴書を握りつぶし
 面接をすっぽかした

  子供たちは可愛かった

  ただそれだけ

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伝わるだろうか?

2005-07-08 | 
軽々しく言葉が使えない時ほど

 黙ってしまう

沈黙の意味を

 伝わるだろうか?

それは

 自分勝手すぎるだろうか?

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在るべきもの

2005-07-07 | 
詩や音楽が
 これほどまでに魂を揺さぶるようになったのは
  いったいいつからなのだろう?

まだ世界の仕組みがわからなかった頃
  (今だってそうなのだが)
絵や詩や音楽は快楽を与えた
 僕はその世界にどっぷりと足をつっこみ
ただひたすら夢を見た
甘く優しく切ない感情のロマンティズム

  狂気の世界も
   死の在り様も
    世界で起きる情報の氾濫も

  絶望的なまでの孤独も
   破れた恋の名残さえも
  まるで
   小劇場の染みばかりが目立つ
  コンクリートの壁に貼られっぱなしの
  破れて文字の読めないあのポスターのように
まるで全てが美しいと思っていたんだ

     快楽

   苦悩すらも
  まるで人事だった

もちろん いくら僕だって
 年を重ねるごとに
憶えておきたいことよりも
忘れたい物が増えた

  苦悩や絶望や哀しみは
 ほんとうの重さとともに静かにやってきた

あるとき 大きな挫折を味わった
 そしてそんなときに
彼らが僕を救うことになる

音楽は
 僕と一緒に泣いてくれた
  詩はなにも云わずに聞いてくれた

もはやそれは快楽を意味しない
 生き方であり無神論者の宗教であり
  共感的態度であり生き抜くことそのものだった

  玩具じやない

  音楽は在るべきものになった

昔、真実を知りたいと強く願った
 そうして知らないほうがいい世界もあることにキズカサレタ

  大切なひとびとや
  家族や
  どうしても忘れたくない痛みと同じ様に

    音楽は
   在るべきものなんだ



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お願い

2005-07-04 | 
背骨が痛むらしい
 食欲が落ちて
  摂取量は大体三分の一
おかゆが一膳食べれれば上等さ

心電図を測る
 「不整脈がでてますね」
電話越しに聞いた声は元気そうだよ
 「なんでギターいかないんだ?」
あれほど
 音楽しているのを嫌っていたのにね
飲みに行かなかったり
レッスンを休んだりすると
僕の心配をするんだ

  こっちは天気さ
  そっちはどうだい?
  人込みのなかで 笑うふりをするけれど
  なかなか上手くいかない

  嘘はつけないのかな?

馬鹿な話を聞いた
 願いがひとつだけ叶う
  あのおとぎ話だ

何を願おう


   きまっている

あのとき
 こっそり
  あなたの財布から抜き取った
1000円札を

  ちゃんと返すからさ

  お願い



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線香

2005-07-03 | 
仏壇に線香をあげて
縁側でビールの空き缶作りにいそしむ
空は晴れ渡り
風が穏やかで柔らかな優しさだ

線香が消えると
あたらしいのに灯をともす
何度か繰り返すうちに
家中に香りが充満した

今日は一日ひと言も言葉を発しなかった
ビールで酔いがまわり
縁側で空を見上げながら煙草をくゆらした

   沈黙は祈りに不可欠なのかも知れない

宗教のよく分らない僕は
仏壇に線香をあげながら 
キリストの祈りの言葉を思い浮かべる
  (6年間カトリックの学校で暮らした)
性格も宗教観もデタラメだ
昼御飯に豆腐をつつく
キムチを上にのせると美味い
ザーサイもけっこういける

   祈ろう
   形式や哲学なんて捨ててしまう
   ビールと煙草の煙で世界を祝福する
   いろんな意見もおありだろうが
   どうせ酔っ払いには通用しないから
   すこし 黙って
   あえて云うなら 
   酔っ払いには彼なりの美学や哲学が存在する
   酔っ払っているから誰にも文句は云わせない

   祈ろう
   祈りの言葉を知らないから
   お経の代わりに 古いロックをラジカセで鳴らすのだ

   祈りに場所や対象など必要じゃない
   いるのは
   ただ深い沈黙と呼吸
   
      (呼吸をしなさい)

爺様は煙草が大好物だった
 それでウィンストンを一本
  火をつけて線香がわりにする
シヴェリアで抑留されていたらしい
  (シヴェリアは寒かったが口癖だった)

線香と天気と酒というのは
  絶妙なブレンドだ
ちりん と音がした

  もうすぐ 夏だ


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10時まで寝ていた

2005-07-02 | 日記
10時まで寝ていた。
起きたらお腹が減っていたので、缶詰のビーフシチューを食べた。
夢すら見なかった。つかれていたのかな~?お陰ですっきりした。
シャーワー浴びてスコッチのロックを作り、ちいさな音で音楽を鳴らす。部屋の灯りは完全に消して、たまには蝋燭の灯で酒を飲んだ。

灯といううのは不思議だ。
なにかを浄化させてくれる気もする。

こんなとき聴く音楽はなんだか決まっている。
マイク・オールドフィールドの「チューブラー・ベルズ」
  ロストロボービッチ、「バッハ無伴奏チェロ組曲」
   キャメル、「怒りの葡萄」

精神のぎりぎりのところに肉薄する。
 それでいて優しい。

中島みゆきのある時期の曲もとても好きだ。
 「バーボンハウス、タクシードライバー、アザミ嬢のララバイ、ファィト・・・。」

   「タクシードライバー苦労人とみえて
     私の泣き顔 見て見ぬふり

     天気予報が今夜もはずれた話と
     野球の話ばかり 何度も くりかえす」

この人達は、ほんとうに人の気持ちがわかるんだな、と思う。
だって曲を聴いていると、なんだか泣いてしまうんだ。

みっともないね。いい歳して、酒を舐めながら泣くなんてさ。

蝋燭の灯が暖かい。
灯が消えないようにエアコンの風の当たらない場所に。

   梅雨明けしてからこの島は熱帯夜が続く。



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仲間

2005-07-01 | 日記
苦しいいから飲むのか、嬉しいから飲むのか?
   「崩れるときには
      俺の前で崩れろ」

仲間についての考察
   
    ありがとう

ワインを二本空ける

ギターに二週間触っていない

    手術の結果は土曜日

  手をにぎった
暖かで柔らかだ

  救われる曜日

ありがとう

    ごめん


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