兄貴ぃ 何買っちゃったのさぁ

毎度おなじみ（？）金欠兄貴。部活が忙しく、バイトにもあまり入れない。わずかなバイト代は、部活や合宿、地元で行われるいくつかの試合や、遠くは熊本・新潟など県外遠征に費やされ、妹の部屋にお手製募金箱を設置するような悲しき兄貴。そんな兄貴も、12月に行われた試合で後輩にキャプテンのバトンを渡し、ひとまず引退。

今年のお年玉は、部活以外に使える貴重なお金。これで少しは、お金もたまっていくだろう。貯金もするよねと思っていたが、○万円もするあるものを買ったらしい。そして、それを部屋に置くために、年末には適当にしかしなかった大掃除を、お正月明けから突然始めた。正確に言えば、大掃除をして物を減らさないと、彼の狭い部屋に、そのブツは入らないのだ。

そのあるものとは、「うっそ～、なんでそんなん買っちゃったの？」と唖然とするようなもの。「やめなよ、そんなん買うのは」と言ったが、すでに注文済み。一週間後くらいに届くと言われたらしく、それまでに部屋をなんとかしないと…と、まるで引っ越しかと思えるほど物を整理（捨てた）。
ベッドや棚の位置まで変える。いや、変えないとそのブツは入らない。「おいおい、本気か」と、あきれながらも手伝う。

そして、1/11（火）朝、庭でコロたちが遊んでいるときに、そのブツが届いた。すぐにコロがチェックしにいく。


続いてクロも。　「重くて持ち上げられない」

兄貴は「帰ったら開ける」と言い残し学校へ…。「行ってらっしゃ～い」

ブツを置きっぱなしにした庭で遊ぶふたり。「クロちゃん、オチリにかみつかないでよ」

「何が入ってるんだろうね」　「オヤツだといいね」
　
数時間後、兄貴が帰ってきて箱を開封。２階から見ていたコロたちも庭に飛び出す。「おかえり～」「何が入ってるの？」
なぜ外で開封したか。狭い部屋では、そのブツを組み立てることができないから。さて、いったい何ができるのか…。


　　　　　　　　　　　　つづく