柴犬多頭飼い コクマチャどん

コロクロ日記で07年に開設したブログ。15年から『コクマチャ日記』、さらに24年から『コクマチャどん』になりました。

母のこと 2 (病の発症)

2017-11-07 08:25:48 | 介護

アルツハイマーとの診断を受けてから22年と書きましたが、その2年ほど前から物忘れが多くなりました。母の姉妹たちからも心配の声が上がっていましたが、神経内科に連れて行こうと思っても、「そんなところには行きたくない」というのでなかなか診断を受けることもできませんでした。

当時は、今のようにネットでいろんなことを調べるというような時代でもなかったし、アルツハイマーと聞いても、私はそれほどピンときていなかったように思います。やっと母を医者に連れて行くことになったとき、私もついて行きましたが、診断を受けたあと「3~4年の命かもしれない」と、母のいないところで父は言われたそうです。

父は元々真面目すぎるくらいの性格で、しかも先が短いかもしれないと言われたため、全部自分で面倒をみるという覚悟を決めたようです。ただ、進行具合はゆっくりだったため、はじめのうちはそれなりにやっていけたのだと思います。

そのうち同じ事を何度も繰り返して言うようになりましたが、先生からは「本人はその自覚がないのだから、さっきも同じ事を言ったでしょなどと言わないように」と言われました。私は週一で実家に行っていましたが、いる間だけでも、同じ事を何度も何度も繰り返して言われることに、とてもストレスがかかりました。当時、主人の親と同居していたので、それを口実に「もう帰るね」と早めに帰ったりしていました。私は家に帰るという逃げ道があったけれど、一日中母といる父には、その逃げ道もなかったんだと今さらながら思います。

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