▲おおいたロードレースにて先頭に出る黒枝咲哉 photo:Satoru Kato(cyclowired)
JPT おおいたいこいの道クリテリウム・おおいたサイクルロードレース
DAY-1 おおいたいこいの道クリテリウム
大分いこいの道周辺 特設コース(1km/周)
P1 (1km× 45周=45.0km)
DAY-2 おおいたサイクルロードレース
大分スポーツ公園 昭和電工ドーム大分周辺 4km/1周
P1 (4kmx 25周=100km)
出場選手
木村圭佑 湊諒 一丸尚伍 横山航太 黒枝咲哉 中田拓也 中井唯晶 風間翔眞
DAY-1
大分県大分市、いこいの道周辺にて行われた、おおいたいこいの道クリテリウム。一昨年、同じコースで行われたUCIレースにて黒枝が優勝した経験もあり、得意としているコース。レース序盤、阿部嵩之(宇都宮ブリッツェン)と大前翔(愛三工業レーシングチーム)が抜け出し、逃げ集団を形成、メイン集団はマトリックスパワータグがコントロール。シマノレーシング はマトリックスパワータグの後ろを他チームと争いつつ、先頭を奪おうとする動きを見せるが、マトリックスパワータグが譲ることなく、周回を重ねて行く。残り4周、先行する二人を集団が吸収しペースアップ。残り1周で黒枝が前方の位置でスプリントに備えるが、最終コーナーで落車に巻き込まれてしまい、スプリントに参加できず。ゴールスプリントでは、沢田桂太郎(チームブリヂストンサイクリング)がレオネル・キンテロ(マトリックスパワータグ)をゴール前で交わし、優勝。シマノレーシング は前方にいた風間がスプリントで8位となり、JPTにて初のシングルリザルトでゴールした。
■リザルト
DAY-1 おおいたいこいの道クリテリウム
1 沢田桂太郎(チームブリヂストンサイクリング)
2 レオネル・アレクサンダー・キンテロ・アートアーガ(マトリックスパワータグ )
3 中島康晴(キナンサイクリングチーム)
8 風間翔眞
24 中井唯晶
46 横山航太
50 木村圭佑
51 黒枝咲哉
DNF 中田拓也
DNF 一丸尚伍
DNF 湊諒
DAY-2
大分スポーツ公園 昭和電工ドーム大分周辺にて行われた、100キロのロードレース。アップダウンが激しく、サバイバルなレース展開になることが予想されるコース。レース中盤、風間と高木三千成(さいたまディレーブ)の2名による逃げ集団が形成され、その後小石祐馬(チーム右京)、今村駿介(チームブリヂストンサイクリング)、山本大喜、新城雄大(以上キナンサイクリングチーム)、ホセ・ビセンテ・トリビオ(マトリックスパワータグ)の5名が合流し7名の先頭集団ができ、メイン集団と約50秒差まで差を広げる。しかし先頭集団内での協調が取れず、メイン集団との差が縮まってしまう。そこで吸収を避けようと小石祐馬(チーム右京)がアタック、それに山本大喜、新城雄大(以上キナンサイクリングチーム)が合流し逃げを試みるが、その後吸収され、集団は一つに。
残り2周、伊藤雅和(愛三工業レーシングチーム)のアタックにホセ・ビセンテ・トリビオが飛びつき、2名が先行、その後阿部嵩之(宇都宮ブリッツェン)が合流し、3名の勝負となる。最後はスプリントを、ホセ・ビセンテ・トリビオが制し、優勝。シマノレーシング はメイン集団でゴールした横山が13位だった。
DAY-2 おおいたサイクルロードレース
1 ホセ・ビセンテ・トリビオ(マトリックスパワータグ )
2 阿部嵩之(宇都宮ブリッツェン)
3 伊藤雅和(愛三工業レーシングチーム)
13 横山航太
20 湊諒
26 木村圭佑
DNF 風間翔眞
DNF 中田拓也
DNF 一丸尚伍
DNF 中井唯晶
DNF 黒枝咲哉
詳しくはJBCF公式サイトにて
■野寺秀徳監督コメント
前週、長い自粛期間を経て参加したJPT広島で苦戦を強いられたチームですが、JPT大分には勝機があると信じ臨みました。特に初日のクリテリウムでは2018年のUCI公認レースで黒枝が勝利しており、その再現を果たす目的を持ちスタートしました。主導権をつかむ動きは結果的に強力なチーム力を見せたマトリックスパワータグチームに阻まれますが、そこにチャレンジし黒枝を好位置でのスプリント勝負へ誘う動きはできたと思っています。力も技術も改善の余地は大きく感じましたが、成長するには今ある力でできるチャレンジを繰り返すしかありません。
2日目のロードレースは4㎞のアップダウンとコーナーを繰り返すショートコース。過去、同コースで開催されたレースで選手の2時間の平均パワーを更新することが多く見られることから、集団内に身を置いても休むことができる時間が極端に少なく、レースレベルへ向けた調整が完璧でないチームにとって苦戦を強いられることは容易に想像できました。25名ほどに絞られた先頭集団に4名を残し、風間が終盤に向けたエスケープグループに乗るなど集中力を見せたチームでしたが時間共に体力を削られ優勝争いからは脱落してしまいます。しかしながらレースを走るごとに勘が戻る感覚があり、今期最後のチャンスとなる次週のJPTチャンピオンシップに向けた士気は高まっています。