獅子風蓮のつぶやきブログ

日記風に、日々感じたこと、思ったことを不定期につぶやいていきます。

ガーシー(東谷義和)『死なばもろとも』(17)

2023-12-19 01:19:22 | ガーシー

ガーシーには嫌悪感が先に立つほどだった私ですが、ガーシーのおかげで救われたという人もいたのですね。
また彼は家族思いで、母や妹には今でも慕われているようです。
ガーシーについて、好奇心がわきました。
ガーシーはどのように育ったのでしょうか。
彼なりの正義とはいったいどういうものなのでしょうか。

そこで、ガーシーの自伝的な本があるというので読んでみました。

ガーシー(東谷義和)『死なばもろとも』(幻冬舎、2022.07)

かいつまんで読んでみたいと思います。

(目次)
□序章 ジョーカー誕生
□第1章 逃亡者
□第2章 しゃべりだけで成り上がる
□第3章 芸能界への扉
□第4章 アテンダーという裏稼業
■第5章 酒と女とカネと反社
□第6章 死なばもろとも
□第7章 社会の不満が生んだ怪物

 

第5章 酒と女とカネと反社
□芸能人におごりまくるタニマチ「タレントおじさん」
□芸能人を経済的に支える反社会的勢力
□裏のパパ活リストで見た「■■■■■■」「■■■■」の名前
□超人気女優のパパ活
□1日1億円が動く「社長麻雀」
□一見さんは入れない紹介制の賭け麻雀店
□イカサマ麻雀でブチギレた
□カネにきれいな芸能人
□カネに汚い芸能人
■モテる男の条件
□モテまくる山下智久とDAIGO
□「スター」と「ホシ」を分けるモノ
□自分流を貫く山田孝之
□本物の役者とアーティスト
□勝負時は誘惑を断て
□「港区女子」の悲しき末路
□「港区女子」が反旗を翻す恐怖の日
□広瀬アリスをマジギレさせたRADWIMPSの桑原彰
□芸能人とつきあうための一番の近道
□港区を守るグレーな存在

 


モテる男の条件

モテる男の条件は何か。
アテンダーとして今までさんざん人を見てきた俺に言わせると、男は余裕があるヤツがモテる。芸能人であろうが一般人であろうが、モテたい思うたら余裕が一番大事や。話がオモロイとかカッコええとかは二の次や。
男はとにかく女の子に目がくらんでしまう。売れてるイケメン俳優ですら、かわいい子を見つけると突然がっつく。
がっつかないヤツ、余裕をかましてるヤツのほうに、女の子は興味をもつもんや。
ちょっと後ろに下がって、自分は恋愛だのセックスだのにはあまり興味がないみたいな顔をしとる。そのほうがよっぽどモテるもんや。
今日は帰らなアカン予定があって女の子を持ち帰れない。だから周りを盛り上げて自分は早めに帰ろう。そんな日に限ってやたらモテたりした経験あるやろ。それは余裕があるように見えるからや。
人間、かわいい子にがっついた瞬間、ダサく見えることは間違いない。セックス目当てで異性にがっつく人間は、エサに群がる虫と一緒や。腹をペコペコに空かしとる子どものような痛いほどの必死さは、相手にビンビン伝わる。
余裕をもっている人は、その日にセックスなんてできなくてもええ。その場で何事もなく終わったところで、どうでもいいと思ってるもんや。
よく TAKUYA∞が言っとった。 TAKUYA∞は相手が男であろうが女であろうが、初めて会った人間とは連絡先を交換せん。一回だけ会う人なんて、人生の中で星の数ほどおる。そんなヤツとまでいちいち連絡先を交換していたら、人間関係が薄っぺらになる一方や。
もし二回目に会って「おお、この間も会ったね」と意気投合したら、TAKUYA∞ は「この出会いは運命かもしれんな」と思って連絡先を交換するそうや。これくらい気持ちに余裕のある人のほうが、よっぽどモテる。かわいい子がいたからって、その場でLINE交換なんてしない。
その日の出会いは一期一会くらいの気持ちで楽しく過ごし、「じゃあまたね」と別れる。二度三度と会ううちに、すこしずつ距離を縮める。余裕があってがっつかない人間のほうが、相手の子は興味をそそられて「なんとかこの人と仲良くなろう」という思いを強めるもんなんや。


モテまくる山下智久とDAIGO

飛び抜けたイケメンが女の子を求めてがっつくことなく、思いきり余裕をかましたら無敵や。最強や。それが山下智久や。山Pはどんなかわいい子を目の前にしても、全然がっつく素振りがない。いつも余裕をかましとる。あいつほどの悠然たる余裕っぷりは、ホンマにもって生まれた才能なんかなと俺は思う。
山Pのところには、その場で一番かわいくて、最も性格のいい女の子が自分から寄ってきよる。
それでもすぐにセックスするようないやらしさが、あいつにはまったくない。前のめりに女の子を口説くことなんてない。明らかに向こうから好意をもって寄ってくる女の子に対して、あいつは極めて紳士的に接するんや。
そして、余裕の次に大事なのは飾らない性格や。
タレントや芸人にはプライベートな場になったとたんオフのスイッチを入れる人間がたくさんおる。まあ常に人から見られる仕事をしてるのやから気持ちはわかる。
でもそんな態度は周りに気を遣わせるしモテへん。どんな売れっ子でもテレビで見るまんまのキャラで飾りっ気のない人間が女の子は好きなんや。
「メンタリストDaiGo」やなくて、黒手袋をつけて「ウィッシュ!」と一発芸をやっ とるほうのDAIGOも結婚前はメチャクチャモテた。
DAIGOの場合、カメラが回っていない飲みの席でも、自分がもっているネタを決して出し惜しみしない。プライベートな場面でも、誰が相手であってもあのまんまなのがDAIGOの良さや。ホンマようモテてたな。


「スター」と「ホシ」を分けるモノ

芸能界の超一流は「スター」と呼ばれる。しかし、スターの座は長くは続かない。
多くの者は闇に落ち、いずれ警察用語で犯罪者を意味する「ホシ」と呼ばれる。
俳優、アーティストとして超一流とそれ以外を分けるものは何か。
それはマスコミや世間一般の声なんて気にせず、芸事を磨けるかどうかや。
アテンダーとしての俺の仕事は、芸能人にただかわいい子を当てがうだけやない。 女の子を紹介して元気になってもらい、表舞台で活躍してもらう。それが俺の使命や。
UVERworld にしても ONE OK ROCK にしても、ホンマに全然売れてないときから知っとる。あいつらに才能があふれとるのは当然だが、才能だけであそこまでメジャーになったわけやない。
圧倒的努力や。努力したからこそ、あいつらはスーパースターに成り上がったんや。
UVERworld にしても ONE OK ROCK にしても、マスコミや電通や何やが一緒くたになって、大キャンペーンをやってもらったわけやない。マスコミの力なんて借りずに、あいつらはステージで実力を見せつけて成り上がった。
ピンで東京ドームを埋めるなんて、ミュージシャンにとってはとてつもない偉業や。並のバンドは、ゲストを招いて対バンにしたりフェスにしたりせな、あのバカでかいドームなんて埋められん。
以前、TAKUYA∞が女の子とホテルで密会してる様子を激写され、週刊誌に不倫や何やと叩かれたことがあった。女の子と写真を撮られた日の翌日、ライブの合間のMCであいつは「俺だって女は好きだよ」と言ったった。ファンは「TAKUYA∞ かっけー!」と熱狂した。不倫騒ぎは一発で終わりや。世間だってそれ以上叩きようがない。
Tomoya (ONE OK ROCKのドラマー)が未成年とヤッちゃったことが、何年も経ってから明るみに出たことがある。あのとき Tomoya はゴマかしたりせず、素直に一言謝った。その率直さがあまりにすがすがしくて、何年も前のプライベートなネタを持ち出した女のほうが逆に叩かれたもんや。
マスコミの力と関係なくのし上がってきた本物のスーパースターは、マスコミのことなんてどうでもいいと思っとる。テレビもスポーツ紙も週刊誌も、調子がいいときはヘコヘコ媚びへつらってからに、あっという間に手のひら返して「出る杭は打たれる」と言わんばかりにぶっ叩く。そんなマスコミなんて、最初から仲良うせんでもええんや。
TAKUYA∞ や Tomoya は「マスコミなんてどうでもええ。あいつらが何を言って叩こうが、俺らのファンはそんなんでブレへん」と信じとる。こういうスターは無敵や。 八方美人で誰にでも愛嬌を振りまいてたら、よう身がもたんで。


自分流を貫く山田孝之

山田孝之も世間におもねらない本物のスーパースターや。
新型コロナで大騒ぎになっていた緊急事態宣言中、山田孝之は沖縄へバカンスに出かけた。その様子を激写され、「日本中が自粛モードなのに不謹慎だ!」と大バッシングされたもんや。
民主主義国家の日本は、全体主義国家と違って人間の自由を制限することなんてできん。日本国憲法に「移動の自由」が明記されとるのに「沖縄に行ったらアカン」なんて、憲法違反ちゃうか。
緊急事態宣言中の行動制限だって、あんなものはあくまでも政府や自治体の要請であって、法律的な強制やあらへん。そのお願いをぶっちぎったからといって、罰則規定もない。そんなお願いなんて無視しときゃええんや。
バッシングされた山田孝之は、ヘナチョコ芸能人みたいに間抜けな謝罪文なんて発表しなかった。
「たしかに沖縄に行ってましたけど、それの何がダメなんですか?」
そう言い切って終わりでええんや。
自分の中にブレない軸をもっとる人間は、世間の風に吹かれようが微動だにせん。 マッケンみたいな芸能人と違って、山田孝之は世間からバッシングを受けたところで、Instagram の投稿をコッソリ消したりせん。
文句を言ってくる人間がいれば、真っ向から受けて立つ。所属事務所のマネージャーや社長を矢面に立たせることもない。「自分がやったことやから」と言って、自分が矢面に立つ。
それができへんから、城田優もマッケンもカッコ悪いんや。山田孝之とは対照的に、あいつらはいつも事務所の連中に釈明を任せとる。俺が YouTube であいつらの秘密 をガンガンめくっとるんやから、せめてSNSに自分のツラをさらして、自分の言葉 でファンに説明せよと言いたいわ。

 


解説
モテる男の条件は何か。
アテンダーとして今までさんざん人を見てきた俺に言わせると、男は余裕があるヤツがモテる。

くやしいですが、これは真実かもしれません。
このことを若い時に知っていたら、私の人生はモテモテで楽しかったかも……
なんてね。

ガーシーが褒めている、山下智久やDAIGO、山田孝之などは、私もいいなと思っているスターです。
その点では、ガーシーの人を見る目が正しい気がします。

 

獅子風蓮



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