「県政オンブズマン静岡(静岡県庁の光と闇)~よりよき未来のために~」管理人のブログ

注)teacupブログから移転の2022年5月以前の投稿には、文字コードの違いから多くの文字化けがあります。

赤字認めるが非を認めず

2007-12-17 23:23:54 | 日記
県は県議会企画空港委員会で公式に開港初年度の着陸料収入試算を発表した。
その額は約1億7000万円。
これまで建設を推進するに当たって強弁してきた収入見込みは約5億円。
およそ3分の1の収入だ。
維持管理経費は約5億円とのことなので完全な赤字で、税金での穴埋めが不可欠である。
その上、維持管理経費以外に航空会社や旅行会社への補助金が税金投入されるので赤字額は更に膨らむこともほぼ確定だ。

県は委員会で石川嘉延と同じく「福島空港、能登空港などを見ても、開港当初は需要見込みを下回っているが、どの空港も5年後には初年度の倍以上に伸びている」と初年度で106万人という公約を無視したかのような言い訳をして責任逃れを図っているが、この言い訳も需要予測同様の数字のごまかしだ。
http://www.pref.fukushima.jp/transport/riyousya.htm
航空運賃の自由化などの規制緩和によって増加した需要が今後もあると考える方がおかしい。5年後は倍以上だが最近の5年は減少ということはどう説明するのか。有利な情報は利用し不利な情報は完全無視。この姿勢が今日の需要予測の誤り、いや、需要予測の偽装につながったことの反省は全くない。恥を知るべきだ。
そもそもが収入が倍になっても赤字ではないか。言い訳というより開き直りだ。

平成20年度の県予算の財源不足は本年度よりも106億円多い434億円となり、基金取り崩しや遊休資産の売却で埋めきれないため投資的経費や政策経費を7%以上削減するよう各部局に求めたというが、空港部予算は6.1%増だという。離島の空港のように生活に不可欠というものでもない空港に、羽田や中部国際よりもわずかに時間短縮ができるに過ぎない空港に、なぜこれだけ優先的に税金をつぎ込むのか。
舞台件pへの税金投入同様、理解しがたい。

住宅本体への支給が認められることになった被災者生活支援法の改正が14日施行されたが東海地震が想定どおりなら約2兆円の原資が必要だがそのあては全くない。
絵に描いた餅と同じだ。
だれもリアリティをもってこの国の未来を考えていない。
早く浪費したものがちという状況は政治と行政においては変わりそうもない。
いざとなったら増税すればいいと思っているのだから。

<参考>
大赤字確定静岡空港
http://navy.ap.teacup.com/hikaritoyami/108.html#readmore
嘘八百を並べ立てて、さも役に立つ空港であるかのように偽装し、県民を騙し
http://navy.ap.teacup.com/hikaritoyami/116.html#readmore