「県政オンブズマン静岡(静岡県庁の光と闇)~よりよき未来のために~」管理人のブログ

注)teacupブログから移転の2022年5月以前の投稿には、文字コードの違いから多くの文字化けがあります。

景気後退、雇用悪化も興味なく、ひたすらわが道を行く静岡県

2010-08-16 23:42:00 | ノンジャンル
昨日発表の4~6月期GDPの伸びの大幅鈍化に次いで、今日は総務省から同期間の労働力調査が発表された。
バブル崩壊後に次ぐ高水準の(1年以上の)失業者数になっているという。

参院選時の多くの世論調査でも国民の関心のトップともなった景気・雇用問題に希望が見えない。
カンフル剤として打った経済対策の効果が切れてきたことが要因というが、この間の無為無策がますます消費性向に悪影響を与えている。

これでは、まるで遭難した海で救出の見込みも立たないままのどが渇いたと海水を飲んだかのような悲惨な末路になりかねない。

国が消極的・受動的な問題処理に汲々としている中で、県もまた見当違いな努力というかお祭り騒ぎにばかり力を注いでいる。

そのお祭りといえば昨年、経済効果178億5千万円、雇用誘発効果1,180人で大成功と自画自賛した静岡国文祭。
何と県民の42.5%が国文祭を知らず、25.4%が知っていたが興味がわかなかったとの県の調査結果が中日新聞に取り上げられた。
鉛筆をなめて作り上げた効果で自己満足に浸る県には、無難で効果の数字が出やすいイベントや旅客数といった人の動きで数字が稼げるものしか興味がないようだ。
本当に景気を良くしよう、雇用を良くしようというなら、机上の実態のない効果からは決別すべきであろう。
欺瞞の中で満足に浸っている限り無為無策は続き、他県にも後れをとる。
中国でお祭り騒ぎに興じている時ではないのだ。

何も決められず世界から遅れをとる日本と能天気に浮かれ地方間競争からも後れをとる静岡県、ともに落日の日は近い。