「県政オンブズマン静岡(静岡県庁の光と闇)~よりよき未来のために~」管理人のブログ

注)teacupブログから移転の2022年5月以前の投稿には、文字コードの違いから多くの文字化けがあります。

ガンダム効果1か月で静岡空港利用者1年分の来県成果をしのぐ

2010-08-25 20:52:00 | 静岡空港
東静岡駅で実物大のガンダム立像で集客中の「静岡ホビーフェア」が昨日までの31日間で来場者50万人を超えたという。
会場アンケートによればこのうち約6割が県外からの来客だそうで、約30万人の来県者があったことになる計算だ。
一方の静岡空港の年間利用者数は約60万人。
利用者数というのは片道を一人と計算するので実質30万人が往復したに等しい。
このすべてが県外からでないのはもちろんだが、仮に全員が県外・国外利用者としても、ガンダム効果の1か月分に過ぎない来県効果しかないことになる。
しかもその空港に費やす予算は平成22年度だけで33億円超(職員人件費約7億を加えれば40億円超)だ。

最近は知事や県職員の海外公費出張の名目にもなっているエアメ[トセールスだが、チャーター便1便を獲得したところでせいぜい200人程度のレベル。
それに対して旅費に何十万円とかチャーター便補助金加えれば百万円超の税金を投じているのが現状だ。
まるで飛行機での来県者増だけしか県に効果がないかのように視野狭窄に陥っている。

普通の企業なら、同じ来県者数効果を得るには何がベストかを探る。
もちろん、コストと効果を比較しながらだ。
しかし、税金で仕事をする県庁にはコストと効果の意識がないのである。
学者出身で経営感覚のない知事さんの下で、税金で訪中出張の利用者が増えて喜んでいるのも静岡県ならではの、のんびり感覚だろう。