「県政オンブズマン静岡(静岡県庁の光と闇)~よりよき未来のために~」管理人のブログ

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被災地がれきを他の物と混ぜて焼却する姑息な理由

2011-12-20 21:34:00 | ノンジャンル
県が「飛灰、限度以下と試算」したと静岡新聞で報道されたが、いったい何を考えているのかと思う論理である。
県廃棄物リサイクル課の鈴木亨課長は「試算結果を市町が住民説明などに活用してくれれば」と話しているそうだが、空港建設の時の需要予測と同様、県民にはこの程度で容易に通用すると思っているのだろう。

県の理屈は、要するに、1日で20トン燃やせば通常に比べ67ベクレル増の飛灰だが、20日に分けて燃やせば一日当たり3ベクレル程しか増えないので通常と変わらないので安全というものである。

さきの県議会の質疑で「他の物と一緒にまぜてから燃やす(1kg当たりのベクレルが薄まる)から十分安全」というのはこういう意味だったということである。

しかし、フィルターを透過し環境中に放出される量は一日当たりでは少なくなるかもしれないが総量は同じである。環境への汚染の程度は変わらないではないか。
混ぜて少しずつ燃やせば安全だからといって受け入れがれきの総量が増えたなら本末転唐ナある。
しかも、通常ゴミと混焼、すなわち薄めて焼却すれば、仮に焼却煙を調べても検出限界以下にすることもでき、検出されない。
検出されないとなればがれき受け入れ量もさらにどんどん増やせる。
福島のがれきでさえも薄める率を調整すれば安全なものとなってしまう。

何とも悪意に満ちた詭弁、姑息な手口だ。
お茶の検査拒否といい、県にはまず第一に県民の生命を守ろうという使命感はないようだ。

真に安全というならば、真実から目をそむけるような不誠実な手法は取るべきではない。
少しでも危険性があるのなら被災地に危険性をできるだけ除去できるような焼却設備を建設すればいい。そのための支援なら拒む県民はいないだろう。

11月の知事定例会見においては不手際のあった新東名マラソンについてその収支を県民だよりなどで県が明らかにすると言っていたのもつかの間、今月の会見では県は公表しないで静岡新聞社(主催社のうちの一社)に任せるという節操の無さ。川勝は静岡新聞の読者だけが県民だとでも思っているのだろうか。

組織防衛目的のためなら県民を欺くという静岡県庁風土からの脱却は、役人にたらしこまれた川勝にはやはり無理なようだ。

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