静岡空港利用者数(搭乗者数)の推移
(注)開港初年については月ごとの発表のなかった上海便各月推計データを加味した上で4か年を比較したグラフです。
以下、開港5年目の2月目となる7月実績に基づき傾向を概観する。
<傾向等>
先月6月の実績はかろうじて前年同月を上回った静岡空港であるが、7月に入って早くも失速、前年同月比で微減(-1.9%)の38,940人にとどまった。
提供座席数は7月としては前年、前々年を上回ったものの、利用者の落ち込みがあり、結果として搭乗率は6割を、切り7月としては過去最低を更新する57.6%となった。
6月の富士山世界文化遺産登録で海外からの登山者も増えこの空港の7月実績増も期待されていただけに、誘客の促進効果というこの空港の存在意義に疑問符が付いた格好だ。
さて、この7月実績から個別路線の状況を見てみよう。
国内線は、総じて前年同月を上回たものの、それ以前の実績には及ばず、搭乗率も55%と低迷している。
唯一搭乗率が一般にいわれる採算ラインの65%を超えたのが鹿児島線であるが、これとて搭乗者数で見れば前年同月を上回たものの、それ以前の実績には及ばない。
比較的好調と言えるのは、前月同様7月として過去最高の利用者数を出したANAの沖縄線であるが、機材の大型化により旅客数とは正反対に搭乗率はの55.3%と同月最低にまで落ち込んでおり経営的には自立できていない路線と言える。
国際線3路線についてみると、静岡空港の低迷振りが顕著に出ている。
ソウル線は震災から回復基調にあった前年同月実績を11.1%も下回る11,490人にとどまった。特に運行時間を大きく変更した大韓航空の低迷が顕著で、時間変更は失策だったといえる。
上海線は依然として不調が続いており利用者がわずか1,523人しかなく、当時期待された上海経由で武漢までの利用者の割合は昨年度同月比で14%も落ち込んで延伸効果が希薄化している実態が見て取れる。
また、これまで唯一好調だった台北線であるが、前年同月比こそ135.5%と伸びが見られるものの先月の163.1%と比べ鈍化傾向が見られ、空港間の競争激化の中で伸び悩みの影が見え始めた。
では、以下に今月の実績を記す。
<平成25年7月の実績:対前年同月比>
路線:搭乗者数対前年同月比(H25.7/H24.7):搭乗率[H25.7;H24.7]
札幌線:95.2%(6,641人/6,973人):[48.8%;68.5%]
福岡線:131.0%(8,315人/6,348人):[58.8%;67.4%]
沖縄線:113.4%(5,991人/5,285人):[55.3%;71.0%]
鹿児島線:126.9%(1,384人/1,091人):[70.0%;55.2%]
国内定期便計:113.4%(22,331人/19,697人):[55.0%;67.9%]
国内線チャーター便計:0.0%(0人/0人):[-%;-%]
国内線計:113.4%(22,331人/19,697人):[55.0%;67.9%]
ソウル線:88.9%(11,490人/12,930人):[60.7%;70.5%]
上海線:42.0%(1,523人/3,622人):[51.0%;60.6%]
台北線:135.5%(3,596人/2,654人):[71.1%;60.0%]
国際線定期便計:86.5%(16,609人/19,206人):[61.5%;66.8%]
国際線チャーター便計:0%(0人/774人):[-%;65.7%]
国際線計:83.1%(16,609人/19,980人):[61.5%;66.8%]
全路線計:98.1%(38,940人/39,677人):[57.6%;67.3%)]
(注)開港初年については月ごとの発表のなかった上海便各月推計データを加味した上で4か年を比較したグラフです。
以下、開港5年目の2月目となる7月実績に基づき傾向を概観する。
<傾向等>
先月6月の実績はかろうじて前年同月を上回った静岡空港であるが、7月に入って早くも失速、前年同月比で微減(-1.9%)の38,940人にとどまった。
提供座席数は7月としては前年、前々年を上回ったものの、利用者の落ち込みがあり、結果として搭乗率は6割を、切り7月としては過去最低を更新する57.6%となった。
6月の富士山世界文化遺産登録で海外からの登山者も増えこの空港の7月実績増も期待されていただけに、誘客の促進効果というこの空港の存在意義に疑問符が付いた格好だ。
さて、この7月実績から個別路線の状況を見てみよう。
国内線は、総じて前年同月を上回たものの、それ以前の実績には及ばず、搭乗率も55%と低迷している。
唯一搭乗率が一般にいわれる採算ラインの65%を超えたのが鹿児島線であるが、これとて搭乗者数で見れば前年同月を上回たものの、それ以前の実績には及ばない。
比較的好調と言えるのは、前月同様7月として過去最高の利用者数を出したANAの沖縄線であるが、機材の大型化により旅客数とは正反対に搭乗率はの55.3%と同月最低にまで落ち込んでおり経営的には自立できていない路線と言える。
国際線3路線についてみると、静岡空港の低迷振りが顕著に出ている。
ソウル線は震災から回復基調にあった前年同月実績を11.1%も下回る11,490人にとどまった。特に運行時間を大きく変更した大韓航空の低迷が顕著で、時間変更は失策だったといえる。
上海線は依然として不調が続いており利用者がわずか1,523人しかなく、当時期待された上海経由で武漢までの利用者の割合は昨年度同月比で14%も落ち込んで延伸効果が希薄化している実態が見て取れる。
また、これまで唯一好調だった台北線であるが、前年同月比こそ135.5%と伸びが見られるものの先月の163.1%と比べ鈍化傾向が見られ、空港間の競争激化の中で伸び悩みの影が見え始めた。
では、以下に今月の実績を記す。
<平成25年7月の実績:対前年同月比>
路線:搭乗者数対前年同月比(H25.7/H24.7):搭乗率[H25.7;H24.7]
札幌線:95.2%(6,641人/6,973人):[48.8%;68.5%]
福岡線:131.0%(8,315人/6,348人):[58.8%;67.4%]
沖縄線:113.4%(5,991人/5,285人):[55.3%;71.0%]
鹿児島線:126.9%(1,384人/1,091人):[70.0%;55.2%]
国内定期便計:113.4%(22,331人/19,697人):[55.0%;67.9%]
国内線チャーター便計:0.0%(0人/0人):[-%;-%]
国内線計:113.4%(22,331人/19,697人):[55.0%;67.9%]
ソウル線:88.9%(11,490人/12,930人):[60.7%;70.5%]
上海線:42.0%(1,523人/3,622人):[51.0%;60.6%]
台北線:135.5%(3,596人/2,654人):[71.1%;60.0%]
国際線定期便計:86.5%(16,609人/19,206人):[61.5%;66.8%]
国際線チャーター便計:0%(0人/774人):[-%;65.7%]
国際線計:83.1%(16,609人/19,980人):[61.5%;66.8%]
全路線計:98.1%(38,940人/39,677人):[57.6%;67.3%)]
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