「県政オンブズマン静岡(静岡県庁の光と闇)~よりよき未来のために~」管理人のブログ

注)teacupブログから移転の2022年5月以前の投稿には、文字コードの違いから多くの文字化けがあります。

二つの富士のくに、静岡県知事はモンゴルへ外遊、山梨県知事は県助成の子宮頸がん予防接種呼びかけ

2010-08-12 22:35:00 | ノンジャンル
空港は4つの柱の一つだが医療・福祉は私のカラーではないと開き直る(http://navy.ap.teacup.com/hikaritoyami/469.html)川勝県政。

最近は富士山と空港しか関心がない様子で、公務で富士登山をしたかと思えば、今度は公務でモンゴル出張だという。
明後日14日に成田を出発し、18日に帰国で、県職員の御供をつれて「視察」やら知事としてというよりも学者としての「講義」というから県民へのリターン(効果)がよくわからない。
県の公表した知事モンゴル出張の「目的」の筆頭は「富士山静岡空港とチンギスハーン国際空港間のチャーター便誘致」とあり、これが県民への貢献の最大目標ということなのだろう。

まあ、「亭主元気で留守がいい」と同じで、役人にとっては知事不在、知事の無関心は好都合だろう。

同じ読みだが、漢字の方の「富士の国」を冠するお隣山梨県はというと、静岡県がさきの県議会で一蹴した子宮頸がん予防ワクチンの公費助成を県下全市町村に対して行うという熱の入れ様。小6と中3女子を対象に対象年齢の女子全員が自己負担なしでワクチン接種が受けられるようになった。
その上、静岡県が広報宣伝のほとんどを空港やら富士山に費やしているのとは対照的に、山梨県では明日13日から2週間にわたり、この予防接種とがん検診について計140回というテレビコマーシャルを集中的に放送するなど、県内の死亡原因トップのがんの対策に取り組む。
山梨県の横内正明知事は「夏休みの時期にPRし、多くの子供たちに接種してほしい」と、川勝がモンゴル行きや3776友好訪中団第2回公式訪問団派遣やら能天気な記者会見をした翌日の記者会見で県民に訴えた。

10代前半での接種が効果的といわれる予防接種なだけに、知事の考え一つで時期を逃す静岡県の子供たちには不幸なことだ。
モンゴルチャーターで穴埋めできるようなものだろうか。

何も決められない国、税金で遊興の地方

2010-08-09 22:37:00 | ノンジャンル
臨時国会で何も決められず、何の方向性も見えず、日本政府は夏休み状態だ。
一方の静岡県も希望につながるニュースもなく、いつもの不祥事ニュースもなく穏やかな夏休み状態だ。
夏休みといえば旅行。
ゴールデンウィークの第1回公式訪中団に次いで第2回を8月15日から22日までに約450人と4倍の規模で派遣するという。
しかも今回は県税だけでなく、県内24市町の税金も投入だ。
名目は?

県によれば「本県市町の伝統文化等を発信し、世界に向けて「ふじのくに」をPRする。」ということだ。
これが是なら、訪中だけでなく世界中何処にでも行ける。
しかも、これだけの費用でこれだけの成果が見込めるとか、いくつかの事業選択肢の中でもこれがプライオリティーが高いとか、納得できる説明は一切ない。
遊興と何が違うのか。

そんな中で今年の事業仕分けパフォーマンスの県民委員30人が選好されたとのこと。
昨年の27人から30人に増員したが、応募者はたったの62人。
昨年の競争率33%から48%と応募者の2人に1人が選ばれるという県民表象性にも疑問が付く状況だ。
この中には昨年の状況に懲りた役人寄りのさくらも入っているのだろうから、このイベントも、もはや死に体だ。
確かに、いくら仕分けてもゾンビのように名前を変えて復活してくるのだから、やりがいも無くなるのは当然だ。

「日本に今、官僚主導の政治をやめるという風が吹いている。その風を静岡から起こす。」川勝の知事選挙中の発言だ。
それが、今や両手(両副知事)に県職員上がりを据え役人主導。
それを写すように民主党政権も官僚主導。
政治家の言葉は空しい。

税金ばらまき体質抜け出す見込みなく、静岡空港7月実績の非情な現実

2010-08-03 22:21:00 | 静岡空港
昨日夜9時ごろには県HPに掲載されていなかった実績であるが、昨日付けの記者提供資料に今日掲載されていた。
毎日新聞には記事が載っていたので昨日中に提供したのだろうが、よく使う手であるが、かなり遅い時間での提供でニュースに間に合わせない策と読める。

実際実績は期待はずれなものだ。
今年7月の国内国際定期便チャーター便すべて含めての搭乗者総数は48,510人に対して、昨年同月の実績として発表された搭乗者総数は48,323人、一見するとわずかだが昨年を上回ったかのようだがそれは間違い。
というのも、昨年同期公表の実績では、「上海線は除く」と、月ごとの実績を発表していない路線があったからだ。(搭乗率だけは発表されており昨年7月の上海線の搭乗率は52.7%)
昨年7月の上海線の搭乗者数が本年7月全路線総実績の差である187人を下回るということはないので、実際は(新型インフルやリーマンショックがあったばかりか、FDAは7月23日の就航からわずか9日間の運行だった)昨年よりも空港利用者が少なく、目標80万人に早くも黄色信号がともっている事実が明らかになった。

海外定期便航空会社を直接補助金で支え(http://navy.ap.teacup.com/hikaritoyami/611.html)、チャーター便には1席6千円のトンネル補助で支援(http://navy.ap.teacup.com/hikaritoyami/503.html)、その他に空港利用者には3千円補助やバス運行・タクシー費用の補助など税金垂れ流しの空港。いずれも昨年の事業仕分けで糾弾されたが本年も事実上継続。税金ばらまき体質から抜け出す見込みも意思も見られないのが現実だ。
以下、詳しく見てみよう。

路線:搭乗者数対前年比(H22.7/H21.7):搭乗率[H22.7;H21.7]

札幌線:67.5%(8,233人/12,197人):[66.6%;78.0%]
福岡線:47.9%(6,403人/13,352人):[43.8%;63.0%]
沖縄線:86.9%(5,082人/5,848人):[68.3%;82.6%]
小松線:104.0%(1,312人/1,261人):[26.8%;47.4%]
(1日換算の対前年比30.2%)
熊本線:301.7%(1,638人/543人):[35.3%;39.7%]
(1日換算の対前年比87.6%)
鹿児島線:224.5%(1,780人/793人):[37.1%;58.0%]
(1日換算の対前年比65.2%)

国内定期便計:71.9%(24,448人/33,994人):[50.2%;68.9%]

ソウル線:141.7%(16,786人/11,850人):[75.4%;63.6%]
上海線:不明(2,735人/不明):[60.1%;52.7%]

国際線定期便計:不明(19,521人/不明):[72.8%;不明]

国際線チャーター便計:183.2%(4,541人/2,479人):[75.8%;89.5%]

全路線計:不明(48,510人/不明):[60.3%;不明]
(上海除く全路線計:94.7%(45,775人/48,323人):[60.3%;68.3%])

リーダー不在、権威も不在

2010-08-02 22:51:00 | 日記
今日は例月どおりなら7月の空港利用実績が出るはずが、県HPの記者提供資料に出ていない。
役人の体質から推測するに、思わしくない実績(不都合な真実)だったのではないかと思われる。
隠蔽体質から抜けきれない役人というのは役所にとって不都合な情報は後ろ向きに、役所にとって都合のいい情報は県民のニーズ無視でこれでもかと宣伝してくる。
視点が「県民のため」ではなく「県という役所組織のため」だから仕方ないが、先送りして得られるものなどないのにと思うのだがそうは考えないのが役人の役人らしさだ。

国内線搭乗率が過去最低となったことを報じた先月3日の朝日新聞では「7、8月は観光利用が増える「かき入れ時」。松井課長は「3776訪中団などもアピールし、夏の繁忙期には回復することを期待したい」としている。」と語られた役所の夢。毎年10万人ずつアップをという知事の夢。そのスタートがどうだったかはあす以降に先送りだ。
さて、今日はようやく国会の論戦が始まったが、総理大臣のリーダーシップはその影も見えない。
政治家のめざす最高権威者でありながらすべてにおいて国会にお伺いを立てなければならない様は参院少数与党の悲哀を感じるだけでなく、国のトップたる総理大臣の権威に対する国民の認識をも一変させる。

かつてお上と呼ばれそれなりに信頼されていた行政も隠蔽や失政(ムダ)で不信の対象となり、今や政治のトップまでもが信頼を失った今、やはり国民一人一人に自律した活動が必要だ。
人任せでは何も変わらない。
身近なところでできることから、そして楽しみながらというのが活動継続の秘訣だ。
疑問をもったら放置しない。より良き未来のためにともに在らん。