蚯蚓鳴くサイレントプアといふ蒼さ 紐付きの湯たんぽ電気アンカといふ 冬瓜の魂の抜けたる肉体かな いのちまで冷ゆるは哀し朝を待つ ヒューマノイド2台もをれば冷え始む 林修のいまでしょ講座秋深し ゆたんぽのタオルの向こう山脈あり こほろぎの家ごと売られ沈黙す うそ寒の青山国連大学前 やや寒や前立腺のグーと言う 赤とんぼどっちを向いても闇ばかり 捨てられず山と積まれし秋の泥 安部薫は二十九歳で逝ったひょんの笛(夭折の天才サックス奏者) 猿酒や句集一冊編まれたる
帰る家果たしてありや秋時雨 南京が記憶遺産に秋時雨 デラーモのイタリア語講座秋時雨 ランドクルーザー怒りに怒る秋時雨 大千住祭ことしも夢か秋時雨 ノーベル賞つづく闇夜の秋時雨 黙契とは青空のこと秋時雨 稚児行列のイニシエーション秋時雨 コクーンタワーに命が灯る秋時雨 秋時雨涼野海音の一番線 秋時雨そっちの闇は甘いぞ 秋時雨傘は持たぬと決めている 墓終いなどもってのほかと秋時雨 草津から大津へ抜けて秋時雨
静かなる人路上に溢れ秋ふかし まほろばきのう木曜は23度まで上がり、夜は小雨が降ったので蒸し暑かった。これから明け方にかけては一転して冷え込むかもしれない。今日は0時過ぎに近隣のJR駅から徒歩で帰宅したが、数年ぶりに1時間ほど頻尿が出た。いまは落ち着いているが、健康食品などをとりながら安静にしていたい。金曜から20度を割り込む日が続くようだ。年齢的に冷えに対応出来にくくなっている。来月の結社大会のための関西行きは厳しくなった。本業も山積みされている。ギリギリまで迷いそうだ。そろそろ予定の【新俳句入門】を当ブログで書き始めたい。今月で20数年ぶりの句作再開の2周年になった。同人誌に文章も書き始めたので、その基礎学習も兼ねていろいろと考えたり、読んだりしたことのレポートとなる。・・・《続く》