死んだふりしても無駄だった昼寝覚 まほろば今日も29度に止まった。日差しは普通にあったが、昨日に続いて風が爽やかで、うだるような暑さにはほど遠いものであった。昨日の疲れから一日のスタートが遅れている。今夜は大河ドラマをジックリ観て、本業の傍ら所属結社分のセレクトに入りたい。この結社で私の句が受けているようだ。先代の超絶前衛から伝統回帰の数十年の流れの中で、前衛でも伝統でもない【現在】をどう俳句に詠み込むかに戸惑っている中に、私が突然現れたのだろう。先輩同人とは真逆の、何ものにもとらわれない変幻自在の句風が当たり前の自分には、今さら何にこだわっているの?というメッセージが浸透しつつあるのかもしれない。この日記の通り、ただ日々の移り変わりを句に乗せてゆくだけのことである。・・・《続く》
大暑来る突然の死を云うなかれ その鐘を鳴らしてをりぬ大暑来る ウインズに老いの一徹大暑なり 三星堆の縦目仮面の大暑かな 円内にダーツ投げ込む大暑かな 黒板の字はもう消えぬ大暑来る 厚化粧のケーシー高峰大暑来る 船団にいて思うこと大暑なり 左とん平のメモリアルアート大暑なり 振りほどき離れてゆきぬ大暑の日 死ぬ前の自己減衰作用大暑の日 自販機の百円の貼紙大暑の日 高原耕治の多行俳句大暑なり 山口もえは仏壇屋の娘大暑なり ニンニクはガン予防の決め手大暑なり 猫にエサまた猫にエサ大暑の日 オキナワの死者一列に大暑なり