まほろば俳句日記

毎日見たこと聞いたこと感じたことを俳句にします。JーPOP論にチャレンジ。その他評論・エッセー、学習ノート。競馬も。

シングルマザー/新雑句雑感(212)~プロローグ5の終わり

2017-05-17 03:26:16 | 新雑句雑感

母の日の母の不在を訝しむ(5月14日)  母の日や母を送りし日の迫る  母の日に母になりきる妻も無し  母の日や大正に生まれ昭和に死す  母の日や母さんのうた口ずさむ  母の日の母岸壁を去りしとき  母の日の捨てるを知らぬゴミ屋敷  母の日や仕事は辞めたと母来る  母の日の位牌の他は何も無し  シングルマザー母の日最も光ます  母の日の誰彼となく掌を合はす  母の日や戦争はもうこれっきり  母の日のシュークリームひとりで喰い尽す  母の日の母の無き子を愛しめり  母の日の母と母とが生き映し  母の日や母はこの世のものと知る  


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団塊ジュニアの俳句観の空虚を埋めるもの/新俳句入門(13)

2017-05-17 01:25:57 | 新俳句入門

私が最初に俳句に入門したのは38年前のことで、まだ20歳代半ばのことだった。それまでに現代詩や短歌、歌詞などに関心を持ち続けていたので、あまり違和感は無かった。そして、現代俳句の世界にも当然ながら70年安保世代が確実に存在した。俳句とは俳句批判の《場》であり、俳句を批判することで古い自分自身を否定し、俳句形式を新しい自分の拠り所とすることを彼らは目指していた。彼らとは【団塊の世代】と呼ばれたが、彼らの2世である【団塊ジュニア】が現代の俳句の世界で頭角を現し始めている。その一人に「火星」他同人の涼野海音さんがいる。彼について知っていることは、年齢が35歳であることから逆算して、両親は紛れもない【団塊の世代】であることである。そして、彼は俳句形式を批判することも、親の世代が年金生活に入るのを待っていたかのようにデジタル・カメラを首から提げて、暇にまかせて写真俳句に耽溺することもしない。・・・《続く》


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