まほろば俳句日記

毎日見たこと聞いたこと感じたことを俳句にします。JーPOP論にチャレンジ。その他評論・エッセー、学習ノート。競馬も。

コンビニ人間/新雑句雑感(157)~プロローグ5の終わり

2017-01-19 13:03:27 | 新雑句雑感
人生百年までの道のり元始祭  捨て猫に未練の残る親鸞忌  コンビニ人間ベストセラーに寒参り  俳句など捨ててはどうか報恩講  シャンバラの夢醒めやらず冬籠り  孤独死に続く幽けさ雪安居  エルビスの巨大な孤独日脚伸ぶ  草野球道なるブログ春を待つ  寒垢離のランナーまた一人薄れけり  人懐っこさここに極まる漱石忌  漱石忌もはや孤独を言ふなかれ  一億総活躍社会星冴ゆる  ニッポンの戦後の自由ちゃんちゃんこ  極寒の東京下町犬騒ぐ  しばれると大東亜の夢ほとばしる

万里の河/新雑句雑感(156)~プロローグ5の終わり

2017-01-17 07:58:07 | 新雑句雑感
戦後の自由まだまだ未熟滝凍つる  東京に覇を唱えゐる冬の滝  猛愛の熱醒めやらず冬の滝  人口の虚空とは知らず冬の滝  芭蕉はや宙空にあり氷橋  妻も子も無くおでん種無尽蔵  熊穴に入る子殺しは夢なのか  ジワジワと魂焦がす竃猫  覚醒ののちの雄叫びかまど猫  チャゲアスの万里の河へ炬燵猫  冬眠の恐竜一戸に収まらず  鮟鱇の吊るされてなほ見る夢か     

東京の恋/新雑句雑感(155)~プロローグ5の終わり

2017-01-16 04:05:38 | 新雑句雑感
左義長や亡父かと思ひ歩み寄る  左義長やニライカナイの空見上ぐ  氷河期はまだ先のことどんど焼き  ポスターのゴッホとゴーギャンどんど焼き  新宿は反戦の街どんどの火  エグザイルの列に加わるどんどの火  願はくば再臨の地にどんど焼き  救世軍の主は来ませりどんどの火  戦後の平和揺らぎて強しどんどの火  東京の恋は育たずどんど燃ゆ  眼を入れしのちの儚さどんど焼き

ロボットの声/新雑句雑感(154)~プロローグ5の終わり

2017-01-14 06:49:35 | 新雑句雑感
十日一割お金貸します寒灯し  寒灯し夏石番矢読んでみた(「俳句界」1月号) 東京から大阪寒灯の一列に  もはや自由はどこにもなくて冬灯  除雪車の誰か轢かれてゴォーと云う  オートロック無き世を生きて雪を掻く  写真俳句何も語らず寒波来る  私とあなたポケモンの恋寒四郎  ホクホクの焼芋ロボットの声なのか  主宰いまも呆けてをらず寒月下  のっぺい汁戦争俳句ふわふわと  スクランブルエッグのレシピ寒七日  

革命の地/新雑句雑感(153)~プロローグ5の終わり

2017-01-10 02:55:34 | 新雑句雑感
芭蕉の地革命の地ともももんが飛ぶ  孤独死の七十三歳昼の火事(1月9日) 新宿ゴールデン街またも出火とツイートす  昼火事の行方不明は父か母か  寒柝をブリキの太鼓のやうに打つ  私の中の少年夜焚火に参入す  寒柝の地獄巡りに酷似せり  スケボーの少年かんじきのイロハ問ふ  落葉焚き新興俳句とは何か  ドラムカンで焼かれし少年火事なのか  まう誰も帰らぬ岸へ朝焚火  主宰とは滅びゆく者賀状書く  暗澹といふ名の余生日記買ふ  再臨はことしのいつか日記買ふ  アンネとはゲバラの異称初日記  古暦韓国すでに死地と化す(駐韓日本大使帰国)