
こうやって文章を書くことに没頭していると、子供たちに、
ママまた芸術家はいっちゃってるよ
などと、呆れられる。
ここ十数年、お母さんモードに入っていただけなのに
子供たちはそんな事はつゆしらず、らしい。
入ってしまった芸術家モードはなかなか抜けず、頭の隅っこはいつも中2病状態である。
本日、頭に鳴り響いているのは
あらゆる物の中にリズムが。という思いである。
繰り返す朝と昼
潮の満ち引き
巡りくる四季
金魚のぜん動運
自分自身の心臓の鼓動
赤ちゃんを生み出す陣痛。
すべては生まれ死に、また生まれる。
あああ。リズムとは天地創造の仕組み。まさに神様のことではあるまいか。
斎藤保育の特徴はなんでしょう?
元園長に聞いた事がある。
さらりと答えてくれると予想していたのに元園長はしばらく考えて
リズムよ。
自然の中でという保育は他にいくらでもあるもの。
と、言った。
その時は、斎藤先生が作り上げたリトミックのような体操のような物の事だと思った。
しかし、
今年の4月に、園の広報誌に元園長が書いた一文を読んでハッと目の覚める思いがした。
二歳までは模倣で充分なのですけど、リズム遊びで自分で判断して動くということができるようになります。(勝手な解釈でかなり要約しています)
斎藤先生がリトミックのような体操を、リズム、と名付けた意味。
子供たちの中にリズムを織り込み生み出すこと。
個体発生は系統発生を繰り返す。
霊長類の長である人類が踏み出す次のステップ。それを生み出す力、
まさに、それをリズムと呼んだのである。
などなど、茫洋とした曇り空のした、本日もまた日常へと向かう。
事務所のドアを開けると過去に生きた人々の痕跡だけが積まれており、(私のアルバイトは遺跡発掘調査です)
これを使っていた人たちは皆どこにいっちゃったのと不思議な気分になる。
こうしてまた中2病スパイラルははじまり、
ママ芸術家はいっちゃってるよと子供に呆れられ、を繰り返す。
ワタシも大きなリズムの中に組み込まれている。