あれもこれもやりたい性分なのだ。
私と末っ子は。
土曜日の午前中はスケボー。
しこたま転んだ末っ子と、一回衝撃的に転んで臀部大打撃で落ち込む私。
あれは危険なスポーツね。本当に。
でも、だから、面白いのだけれど。
転ぶと疲れる。クタクタになった末っ子はアイス一つで復活し、ピアノレッスンへ。
そしたら、レッスンのある某大学の校内が子供の為の芸術祭り!
リクエストに答えてくれての学生たちの生演奏が盛り上がっていたな。
そこにしばらく浸ってからの、隣の天井の高い建物へ。
石膏がならんでいる、アトリエ風だ。
そこで、テンペラ画に挑戦できるということなので張り切る。
テンペラとは水彩絵の具に卵を混ぜたもので描くことらしい。
マットな質感になり、宗教画なんかはこれで描かれているそうだ。
ならんでいるりんごとレモンを描く。
他にお客さんがいないので、美術科の先生も係の学生も独り占め。
それが、なんとも言えない不思議な暖かいムードなのだ。
ゆとり教育世代の芸術専攻の学生って、きっと争わないを極めているんだろうな。
みんな自然で、うまいとか過剰に誉めてはくれないんだけど、暖かい。不思議な感じがした。
末っ子はグイグイりんごとレモンを描き、透層という、全体に絵の具を塗るというテクニックを繰り返している。
何回も絵の具を重ねて塗って
まだ描きたい
なにを?
と思ったら、りんごの木を描いた。
そこにないりんごの木。
壁にはピカソの映画が流れていたから、見えないりんごの木を描いた末っ子にグッときちゃって、
ああ。芸術の秋だなぁ!!
夢中になったら、お尻の痛手は、どこへやら。