近所のジェラート屋さんの壁の色が変わった。
ピンクから黄緑へ。
どうやら、オーナーが変わったらしい。
イタリア人のご主人がジェラートを作っている。
日本人の美人奥様は接客。
ここにはスティッコという非常に魅惑的なジェラートがある。
バーにジェラート、それがチョコレートコーティングされている。
これに私はハマってしまっていて、末っ子と何回か帰りに寄り道している。
それを高校二年の長女が気づいてしまって、ああ仕方ないな
連れていってあげようと言うことになった。
折しも台風迫る祝日。
お客様はいないのでは、と思ったらそうでもない。
普段は優柔不断な娘が、異様な速さでオーダーを決定。
スティッコ!ココナッツアーモンド!
私は、お腹がいっぱいだし寒かったのもあって、娘のを一口、と申し出ると娘に異様に嫌な顔をされる。
それを一口いただくと、
表面のチョコレートが美味しいのだ。
うーん。そうか、これが違うんだなぁ。他所とは違うんだなぁ。
と、スティッコを頬張る娘。
店内のミュージックが耳にとまる。
アコーディオンかなにかで演奏されたイタリアの音楽らしい。
妙に耳慣れた曲だ。
これは!
鬼のパンツ!!
つい、美人奥様に話しかけてしまう。
ああ!鬼のパンツ!鬼のパンツ!鬼のパンツですよねぇ!
びっくりする奥様。
ああ!本当だわ!気づかなかったわ!
今度イタリアの甥っ子たちに歌ってあげられます。
イタリアでは歌詞はあるのか。一体なにゆえ日本では鬼のパンツになってしまったのか!
謎!?
長女は満足気な顔。鬼のパンツだろうがイタリア楽曲だろうが、なんでもいいって感じ。
食欲の秋、ですねぇ。