野性派でいこう!

日々の徒然です。子供四人。自然派。遺跡発掘事務所でお仕事。遺跡発掘調査で働き、やっぱり描いたり書いたりする日々。

はじまりは、タンポポ

2016-03-06 21:54:28 | 日記
近所のボリビア人で日本で産まれ育ったチュマくんの、本日は誕生日。

ご馳走をおすそわけしてくれた。


もう八年も前のこと。チュマくんもうちの長男も六年生だった。

夜の10時を過ぎた頃、家のチャイムが鳴った。

誰だろうこんな時間に、
と、思ったら

チュマくんが、

おばちゃん!助けてくれ!
と、玄関に立っている。


明日の理科の時間に、隣の席の子と二人で一つタンポポを持っていかなきゃならなくて

オレ、タンポポ任せてって、隣の席の子に言ったんだ。

それで、いま、外にタンポポを取りに出たら、昼間あんなにあったタンポポがないんだ!

オレは、その子の事を、好きなので、どうしてもタンポポを持っていかなきゃいけないんだ!

さずがラテン系の男である。六年生でも、好きな女の子を落胆させたくないその一心に迫力がある。


そりゃ、大変だ!

と、わたしは外に出た。

本当だ!タンポポが一本もない!!

車のエンジンをかけた、うちの子四人とチュマくんをのせて、必ずタンポポのある近所の丘陵のてっぺんまで走った。


着いてみると、そこにも、ない!!


まてよ。
おかしい。

さては、タンポポ、夜は閉じるのか!?

足元の草を目をこらしてよく見ると、
タンポポだ!!閉じてるタンポポ!!


あったぁ!

チュマくんの表情が明るくなった。


それから、わたしたちは仲良くなり、道で会うたびお話しし、バーベキューによんでもらい、SNSでいいねを送りあい、
あけましておめでとうやら誕生日おめでとうやら
やっている。

夕方、ポストにちょっとしたプレゼントを入れてきた。

女の子からじゃなくてごめんね!

おばちゃんからだよ!

ヒーローとヒロイン。

2016-03-06 00:02:37 | 子育ての事
わたしがいつも共感してしまうのが、孤児の物語。

体が弱かった弟に両親は付きっきりだった事もあって、
おばあちゃんと過ごす事の多かったわたし自身の幼少期の記憶と重なるからかもしれない。


たまに、明るくて強く正しい人たちと話すと、かなわないなぁ、と、思うことがある。

あるのだけれど、このモヤモヤを抱えた自分が産みだすモノがなかなか好きなので、
まぁ、いいか。と、思えるようになっている。


そうだよ。

赤毛のアンも少女パレアナも、ハイジもピッピッもハリーポッターもアニーも、龍の子太郎も


みんな、一人ってところから物語が始まっている。

子供にとって、大人の存在は、あんまり大きくないほうがいい。
と、わたしは思っているところがあって、

そういう物語を小さな頃にたくさん読んだからかもしれないなぁ。