近所のボリビア人で日本で産まれ育ったチュマくんの、本日は誕生日。
ご馳走をおすそわけしてくれた。
もう八年も前のこと。チュマくんもうちの長男も六年生だった。
夜の10時を過ぎた頃、家のチャイムが鳴った。
誰だろうこんな時間に、
と、思ったら
チュマくんが、
おばちゃん!助けてくれ!
と、玄関に立っている。
明日の理科の時間に、隣の席の子と二人で一つタンポポを持っていかなきゃならなくて
オレ、タンポポ任せてって、隣の席の子に言ったんだ。
それで、いま、外にタンポポを取りに出たら、昼間あんなにあったタンポポがないんだ!
オレは、その子の事を、好きなので、どうしてもタンポポを持っていかなきゃいけないんだ!
さずがラテン系の男である。六年生でも、好きな女の子を落胆させたくないその一心に迫力がある。
そりゃ、大変だ!
と、わたしは外に出た。
本当だ!タンポポが一本もない!!
車のエンジンをかけた、うちの子四人とチュマくんをのせて、必ずタンポポのある近所の丘陵のてっぺんまで走った。
着いてみると、そこにも、ない!!
まてよ。
おかしい。
さては、タンポポ、夜は閉じるのか!?
足元の草を目をこらしてよく見ると、
タンポポだ!!閉じてるタンポポ!!
あったぁ!
チュマくんの表情が明るくなった。
それから、わたしたちは仲良くなり、道で会うたびお話しし、バーベキューによんでもらい、SNSでいいねを送りあい、
あけましておめでとうやら誕生日おめでとうやら
やっている。
夕方、ポストにちょっとしたプレゼントを入れてきた。
女の子からじゃなくてごめんね!
おばちゃんからだよ!
ご馳走をおすそわけしてくれた。
もう八年も前のこと。チュマくんもうちの長男も六年生だった。
夜の10時を過ぎた頃、家のチャイムが鳴った。
誰だろうこんな時間に、
と、思ったら
チュマくんが、
おばちゃん!助けてくれ!
と、玄関に立っている。
明日の理科の時間に、隣の席の子と二人で一つタンポポを持っていかなきゃならなくて
オレ、タンポポ任せてって、隣の席の子に言ったんだ。
それで、いま、外にタンポポを取りに出たら、昼間あんなにあったタンポポがないんだ!
オレは、その子の事を、好きなので、どうしてもタンポポを持っていかなきゃいけないんだ!
さずがラテン系の男である。六年生でも、好きな女の子を落胆させたくないその一心に迫力がある。
そりゃ、大変だ!
と、わたしは外に出た。
本当だ!タンポポが一本もない!!
車のエンジンをかけた、うちの子四人とチュマくんをのせて、必ずタンポポのある近所の丘陵のてっぺんまで走った。
着いてみると、そこにも、ない!!
まてよ。
おかしい。
さては、タンポポ、夜は閉じるのか!?
足元の草を目をこらしてよく見ると、
タンポポだ!!閉じてるタンポポ!!
あったぁ!
チュマくんの表情が明るくなった。
それから、わたしたちは仲良くなり、道で会うたびお話しし、バーベキューによんでもらい、SNSでいいねを送りあい、
あけましておめでとうやら誕生日おめでとうやら
やっている。
夕方、ポストにちょっとしたプレゼントを入れてきた。
女の子からじゃなくてごめんね!
おばちゃんからだよ!